少数民族村をゆく
ダナンより南西目指し６時間、田園地帯をバスひた走る
山間の悪路に入りて乗り換える元仏軍のおんぼろジープに
吊橋のたもとで降りる。いや暑い五月と言うに真夏の気候
ゆったりと流れる川の中ほどをトラック一台渡り行くあり
ポタポタと汗滴(したた)らし村に着く。村人こぞりてわれ等迎える
歓迎の挨拶済めばもてなしがわれ等を待てり。地酒が旨し
竹筒で蒸したるライスに黄な粉とは ! 日本のおはぎに味もそっくり
家を見る風格のある造りなり一軒一軒覗いてまわる
フランスもアメリカすらも勝てぬ国少数民族村は健在
スリランカ
むせ返る人をかき分け街をゆく。モンキーバナナ頬張りながら
コロンボに第二の勤めを果たしいる日本のバスに乗ればいとおし
日本では見向きもされぬおんぼろの中古車たちが街を行き交う
会社名、商店名までそのままに。一瞬日本の街かと紛う
銃を持つ兵士目につくコロンボを去りて二日目反乱を知る
( 5 ) PEACE BOAT
2000.5〜(28th)
Paddler 7
はいはいと基地提供し加担して特需で儲け---どこかの国は
