2024年7月
つい先日の出来事です。ピンポーンとインターフォンがなりましたので、見たところ、Tシャツ姿の男性、誰?と思ったらある証券会社の人でした。部屋に入ってきてまたまたびっくり、なんとジーンズ姿です。
少し前にこの会社では月に一回金曜日にジーンズが認められたというか、推奨しているという記事を読みましたが、まさかお客様の前でも認めているとは知りませんでした。てっきり、内勤者のみの事と思っていましたが、実は月一回ではなく、いつでもジーンズでよいということになったとのことです。
社長がシリコンバレーに行った際にそういう格好で仕事をされているのを見て、「これはいい!」と取り入れたとのことでした。
私は様々な企業での仕事をしていますので、例えばIT関連の会社では自由な服装で研修に参加される方がほとんどです。たいていはチノパンに、ポロシャツとか、ボタンダウンのシャツ、寒い時期ならば、コーデュロイのパンツにセーターなど、ラフな洋服を選んで着ているようです。それはそれで私は何とも感じません。そういう時でもたまにスーツの方が混じっていることもあって、聞いてみますと「午後から客先に出向きます」というような答えで、矢張り社内での服装と、客先ではきちんとわきまえている事に、ビジネスに精通している人はしっかりしていると思わずにはいられません。
「人は見かけで判断してはいけない」という言葉がありますが、それはとりもなおさず、「人は見かけで判断する傾向が強い」ということに他ならないでしょう。
今回の証券会社のやり方は私から見るとあまりにも無謀すぎる印象です。
ジーンズはもともと労働着であって、客先で着るものではありません。ビジネスマナーを教えている私にはもってのほかとしか言えない装いです。
先日ある企業で研修をする際に、この暑さなので、「参加者にはスーツ着用でなくビジネスにふさわしいもので」と、私から提案しましたが、その研修の前に社長がスピーチされるので、全員スーツ着用と告知しています、と人事部からの返事でした。勿論私もスーツで、研修をしました。
スーツで参加されるとそれだけで背筋が伸びるような好印象を持ちました。
服装規定がしっかりしている企業では、「ジーンズは禁止です」と、はっきりうたっているところもあり、そういう会社はやはり皆さん見苦しくないように自分流のおしゃれで参加されていて好感が持てます。
真夏のジーンズは暑苦しいですね。せめて涼しそうなパンツをはけないものでしょうか?
私が常識と思っていることが、非常識なのでしょうか?
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