島民のための2013年台風26号災害 気象関連資料

2013/11/7
更新 2014/4/30

自分たちが住んでいる場所が危険区域なのか、
あのとき何が起こったのか、
島民として知っておいた方がよいと思われる情報を集めました。



目次

A: 気象
B: 土砂災害


 A. 気象

 情報リンク

 1 気象庁災害時気象速報 平成25年台風第26号に伴う10月15日〜16日の伊豆大島の大雨      2014年1月24日に発表された資料です。

 2、防災科学技術研究所による解析情報と資料        気象、被害状況などの資料が掲載されています。

 3、地域防災のための、水文・気象情報活用の手引き    静岡大学防災総合センター教授 牛山素行著   

 4、台風26号にともなう伊豆大島の大雨の発生要因     気象研究所発表資料 2013/12/2
   なぜあのような局地的な大雨となったのか、図版でわかりやすく説明されています。      
   サイト管理人による補足  説明文のアメダス観測点で、大島とあるのは元町家の上、大島北の山とあるのは空港のことです。

 5、復旧担当者・被災者向け気象支援資料(大島町)          天気予報、週間予報、天気分布予報など

 6、伊豆大島土砂災害対策検討委員会(東京都建設局)の最終報告書    2014/03/30

 7、伊豆大島の噴火史からみた 2013 年 10 月 16 日の台風26号にともなうラハール災害   2014/4/30 
   日本地球惑星科学連合大会2014 ポスター発表 小山真人(静岡大学防災総合センター)・鈴木雄介(伊豆半島ジオパーク推進協議会)
   大島に詳しい火山学者が見た昨年の土砂災害

 8、JAXA「だいち2号」の初画像を公開、土砂崩れの跡がくっきり   2014/6/28 
   観測から得られた偏波のデータを用いて疑似的にカラー化されており、大まかに緑色が植生、明るい紫色や黄緑色が市街地、暗い紫は裸地を表します。(JAXA注)





 24時間降水量 
  元町   824.0mm (観測史上1位)
  北の山  412.5mm (観測史上1位)

 1時間降水量
  元町   122.5mm  (観測史上1位)
  北の山  64.0mm
   (観測史上4位)

気象庁 台風26号による暴風・大雨に関する資料 より





   

伊豆大島火山防災連絡事務所作成

2013/11/17 第1回伊豆大島住民セミナー資料より
  解析雨量 関東学院大学 齋藤仁氏 作成  PDFファイルはこちら
 10月16日の時点で、大島の雨量観測点は元町と北の山の2カ所だけですが、レーダー観測などを解析すると、激しい雨は島の北部、または元町周辺に集中していたことがわかります。


気象庁は差木地と泉津に臨時雨量観測所を設置し、11月8日から観測を開始しました。
 



B. 土砂災害

情報リンク
1,地理院地図
  左のメニューから防災関連を選んだあと、土砂流出箇所、正射画像などにチェックを入れる。
  火山土地条件図と土砂流出箇所にチェックを入れて、透過率を調整すると、元町溶岩流と土石流の関係がよくわかります。

2,東京都防災マップ(総務局)
  下のメニューから土砂災害危険箇所と砂防三法指定区域にチェックを入れると危険箇所が表示されます。
  他に、2,500分の1地形図を使用した、危険箇所マップ(建設局)もありますが、元町の中心部で分割されています。

3、伊豆大島火山に詳しい火山学者の調査メモ(ツイートのまとめ Togetter)。地層を調べることによって、土石流が何回、いつ頃発生したかがわかるようです。
  伊豆大島ラハール災害についてのメモ  小山真人 静岡大学
  伊豆大島元町斜面崩壊のメカニズム推論  早川由紀夫 群馬大学
  専門用語解説
      ラハール  火山泥流、今回のような火山斜面に発生する土石流の堆積物。
      テフラ    降下火砕物、噴火の際降ってきた火山灰、スコリアなどの堆積物
      レス     直接的には風成層を指すが、腐植層とする場合もある。噴火と噴火の休止期間に堆積した層
      Y5.2など  テフラに付けられた記号。ちなみに、
               Y5.2は14世紀元町溶岩流を流出させた噴火、
               Y4は差木地岳の平をつくった15世紀の噴火、
               Y3は大島公園方面へ溶岩を流出させた16世紀の噴火、
               Y2は海のふるさと村付近の溶岩扇状地をつくった17世紀の噴火、
               Y1は18世紀にあった最後の噴火(安永の大噴火という)による堆積物。
             元町溶岩流の上には、Y4以降4層のテフラが載っている可能性がある。

  5世紀以降の噴火について興味のある方はこちらをご覧下さい。「伊豆大島火山カルデラ形成以降の噴火史」  小山真人・早川由紀夫

4、豪雨災害と防災情報を研究するdisaster-i.net別館      牛山素行 静岡大学
   ・伊豆大島豪雨による死者・行方不明者の特徴   2013/11/14
   ・伊豆大島「なぜ大雨特別警報が出なかったんだ」の声に違和感     2013/10/24
   ・2103年10月16日伊豆大島豪雨災害についての雑感     2013/10/18
      など、防災に関して示唆に富む記事多数。

5、伊豆大島火山ハザードマップ
  1996年噴火10周年の時に、大島全世帯に配布されたものです。詳しい図を見るには表題をクリックして下さい。





10月28日 国土地理院撮影の被害地域写真 上記情報リンク 1,地理院地図




地理院地図から 元町溶岩流と土石流を重ねたもの。 元町溶岩流はオレンジ、土石流は赤。 上記情報リンク 1,地理院地図 





東京都防災マップより 土砂災害危険箇所(青線で囲まれた範囲、紫は急傾斜地崩壊危険箇所、薄緑は砂防指定地)  上記情報リンク2,東京都防災マップ(総務局)

今回の被災地域は大金沢流域に集中していますが、55年前の狩野川台風の時には長沢流域の被害がひどかったと聞いています。
また、3、伊豆大島火山に詳しい火山学者の調査メモ、の中にもあるように、元町溶岩流の上に複数のラハールが確認されています。(14世紀以降、複数回の土石流があったことを示す)



上の情報リンクから、元町地区だけでなく島内全域の詳しい情報を見ることができます。




         ニュース クラップ


MSN産経ニュース 2013/11/4
伊豆大島の土石流 火山灰層が「表層崩壊」 豪雨の激流追い打ちか


日経Web刊 2013/11/3
伊豆大島の土石流、広い面積の表層崩壊多発 調査団が見解


NHK NEWSweb  2013/11/15
土砂災害警戒区域 伊豆大島では未指定
先月の台風で大規模な土砂災害が発生した伊豆大島では、「警戒区域」の指定はまだ行われていませんでした。東京都は、これまでに5800か所余りを土砂災害警戒区域に指定していますが、計画では多摩地域から指定を進めることになっていて、23区と伊豆大島などの島しょ部はまだ1か所も指定していないということです。これについて東京都は、「土砂災害のおそれのある箇所の多い多摩地域を優先して進めている結果だ。警戒区域の指定は計画どおり進めていくが、土砂災害のおそれがある箇所を住民に周知する方法について今後考えていきたい」としています。


NHK NEWSweb  2013/11/17
大島の地質を学ぶ講演会
北の山公民館で催された住民セミナーのことです。
関連して、早川由紀夫氏のツイッターこの災害は、伊豆大島が火山だとか、スコリアと溶岩の水はけ問題の前に、半日で800ミリの雨が降ったことが最重要である。これだけの雨が降れば日本中どこでも起こる。


NHK NEWSweb  2013/11/30   
伊豆大島のがれき搬出処理へ
東京都は来月中旬以降合わせて3万トンのがれきを島の外に運び出し、処理を始めることになりました。 都と大島町は再来年3月までにすべてのがれきの処理を終えるとしています


災害直後に組織された4学会合同の調査団の結果が公表されたようです。
47news  2014/1/24  
大島のような土石流どの火山でも 学会警告
学会の調査では、伊豆大島では谷が浅かったため土石流が谷に集中せず、幅数百メートルに広がった状態で斜面を落ちた。谷には複数の砂防ダムがあったが、谷からはみ出た土砂を防ぎ切れなかったという。
火山周辺は、地盤の火山灰に雨が吸い込まれ、深くえぐれた谷ができにくい。独立行政法人土木研究所の江頭進治氏は「予想外の量の雨が降ればどこでも起こり得る」と話している。

NHK NEWSweb 2013/2/24
伊豆大島 地形に合わせた防災対策を
伊豆大島に限らず溶岩層に覆われた地域では通常とは異なる基準で土砂災害に備える必要があり、地形に合わせた土砂災害の予報システムや砂防施設の整備、それにハザードマップ作りなどに取り組むよう提言しました。



HOMEへ戻る