-- Break Time -- ・パンク アメリカのアンダー・グラウンド・シーンで産声をあげた新たな音楽形態「パンク」は、海を渡りイギリスにもたらされると、そこで瞬時に音楽シーンを席巻し、一大社会現象にまで発展していきました。そして、今度はイギリスから世界中にパンクが飛び火することになります。こうして世界のあちこちでパンクが猛威を振るう時代が訪れます。わっー!と増殖して、すぐに滅びていってしまいましたが・・・。 ・パンク以降 音楽面でパンクに限界を感じたバンドたちは、パンクにその根をおろしつつも、音楽的に脱パンクを志向していきました。既存の枠に捕われない、新たな音楽を追求していくことになります。歪んだり、ひねくれたり、薄暗く退廃的であったりと、実験色の強い音楽を求める者、知能高めで芸術性の高い音楽を求める者などなど。 パンクを単細胞生物とするなら、毛が生えた単細胞生物ものから、見た目がグロテスクな多細胞生物、そして美しい有機生命体まで、多種多様な生物が生み出されたのが、パンク以降です。それをポスト・パンクとかニュー・ウェーヴと形容することもあります。 一方、パンクから遠ざかるのではなく、パンクをさらに追及するものも現れ、パンクの攻撃性を純粋培養し無駄なものを一切そぎ落とし、ビートとシャウトで攻めたてるという、ハード・コアも生まれました。 ・パンクのジャンル メロディーとポップ度合いの観点からは、おおまかに以下のように分けられます(間違ってたらすいません)。右に行くほどメロディーとポップ度合いが高くて聴き易くなります。 グラインド・コア→ハード・コア→メロディック・コア(→初期PUNK)(→メロディック・パンク)→ポップ・パンク その他に、スカとハードコアの融合→スカ・コア、エモとハード・コアの融合→エモ・コア、といったものがあります。混沌としたカオティック・コアなるものさえあります。 ・ジャンル 常に移りゆく音楽を、言葉で必死に捉えようとし、命名しようとする、そういう人間の要求がこうした新たなジャンルや、サブ・ジャンルを生み出しているのでしょう。それに商業的に、分類した方が売りやすいってこともありますし。しかし、あまりにも細分化されすぎると逆に分けわかめになるのも事実ですよね・・・。 また、もう1つの問題点として、狭間の悲劇があります。1度バンドが、あるジャンルにカテゴライズされてしまうと、本来ならば自分好みの音楽にもかかわらず、そのジャンルが好きじゃないが故に、そのバンドに出会うことができなかった。こういうことだって十分に起こりえます。とくにジャンルとジャンルの境界にいるようなバンドは。 例えば、限りなくポップスよりのパンク・バンドが、パンクとしてカテゴライズされるとします。彼らはパンク・ファンからは「こんなのパンクじゃねえ」と罵られ、パンクのジャンルを普段聴かないor嫌っているポップス・ファンには、何らかの偶然がない限り、聴かれることがありません。需要と供給が噛合ってません。 あるいは、パンクでは、ゆっくりでロックっぽい曲は一般にクソ呼ばわれされます。ですので、そういう曲が多くつまったアルバムをパンク・バンドが出すと、ほとんど評価されずに終わります。しかし、そんなアルバムだってパワー・ポップ、ロック&ポップス方面であれば評価が高いってこともありえるわけです。 音楽は可変的、ジャンルは固定的。音楽を捉えようとジャンルという投網を投げども、往々にして音楽はその網を突き破ってしまうものです。 投網を絶えず投げ、投げ、投げまくれ〜!うぉおおおおおおお
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↑パクリ
そういえばイノセンスつまらねー。