一般に私達が日頃耳にする西洋音楽は主に
長調と短調の曲があります
(ただし調がない音楽も多くあります。身近な音楽では日本の国歌である
「君が代」がそれにあたります。なぜそうであるかは次回に説明しますね。)
音階が長音階で作られているものは長調といい
短音階で作られているものは短調の曲になります
(長音階・短音階の構成については次回に説明します)
短音階には自然短音階・和声短音階・旋律短音階の3つの種類があります。
短調の音階の一つであるイ短調を例にして説明します
A
.
Aの自然短音階は音階上に何も臨時記号がつきません
B
Bの和声短音階は第7音の音が半音上がります
C−1
C−2
Cの旋律短音階はC−1の上行の時は第6音、第7音が半音上がりますが
C−2の下行の時はその第6音、第7音は元に戻され
何も付かない自然短音階のようになります。
では実際の曲で試してみましょう。
今回は「へびつかい」という曲を演奏してみました
この曲はもともとがホ短調とイ短調の混ざった
和声短音階で作られたとても面白い曲です
11は実際の曲です。
そしてこれを自然短音階ですべて弾くと2のようになります
23のようになります
3
上行の時は半音上げて下行の時は音を元に戻しているのがとても面白いです
違いがわかりましたか?
こんな風に同じ短調の曲でもいろんな種類の短音階で弾くと
とても不思議な感じがしますね。
これが短調の不思議かしら?!