Mr.Gのセブ島ジャーナル



SINCE 2005/01/05


はじめに
Mr.G氏(ミスターG)は,セブ島在住&福祉関係の仕事をなさっている方です。いつも現地発の興味深いメールを頂いていたのですが,私一人だけ拝見するのは勿体無いなと常々感じていました。是非「奥様はフィリピーナ」に掲載させて欲しい旨お願いしたところ,快くご了承して頂きこの企画が実現しました。
Mr.G様,あらためて,ありがとうございます。 by‘jungle’



Mr.G氏からのお願い
ホームページ掲載に当たって,Mr.G氏からお話がありました。 

「私は出来うる限り、正確な情報を伝えるよう、気を付けていますが、私と言う、媒体を通って、文書化される以上は、多分に私の主観が入りますので、これが100%の事実ですとは受け取らないで頂きたいと言う事をお断りしておきたいと考えています。つまり、これを一つの情報として捉え、後は不特定多数の読者の皆様が、ご自分の体験等を基に、色々な事柄を判断して頂ければ…と言うのが私の希望です」  by‘Mr.G’


9,女たちにも御用心2−私の身の回りで起こった事件から

さて、前回は、私の恥を晒しました。

 しかしながら、時に人間は、失敗して初めて悟る事も多いと私は考えます。妙に‘頭でっかち’になってしまって、分ったような事を言い、その実、猜疑心が強く、臆病なだけで、世の中をうまく渡っているようだが、実は何も分っていない…私は、こう言う人間にだけは、なりたくないものだと何時も思っています。

 さて、そんな中、他人には、“駄目だ”“危ない”“止めておけ”と言われながらも、自分の情熱の赴くままに‘火中の栗を拾おう’と頑張っておられる、チャレンジャーの皆様には、私から、大きなエールを送ります。

 しかしながら、大事なのは、自分を見失わぬ事。常に何処かに冷静さを残しておく事です。そして、やるだけやったら、引き際は潔く、他人を恨まぬ事です。どこかで‘まずい’と思っているのに引けなくなって大怪我をする。結果、再起不能になる…こうした事は慎むべきだと思います。

 さてさて、随分と抽象的な言い回しになってしまいましたが、今、そう言う状態にある方には、充分、話が通じたのではないかと、私は思っています。

 そんな方々は、まず、そこに‘どんな危険があるのか’と言う事を良く知っておいて損はありません。‘チャレンジャーの皆様’に向けて、再び、‘危険な女の話’を私はしようとしております。御興味のあるお方は、どうぞ最後までお付き合い下さい。

*あるタレント‘S’の話から

さて、昨年春頃、私は新婚の女房(と言っても、この時点で同棲期間が4ヶ月、ちゃんと式を挙げてから、5ヶ月が経っており、既に新鮮味はなかったのですが…)のお披露目の為、2週間ほど日本へ帰りました。

 この時、私がお世話になっている方の御招待で、お食事会が開かれ、その後、フィリピン・パブへ女房共々、招待された所から、このお話は始まります。

 その時、私も、決して、‘嫌いな方ではない’ので、カラオケでガンガン熱唱していたのですが、女房にとっては、そうした事よりも、‘日本で働く同胞たち’がどんな生活をしているのか大変に興味があったようで、そのお店のタレントさんたちと会話を楽しんでおりました。また、その中で、偶々、セブ出身のSと言うタレントがおり、女房も初めての日本で、それまでの数日間、全くビサヤ語が話せなかった事から、ストレスが溜まって居た様で、男どもが馬鹿騒ぎをしている間、女房と彼女(S)は、ほぼ丸2時間に渡って話し込んでおりました。

 さて、その後、実家に戻って、2人きりになって、ほっとした所で、“何だかね、彼女(S)と話していて、面白かったんだけど、私、変な気持ちになっちゃった。”と、女房。何の事かと思ったら、女房は、Sから、“あなたね、若いんだから、もっとお金を稼がなきゃ!日本へ来たら、稼げるわよ。折角、あなた日本人と結婚したんだったら、何で、その立場を利用しないの?あんたの旦那さえ、説き伏せちゃえば、‘日本人の配偶者’って事で、ここで堂々と稼げるじゃないの!”…と言った内容の事を懇々と説かれたと言う事でした。更に彼女(S)は、日本人男性の事を散々にけなして居た様で、“日本の男なんて、皆、‘あっち’は弱いし、下手でしょ!あんたの旦那もそうでしょ?”なんて話をしていたと言うのです。(…全く大きなお世話です。)また、Sには、フィリピンに‘内縁の夫’らしき男(何故、正式に結婚が出来ないのか、詳細は不明ですが…)が居て、その男との間には、既に小学生になる子供がいるそうです。そして日本人男性をけなすと同時に、言った事には、“私の旦那はね、金は稼げないけれど、‘あっち’は最高なのよ!”…何とまあ…。(それにしても、旦那−私−と一緒に来ている女房に、私が分らないと思ってか、そんな話をする、この‘S’の感覚って、一体何なのでしょう?普通の夫婦なら、日常に起きる色んな事、殆どの事を共通の話題として話し合う筈だと、私は思います。が、彼女−S−は、そんな事を少しも考えないで、好きな事を言っていたような感じでした。つまりは、私と女房の間に、そうしたキメの細かい意思疎通がある事がSには全く理解できていなかった…そんな感じです。)

 そんなSが、我々の帰りがけに、“ねえ、折角、友達(???)になったんだから、また、向こうで会おうよ。私も4ヵ月後には帰るから!”と、女房に彼女の連絡先のメモを渡したので、女房も、“何だか、Sには、ついて行けないけれど、彼女がセブでどんな生活をしているか覗いてみたいもんだわ。面白いと思わない?”と、その名刺を後生大事に取っておいたのです。そして、Sが契約を終って帰ると予告していた時期に、女房は、面白半分に、Sに電話をかけて見たのです。

 電話をかけると、Sが出て、“誰?”と聞くので、女房が、“私の事、覚えてる?日本の○○で私の旦那と一緒にあなたに会った…。”“ああ、覚えてるわよ。久しぶりね。”とS。女房が続けて、“今日土曜日でしょ、ディスコでも行かない?”と誘うと、Sは、“私、無理よ。今、妊娠7ヶ月なの。”女房はびっくりして、“えっ?じゃ、私たちが日本で会った時は、もう妊娠してたって事?”Sは恥らう事も無く、“そうなのよ。相手は元々、私のお客さんだけど、今度こっちへ来て、式を挙げる予定なの。あなたも良かったら、来てよ。”女房は、“ありがとう。それじゃ、ディスコは無理でも、また何処かで会って、話でもしない?”それを受けてSが、“それじゃね、あなたの家XXでしょ。私、定期健診に行かなきゃいけないんだけど、あなたの所って○×産婦人科の近くよね?火曜日午前の予定だから、出掛ける前に電話するわよ。”…その後、15分間程、女房はSと話していましたが、彼女らは、取り敢えずの再会を約束して、電話を切りました。

 女房は本当に目を丸くしながら、一部始終を私に話しました。女房によると、Sは、その相手の日本人と結婚後、出産してしばらくの休養を取った後、また再び日本で働く予定であるとの事でしたので、私達が日本での彼女(S)の話も振り返りながら、分析したのは、Sが‘日本人は‘あっちが弱くて下手くそ’とけなしていたのは、今度、旦那さんになる、お腹の赤ちゃんの父親の事で、Sが、こちらフィリピンに本当に愛する男がいるのに、こうした事に踏み切った理由は、日本で安定して働ける環境をつくって、このフィリピン人の内縁の夫をも、サポートし続ける為ではないか…これは、状況的に見て、‘当たらずといえども、遠からず。’と言った感じだと思います。‘日本人と結婚するのは、日本で安定的に働く為の‘ビッグチャンス’だと言い切ったSの事ですからね…。多分…ですが、このSと結婚する予定の日本人男性は、Sの内縁の夫の事は勿論、その夫との間の子供の事も知らぬままではないか…こんな事を考えると、何だか、ぞっとしてしまいました。

 しかし、私達が、更に疑問を持ったのは、その結婚する予定の日本人は、状況的に見て、私の郷里の人間であると推察され、女房を式に招待するなら、恐らくは、私、Mr.Gも付録(?)になって付いて行くのがフィリピンスタイルなので、こんな危ない結婚は、万が一、私がその日本人男性に‘要らぬ事’を言ってしまったならば、大変な事になりかねない訳です。本当にそんな事ができるのか?(或いは、そんな事まで考えてモノを言っているかどうか)…そんな事を女房と話し合ったのです。

 さて、約束の当日になって、‘待てど暮らせど’、電話は入りません。‘まあ、そんな所でしょう。’と私は思いました。女房とも話したのですが、さすがにSも、後になって、私達を結婚相手の日本人男性に近づける状況をつくるのは、‘マズイ’と気が付いたんじゃないでしょうか?
 そんな訳で、Sからは、女房から最初に電話して以来、音信がありません。こちらも、‘変な人間に関わりあって、変な目に遭いたくない。’と完全にダンマリを決め込んでいます。

 こんな例は、典型とは言えませんが、似たような事例は、時折、耳にしますので、‘良くある話’の部類かも知れません。

 しかし、どうして、こんな事が起こるのでしょうか?私は、この事例の、‘こんな女と結婚する羽目になった日本人’について、確かにお気の毒とは思いますが、一方的に、Sはとんでもない性悪女で、それに関わった日本人男性は被害者であると言う風には思っては居ません。

 それは、御本人に会ってインタビューした訳ではないので、推測でしかありませんが、この方は、Sと深い関係になる前に、本当に彼女の事、フィリピンの事を深く理解したのでしょうか?少なくとも言える事は、彼女のコミュニケーションスキル(日本語会話の能力)は決して高いとは言えず、実際にSが女房に打ち明けていたのは、“一対一でお互いが向き合って話しているなら、何とか会話について行けるけれど、日本人同士が普通に会話している内容については、(速度が)速い上に、内容が難しくて、何にも分らない。面倒だから、分った振りをしているけれどね。”との事ですから。

更には、私と女房が‘お店’を訪問した際に、Sの目の前で、普通に英語を使ってコミュニケーションしていた事にも彼女は大変に驚いていたようで、“あなたすごいわね。あなた達の英語って本当に速いし、私には全く理解できないわ。”と、言っていたそうです。だとすれば、彼女は、この日本人パートナーと、どんな形でコミュニケーションしていたのか?この日本人がタガログ語もしくは、ビサヤ語に精通していたのか?何れにしましても、Sが本当に愛しているのは‘内縁の夫’の方であり、彼女とこの日本人の間には、肉体関係があって、子供が出来ていても、精神的な部分では、その繋がりは、何も無いに等しい、つまり、Sにとっては、非常に実用的な理由での関係でしか無い訳です。

子供までつくったのに、そんな風なの?…と思われる方々もおいでになるかも知れませんが、ある面、男って、(特に日本の男って)お人好しなんでしょうね。女は母になると、本当に強いんですよ。Sにして見れば、その内縁の夫と、その間に出来た子供に対して、非常に強い愛情があって、それを守る為に手段を選ばず、何でもやっているだけなのでしょうから…。

私は、文化も言語も異なる、男と女が一緒になる国際結婚においては、お互いが本当の信頼関係を築くのに、同国人同士の場合に比べて、通常は、より長い時間が必要になって当然だと考えています。

私の場合、前回の‘J’の一件だけでなく、他にも色々、あったにはありましたが、取り分け、あれだけ見事にやられてしまった後で、反省し、自分なりに考えました。そして、‘そうした生業の女性’だけに限らず、自分から(‘いわれ’も無いのに)積極的に近付いてくる人間には、本当に注意すべき(相手の思惑を良く観察すべき−特に日本人は金を持っていると言う誤解がここフィリピンにはありますので…)だと言う事と、逆に自分が見ていて、‘この人は’と思う人があったら、自分から、ちゃんと順序を踏んで近付いて、時間を掛けてお付き合いしないと、本当に良い関係は生まれない。また、‘本当の愛’は簡単に手に入るものではないし、金で買えるモノでもない…と言う事を肝に銘じました。こうした結論に至るには、謙虚な気持ちで、かの友人Vに相談し、フィリピンでの(少なくともセブ周辺での)恋愛・結婚事情のイロハを教わった事も大きかったと思います。

そんな感じで、今の女房との付き合いが始まった時には、決して、‘変な事’はしていませんが、今の女房も含めて、正業についている女性4人としばらくは同時進行のお付き合いをしていました。職業は色々で、看護士、理学療法士、薬剤師、宝石商…と言った所です。

こうした女性たちとお付き合いして見て分ったのは、ちゃんとした人には、ちゃんとしたアプローチの仕方があって、取り分け外国人が相手の場合、(また、特に女性がまだ20代前半で若い場合)必ず、最初に食事等に誘った場合、‘付き添い’がついて来ます。(Vによれば、これが出鱈目な家庭に育っていない証拠になるし、その付添い人の態度も観察した方が良いとの事でした。)そして、相手が、その付き添いの意見も参考にしながら、男性の態度・言動を観察しているので、その内に一人でも食事等の誘いを受けるようになったら、それは、相手の信用を勝ち取った証拠だから、男性側にも、‘その気’があれば、早い内に、ご両親に挨拶に行く事(結婚を前提と畏まらなくても、‘お付き合い’をさせて頂きたい云々の許可を頂きに行くと言う意味です。)が大事なようです。

こうした事柄について、詳細を述べていると、一冊の本が出来上がってしまうので、止めておきますが、私が言いたいのは、上記の通り、ここフィリピンは、(その階層にもよりますが)現代の日本に比べると、ずっと保守的なのです。

また、社会全体がウソで凝り固まっている事の裏返しで、ここフィリピンで、一々、人が口だけで言う言葉を信じていては、どんな酷い目に遭うか分らない…そんな事は彼らフィリピン人自身が一番良く知っている事です。(だから、あなたが何を言おうが、簡単には信じてもらえない筈です。)

ですから、逆に、あなたと1,2回しか御付き合いした事のない女性が、安易に’I love you.’とか、’I miss you.’と言った表現を、あなたに使うとしたら、それは、かなりの眉唾だと言えます。また、そんな言葉を真に受けて、あなたが鼻の下を伸ばしてしまうなら、‘そんなのは、真に受けるほうが悪い。’とフィリピン人たちに物笑いにされるとお考え下さい。

さて、本題に戻ります。少し前の記事でも述べました通り、ここは基本的に男社会です。どんなにいい加減でグウタラな男でも、結婚は出来ます。これを読み解くと分かる事は、取り分け、階層が低くなればなる程、女性が男性に求めるモノは、経済的なモノよりも、寧ろ精神と肉体の満足です。それをして、今回の‘タレントSの結婚’のような事例も‘ああそうか!’と納得して頂けるのではないかと思いますが、いかがでしょう?

そんな訳で、比人女性と御付き合いされている皆様の中で、相手の心を捉えようと、金ばかりを注ぎ込んでいる方がおられるならば、私のアドバイスは、“無駄ですよ。相手に本当に気があるならば、そんなにお金を使う必要なんかないんですよ。”と言う事になります。また、そんな関係から、何とか相手をモノにしたとて、待っているのは地獄です。(Sの事例と同じになりますよ。)それよりも、しっかり見直して頂きたいのは、あなたが、その御相手と必要かつ充分な良いコミュニケーションが出来ているかどうかです。また、お金を離れた付き合い方が出来ているか否かです。それについて、‘イエス’と自信を持って言えないのなら、多分、考え直した方が良いでしょうね。

それでは、皆さんの健闘を祈ります。