2005年10月4日(火)
歯医者
7月に入籍したとき、和装で写真だけ撮影したのだけれど、前歯の差し歯の色が白すぎるのが気になっていた。
結局笑った写真は削除して、口の開いていない写真だけを残してもらったこともあり、来月披露宴を控えているので、意を決して前歯を治すことにした。
予約した歯医者に行くと、壁に「以下の人は相談ください。高血圧、妊婦、全身疾患」と書いてあった。
緑内障のことを歯科医に言おうかどうか迷ったけれど、言った時に返ってくる答えが冷たいものだったりすると傷つくので、結局黙っていた。
麻酔が緑内障に悪いのかどうか分からないけれど、父はガンの手術で全身麻酔したあとも、緑内障が進んでいないので、関係ないのかもしれない。
最近は取り越し苦労が多すぎる。心配し過ぎだ。
2005年10月5日(水)
言ってはいけない事
最近、緑内障になったことから情緒不安定なせいか、どうでもいい事で怒ってしまう。やっぱり体が健康だと心も健康、
心身ともに健康ということかもしれない。
披露宴も近いこともあって、毎週末に披露宴の打ち合わせや衣装合わせがあったり、先日の入院検査や、その後の通院。
結婚生活と仕事の両立など、慣れない事も多くて、夫とけんかをしてしまうこともしばしば。
夫はもともと穏やかな性格で、ちょっとした言動にもまったく悪気もないのだけれど、いちいち私は突っかかってしまい、「ひとり相撲」という状態で、まるで子供のようである。
けんかになると、思ってもいない事をその場の勢いで言ってしまうのだが、夫は大人なのでその場だけの勢いということを分かっていて我慢しているみたいだ。

私が仕事をしたくて続けているのに・・・。
夫は一度も不平不満を言ったことがない。
「仕事はしてもしなくても好きなようにすればいいし、体が辛かったら夕食はお弁当でもいいんだよ。」といつも言ってくれる。
「疲れると緑内障に良くないでしょ?」と言って、週末は掃除も洗濯も手伝ってくれる。
毎日12時まで残業して、週末は家事を手伝って、これ以上何が不満があるのかという感じだ。
はっきり言って、緑内障の嫁は医療費はかかるし、心配は尽きないし、大変なのに・・・。
それに引き換え私なんて不平不満ばっかり言って・・・。
母に「人に何か言う時は、一度飲み込んで考えてから言いなさい。」と常々言われているのに。「言った言葉は取り消せない。」とも言われているのに。
夫は気にしてないようだが、そうしてくれているのかもしれない。
2006年12月10日(土)
緑内障を忘れてました。
結婚の準備、披露宴、そして新婚旅行。うきうきするような行事が目白押しだった10月、11月。
せっかくなので、緑内障のことを考えないようにしていた。なので、日記も書かず、結婚式のことに没頭していた。
ヨーロッパへの新婚旅行には、キサラタン持参だったけれど・・・。
おかげで楽しい結婚準備、結婚式、新婚旅行を送れた。
2005年12月11日(日)
酸素治療
明日より、Oクリニックへ酸素治療に通う。
Oクリニックを紹介してくれたYさんが、Oクリニックで行っている酸素治療は「視神経賦活療法」という治療で、
Yさんが、毎年入院して、続けている治療である。
消耗した視神経をよみがえらせたり、障害をそれ以上に進行させない治療だそうだ。
「Oクリニック」に通うことを決めたのも、この治療の事を聞いたからだった。
6日間、2時間の治療を毎日行うらしい。
2ヶ月前から予約していたので、明日より新幹線で通院する。
なにか治療をしていると、それだけでなんか安心する。
2005年12月12日(月)
酸素治療1日目
今日から通院である。駅に着くと新幹線が遅れていたので、予定していた1本前の電車に乗ることが出来た。
家から出て病院まで1時間10分。病院に着くと、まず血圧と眼圧を測り、そして病室に向かった。
同時に2人治療できるそうで、もう1人杉山さんという50歳の男性が一緒に治療を開始した。
循環改善作用がある薬剤の点滴をしながら、鼻腔内にチューブを留置して酸素を吸う。
杉山さんは年に3回されているので、もうベテラン。いろいろ教えてくれた。
点滴は看護婦さんにしてもらうのだが、酸素チューブは自分で酸素のボルトに挿したりと、自分で準備してして吸引するらしい。
あまりにも酸素が微量なので、鼻に入っているのかどうかが不安だったけれど、2時間が終了した。
チューブの向きも、本当に合っているかどうかも不安だった。何度も看護婦さんに「チューブの向き、合ってますか?」と聞いてしまった。
杉山さんは、治療中はめまいやものすごい疲労感に襲われる為、近くのホテルに泊まっているらしい。
帰りにデパートによって夕食を購入した。安静といわれているので、今週は主婦業をお休みする。
品川駅について歩いていたら、ものすごい疲労感に襲われた。そしてめまいで階段の1番上から下まで落ちてしまった。まったく怖くはなかったけれど、正座の状態で落ちてしまったので、スネや腰やあっちこっちが痛くて、近くにいたおばさんに助けられた。
帰りの新幹線で、目のための治療に通って、足も手も痛いし、疲れているし、何だか情けなくなって涙が出てきた。
2005年12月13日(火)
酸素治療2日目
昨日は病院の到着が10時半ごろだったが、行けば早く始められるということがわかったので、1時間早い新幹線に乗るため、夫が会社に行く途中に駅で降ろしてもらった。
品川に着くと事故のため、山手線がものすごく混んでいて、ホームに入るだけで30分もかかってしまった。
結局病院についたのは昨日と同じ時間になってしまった。
杉山さんはもう治療に入っていた。昨日は左手に点滴をしてもらったのだが、液が漏れて真っ黒になってしまったので、右手に点滴をしてもらった。手首に近いところにさしてもらったらものすごく痛かった。
点滴をしながら、酸素を昨日のように自分でさして、杉山さんといろんな話をした。
杉山さんは3年前まで普通に見えていたけれど、急に半年ぐらいでぼやけてしか見えなくなってしまったそうだ。
例えれば近眼のひどい状態で、メガネをかけないでいる時と同じ症状らしい。もちろん緑内障なのでメガネをしても見えるわけではない。私は緑内障というのはだんだん視野が狭くなるのだと思っていたけれど、全体の視界に霧がかかるような病状があることは知らなかった。2年半前にこの病院を知って緊急手術をしてから、病状は進んでいないという。今は盲学校に通っていて、今は3年生だそうだ。
50代の半ばまで一生懸命会社員をやってきたのに、急に病気に襲われ、今は学校に通って転職に向かってがんばっている。
2月に指圧師の国家試験を受けるらしいが、教科書を読むのも難しいのでテープにふきこんでもらったものを、ウォークマンで聞いているらしい。
同じ緑内障どうし、仕事が続けられなくなるやりきれないやり場のない気持ちが分かるので、涙がこみ上げてきた。
もちろん杉山さんには見えないだろうけど・・・。
2005年12月14日(水)
酸素治療3日目
今日は名古屋の方の雪の影響で新幹線が遅れていた。今週は電車の遅れに振り回される。
病院に着くとまず、一般の検査室に直接行き、血圧と眼圧を測ってもらう。眼圧はいつも通り14くらい。この時間は大して上がらない。
昨日は点滴が漏れなかったので、今日も右手に点滴をしてもらった。今日は昨日とおとといの治療が堪えていたので、ホテルに泊まることに決めていた。
酸素を吸いながら左手でYAHOOモバイルで検索し、当日予約でサンシャインプリンスホテルを特価で予約出来た。
池袋だと病院の前からバスに乗って、座っていれば15分でホテルの傍まで到着する。
病院の最寄り駅に近いホテルより歩かなくていい分、体が楽だった。
治療が終わり、バスでサンシャイン60に着くとクリスマスムード満点だった。治療の影響で食欲がまったくないので、たくさんあるおいしそうなレストランに入る気にならず、バンクーバーにいたときによく入ったベッカーズで、ハンバーガーを買い部屋で食べた。
スタンダートの部屋がいっぱいになったとの事で、同じ料金でデラックスの部屋を用意された。
ホテルでハンバーガーを食べていると、半分食べた所で、食べる手を口まで運ぶのさえだるくてだるくて、そのままベッドに横になって夕方まで眠ってしまった。
夜景がきれいな部屋だけれど、かえって寂しくなった。同じ泊まるなら、夫と一緒に泊まれれば楽しいのに。
同じお金を治療のための宿泊に使うなんて、もったいないなぁ。
2005年12月15日(木)
酸素治療4日目
朝起きても、疲れがまったく取れない。
想像していたより酸素治療は体に堪える様だ。
ただ座って点滴をしながら酸素を吸っているのがけれど、体の中ではたくさん変化しているらしい。
杉山さんも「疲れがたまった」と言って治療の間、眼をつぶったままだ。
杉山さんが一緒でなかったら、疲れただけで不安になっていたけれど、おかげで経過というのが分かって頼もしかった。
←酸素
2005年12月16日(金)
酸素治療5日目
行きの新幹線では憂鬱でたまらなかった。
何で毎日治療しなければならないのだろう。
今日は治療のあと、杉山さんと駅まで歩いた。杉山さんは信号の色が分からないので、いつもは他の人が歩き出すと青だと思って進むのだそうだ。
確かに一緒に歩いてみると、音のなる信号は少ない。目が見えなくなることは、本当に怖い。
2005年12月17日(土)
酸素治療最終日
今日は夫が車で病院まで連れてきてくれた。治療の時間より1時間早く到着したので、病院の近所でコーヒーを飲んだ。
今日は最終日だし、一人ではないので、昨日までの憂鬱が吹き飛んだ。今日で治療が終わった。
2005年12月24日(土)
検査
クリスマスイブだというのに、酸素治療の後の検査があった。病院へ早めに着いたので、目の前のファーストフードでチキンを食べて
少しだけクリスマス気分を味わった。今日はごく真ん中だけを調べる視野検査だった。検査が終わると先生の診察となった。しかし酸素治療の話は一切されなかった。帰りの車の中で、なんとなく悶々としてしまった。「もしかして、先生は私が酸素治療したことを知らないのか?」初めて治療に対する疑問がわいた。
いつもは聞きたいことを紙に書いてから診察に望むのだけれど、酸素治療のあとの診察なので、当たり前のように酸素治療の効果や、私に合うかどうかの回答が得られると思っていた。
私は先生の前に行くと、緊張して聞きたいことがまったく聞けない。
2006年1月14日(土)
妊娠と目薬について
キサラタンの妊婦に対する目薬の影響は前から気になっていたことだった。
キサラタン(http://www.e-pharma.jp/allHtml/1319/1319739Q1029.htm)によると、ウサギやマウスの実験において流産及び後期吸収胚発現率増加、胎仔体重減少が認められたとあったので、とても気になっていた。

先月、胸にしこりが出来ていたので、こわごわ婦人科をたずねた。緑内障の上に乳がんだったら救いようがない。かなり大きなしこりで、自分で気づいた時に、怖くて足がすくんでしまった。結局空気のポケットのようなものが胸の中に出来ていたので、悪性ではなかったのだが、このときに婦人科の先生にキサラタンの事を聞いてみた。先生は、「目薬で影響があったなんて話聞いたことがない。」と言われた。でも、婦人科の先生は「キサラタン」について知っているわけではないし、やはり疑問が残ったまま病院を後にした。
その後、眼科の主治医にキサラタンのホームページの内容を印刷して持って行った。
ドクターは「妊娠中は短い期間だから、やめても大丈夫じゃない?」と初めてキサラタンを点さない方向の話をした。
短い期間と言っても、10ヶ月。私にとってはとても長い・・・。授乳期もやめるとしたら1年半?その間進行しないのかな・・・。
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