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平成21年8月号(No.85) |
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幼稚園から高校までの学校健診は、毎年6月までに施行するように決められています。私が校医を務めている学校の一つである高松小学校の御父兄から寄せられた質問とそれに対する私の回答を以下に紹介させて頂きます。参考になれば幸いです。尚、この文面は高松小学校の学校保健委員会だよりに掲載されたものであることをお断りしております。 |
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<質問1>低学年の頃は視力がAだったのですが、3年生頃から急にDになり、今では(中1年)0.05にまで低下しました。このように急な視力低下になる原因は何でしょうか? |
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子どもの成長は早く、1年のうちに視力がAからDまで低下する場合もあります。1年生の時に視力がAであっても、3年生の時にDになることは稀ではありません。学校で行う視力検査はあくまでもスクリーニング的な予備的なものですので、正確なものではありません。したがって、視力が片眼のみBであっても、早期に眼科を受診することが大切です。視力の低下は素質的な要因と後天的な要素が加わって起こります。後天的な要素というのは、眼の発育に伴う眼球の長さ(これを眼軸長といいます)の延長と近くを見る機会が多くなることによる焦点が近くに合うように眼の仕組みが出来上がっていく2つの原因で起こってきます。したがって、急激な視力低下とはいいますが、子どもさんの発育の程度からすれば、2〜3年の間に視力がAからDにまで落ちるということは決して急激とはいえないものです。 |
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<質問2> 視力は遺伝しますか? |
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視力は良い悪いという表現をよくしますが、視力とはメガネやコンタクトレンズを使用しない視力(これを裸眼視力と言います)を指すものではなく、あくまでもメガネやコンタクトレンズを使用した後の矯正視力を意味します。御質問は近視や遠視、乱視が遺伝しますかという意味だと思いますが、体質や体格が両親に似るのと同様、ある程度素質的な要素はあると考えます。しかし、最近の調査では、両親とも近視でない場合にも1割から2割の子どもさんは近視になることがわかっており、後天的な要素が強く関与していることが推測されています。ちなみに小学生の高学年の場合には、近視の子どもは30%くらいですが、中学生になりますと50%に増加します。現代社会における眼の酷使が近視人口を増やしていることは間違いありません。テレビだけでなくパソコン、ゲームあるいは携帯電話等、成長期に眼を酷使することが視力低下の最大の要因であることが考えられています。 |
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<質問3> テレビの正しい見方を教えて下さい。 |
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テレビを見る時の注意点としては、視力が良くないからといって無理にテレビを離して見させる御父兄がいらっしゃいますが、これは誤りです。テレビを見る距離を1.5〜2mとした場合、その距離で十分に見える視力であることが最も大切です。したがって、その距離でテレビを快適に見ることが出来なければ、メガネを掛けて見ることが大切です。また、テレビを見る位置ですが、極端に横から見ることは眼には良くないと考えられます。また、メガネを掛けて遠方で1.0以上の視力があるに関わらず、極端に近づいてテレビを見ることも近視を増強する要因になりますので、気をつける必要があります。また、特に低学年の子どもさんの場合には、テレビを見上げるような形で見ることは眼に良くありませんので、テレビの高さと視線の高さの差を少なくすることに注意をして頂きたいと思います。 |
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平成21年11月号(No.86) |
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今年10月11日・12日に盛岡市において第15回日本保育園保健学会が開催されました。会長は、みうら小児科医院院長で盛岡市医師会副会長でもある三浦義孝先生でした。三浦先生は会長講演の中で濤川(なみかわ)栄太先生の著書『抱きしめる教育』という本の中から7つの「抱きしめ」ということを紹介してくれました。私も早速その本を読んでみたのですが、大変感銘を受けました。私自身は既にいわゆる「子育て」は終わっている年代ですが、反省ばかりが残っており本当に恥ずかしい限りです。ここに『抱きしめる教育』の内容を皆様に紹介させて頂きますので、御一読頂ければ幸いです。 |