吹奏楽の楽譜27/Barnhouse 新刊特集(2006年からスタート)
当時楽譜ネットサイトに掲載されていた解説も載せています。
2006-2007年度新刊
●カントゥス・ジュビランテ/デイヴィッド・シェイファー作曲
金管楽器の堂々たるファンファーレと、木管楽器の華やかな伴奏で始まります。ユニークな構成とコントラストが盛り込まれ、エネルギーに満ちた作品になっています。中級バンドが演奏会やコンクールで演奏するのに適しています。
●ミス・リバティ・マーチ/K. L. キング作曲・ジェームス・スウェアリンジェン編曲
キングの易しいマーチの中でも最も有名な作品の1つです。スウェアリンジェンが原曲から何も省かずに、現代の奏法、正確なアーティキュレーション、強弱、そしてコンデンススコアからフルスコアに書き直しアレンジしました。非常に演奏しやすく、あらゆる行事で演奏の機会があるでしょう。
●名誉が勝るとき/ジェームス・スウェアリンジェン作曲
現代的なハーモニーと伝統的なハーモニーが組み合わさり、アメリカの歴史において、「名誉」という言葉がいかに重要な役割を果たしてきたかを音楽で描写しています。親しみやすいテーマに有名な賛美歌「チェスター」が加わり、華々しい作品に仕上がっています。
●プロローグとフェスティーヴァ/エド・ハックビー作曲
金管楽器のファンファーレによるオープニングと、活気のある変拍子のテーマを組み合わせ、どのパートにとっても大変やりがいある作品となっています。毎年ノースダコタ州とカナダの国境にあるピース・ガーデンズで行われるインターナショナル・ミュージック・キャンプの50周年を記念して委嘱された作品です。途中のフーガ風の部分が、この作品に独特の趣をもたらします。
●魔法の翼で/和田直也作曲
和田直也の新曲はリズミカルなエネルギーとバイタリティにあふれています。中級バンドが最高の演奏ができるように書かれており、求められる技術は妥当ですが、音楽的に高い効果を発揮します。すべてのセクションが活躍でき、大人数のパーカッションが参加し、楽しめるパートが多くあります。
●エグザルシア/デイヴィッド・イーストモンド作曲
祝祭向きの、演奏会やコンクールに最適な作品です。1つのメロディーをベースとし、バリエーションとして展開していきます。スピード感のあるリズムとハーモニーのひねりに満ちており、奏者も観客も楽しめます。才能あふれる若きカナダ人作曲家による傑作です。
●リングリング・ブラザーズ グランド・エントリー/アル・スウィート作曲アンドリュー・グローヴァー編曲
多くのサーカス・マーチのように技術的に高度ではなく、グローヴァーによって取り組みやすいアレンジになっています。アル・スウィートがリングリング・ブラザーズ・サーカスのバンドリーダーを務めていた時に作曲されたクラシック・マーチが、原曲の音色と感覚はそのままで残されています。テンポを速めて演奏すると、よりエキサイティングなマーチになるでしょう。
●海景色/ロブ・ローミン作曲
オープニングのチャイムが、美しいコラール風のメロディーを導きます。この部分は海の巨大な力を描写し、脈動する6/8拍子のアレグロ部分では、水生生物の水中バレエを表現しています。水面下で様々な生物が動き回り混ざり合いながら、魅力的なメロディーとハーモニーが作品を盛り立てます。
●夏の名残のバラ(庭の千草)/トーマス・ムーア作曲・ジェームス・スウェアリンジェン編曲
古いアイルランドの旋律をアレンジした作品は、グレンジャーの名曲を彷彿とさせ、息をのむほど美しく、奏者と観客の心をつかむことでしょう。トランペットソロ部分は、フルートを加えてもよいでしょう。豊かなサウンド、跳躍するメロディー、美しく聞かせるための教材として是非この曲を取り入れてみてください。
●ストームチェイサーズ/ラリー・ニーク作曲
エキサイティングなメロディーと躍動感のあるリズムにあふれた力強い作品です。竜巻やハリケーンを追跡する「ストームチェイサーズ」に乗って冒険しているかのような気分になるでしょう。小気味よいテンポの6/8拍子で始まり、嵐の眼を表現した美しくも不気味に響く中間部では、フルートの際立つソロに注目です。
●アメリカ・ザ・ビューティフル/サミュエル・ウォード作曲・ジェームス・スウェアリンジェン編曲
アメリカン・クラシックの名曲が華々しくアレンジされ、愛国心に満ちた作品になっています。スウェアリンジェン独特の作風で、コンサートのアンコールとして盛り上がるパワフルなアレンジです。オプションの合唱パートでより一層感動的なエンディングにすることが出来るでしょう。
●ビヨンド・ザ・ブレイキング・タイズ/クリスチャン・アール作曲
この曲は多くのパートにソロがあるので、ひとりひとりの力が重要になります。3拍子やシンコペーションの取り方、強弱やアクセント・スタッカートの指示を正確に表現し、中間部では縦の線をきちんと合わせるなど、楽譜を忠実に読みとることにチャレンジしてみましょう。アーティキュレーションを守って生き生きとした曲に仕上げてください。
●エル・チョクロ(キス・オブ・ファイヤー)/A. G. ビジョルド作曲・ロバート・ロングフィールド編曲
タイトルになじみがないかも知れませんが、聴くとこの有名なラテンのメロディーには覚えがあるでしょう。ロングフィールドの巧みなアレンジは、原曲に忠実で、吹奏楽向けの素晴らしい作品に仕上がっています。大いに印象を与える曲です。
2007-2008年度新刊
●王の剣(THE SWORD OF KINGS)/ロバートW. スミス作曲
アーサー王伝説の名剣エクスカリバーからインスピレーションを得たこの曲はコンサートやフェスティバル曲として初級バンド向けに作曲されています。アクティブなパーカッションと魅力的な管楽器パートが組み合わさっています。
●マーチ・グランディオーソ(MARCH GRANDIOSO)/R.F. ザイツ作曲・ロバート・W・スミス編曲
ザイツのマーチ「グランディオーソ」は、最も荘厳で特徴的なマーチの1つです。ロバートW. スミスのアレンジにより、クラシックなメロディーが初級バンドでも演奏できるようになりました。コンサートやフェスティバルに最適で、4/4拍子で書かれており、ほとんどのバンド・メソッドで導入されている最初の6音のみを使っています。
●リズムX(RHYTUM X)/デイヴィッド・シェイファー作曲
「リズムX」は管楽器とパーカッション・セクションのデュエットをフィーチャーしたパーカッシブな作品です。グレード0.5のレベルで書かれており、パーカッションと管楽器の間だけでなく、パーカッション・セクションの各楽器の間で、バランスや独立した音楽ライン、強弱の構成などの要素を教え、強化するのに格好の教材です。
●英雄と栄光(HEROES AND GLORY)/ジェームス・スウェアリンジェン作曲
生徒が学ぶ最初の6音のみを用いた晴れやかな作品は、私たちの生活の中にいる日々の英雄たちに捧げられています。このグレードとしては、非常に印象的に響く楽曲です。
●バックおじさんのトラック(UNCLE BUCK'S TRUCK)/エド・ハックビー作曲
モデルTのトラックを思い起こさせるこの作品は、手回しクランクやクラクションなど、かわいい仕掛けが盛り込まれています。最初の学期に習う基礎的な音符を用いており、最初のコンサートで演奏を楽しむことができます。観客を楽しませる楽曲です。
●ジンジャーブレッドマンのパレード(GINGERBREAD MEN ON PARADE)/レオ・オルシーノ作曲
この楽しくて目新しい作品は、演奏者にも観客にも笑みをもたらすでしょう。生徒が習う6音のみを使っており、最初のクリスマス・コンサートで演奏するのに最適です。
●マーチ・マニア(MARCH MANIA)/デイヴィッド・シェイファー作曲
伝統的なマーチの形式を導入するのに最適な作品です。基礎的な教材が盛り込まれ、経験1年以下の生徒がうまく演奏できるように書かれています。バスやテナーの楽器も含め、全員に興味深いパートがあります。イントロからフィナーレまで、みんな足でリズムを取らずにはいられません。
●ヴィリアンス バンドのための英雄序曲(A HEROIC OVERTURE FOR BAND)/ロバートW. スミス作曲
大胆でエキサイティングな「ヴァリアンス」は、各楽器とも1オクターブの音域のみを使って書かれています。ドラマティックな結末に至る短いフーガなど、教える題材がふんだんにあります。初級バンドのレパートリーに最適です。
●ジェントル・リヴァー(GENTLE RIVER)/ロブ・グライス作曲
「ジェントル・リヴァー」は、緑の谷を穏やかに流れる川の美しさを表現しています。レガートやスタッカートを使って表情豊かに演奏しながら、調和とバランスの取れたアンサンブル・サウンドを維持する方法を若いミュージシャンに教えることができます。このグレードにとって格好の教材です。
●ディス・オールド・デュード/ラリー・ニーク作曲
懐かしの「ディス・オールド・マン」にロックのビートと粋な(でも易しい)リフを加えてみました。観客を喜ばせるナンバーで、生徒も演奏したくなるでしょう。易しいレベルの作品なので、観客にパーカッションで加わってもらったり、手拍子を加えたりするのに最適です。
●ワールド・ホリデー・セレブレーション/ロバートW. スミス作曲
クリスマス、ハヌカー、クワンザ、そしてラマダンを祝う音楽をフィーチャーした「ワールド・ホリデー・セレブレーション」は、コンサート・バンドのためのユニークなメドレーです。ホリデー・シーズンを祝う様々な音楽のメロディーとエスニック・パーカッションをフィーチャーしたアレンジは、様々な場面でプログラム可能です。
●マトリックス・マーチ(MATRIX MARCH)/エド・ハックビー作曲
若いプレーヤーにマーチ・スタイルを教えるのに最適です。テクニックと音域が難しくないので、マーチの演奏に重要なバランスやスタイルに集中して学ぶことができます。しかも、成熟したサウンドを出すことができ、実際より上級者の曲に聞こえます。
●エクストリーム!(EXTREME !)/ロブ・グライス作曲
「エクストリーム」は若いミュージシャンの限りないエネルギーを捉えるべく書かれたアグレッシブな作品です。パワフルな不協和音と力強く躍動するリズムが、パワーと興奮の感情を生み出し、若いプレーヤーに自信をつけさせます。このエキサイティングな曲なら練習も楽しくなるでしょう。
●ララバイ・フォー・バンド(LULLABY FOR BAND)/ロバートW. スミス作曲
シンプルでエレガントな美しいメロディーで、フレージング、アンサンブルの調和とバランス、強弱の表現などの様々なコンセプトを教え、強化することができます。さらに、複数のソリストをフィーチャーすることができます。
●スパニッシュ・ダンス(DANZA ESPANOL (SPANISH DANCE))/エド・ハックビー作曲
楽しくてユニークなこの作品で、スペインのクラシックなサウンドを体験することができます。正統なパーカッシブ・サウンドがふんだんにフィーチャーされており、リズムとハーモニーがスペインのカラフルな光景を生き生きと描きます。
●ウォーキン・ザ・ドッグ(WALKIN' THE DOG)/パトリック・ロスゼル作曲
「ウォーキン・ザ・ドッグ」は陽気な歩くテンポで書かれており、プログラムやコンサートのペースを変えるのに最適です。軽快なベース・ラインによって低音楽器が際立ち、フィンガースナップが全体的な効果を与えます。
●雪だるまのダンス(DANCE OF THE SNOWMEN)/デニス・イヴランド作曲
「雪だるまのダンス」は、楽しいフルートのソロをフィーチャーし、生徒も観客も楽しめる覚えやすいメロディーで、冬の旅へと連れて行きます。
●アバヴ・ザ・ワールド/ロブ・グライス作曲
革新的で想像力に富む作曲家による傑作です。若い生徒を刺激し、奮い立たせる作品で、教材としても優れています。このグレードとしては、非常に印象的な楽曲です。
●クロスウィンズ・マーチ/ジェームス・スウェアリンジェン作曲
明るく軽快なこの作品は、若いプレーヤーにマルカートのスタイルを教えるのに最適で、プログラムに入れても楽しい楽曲です。このグレードの傑作です。
●入道雲/デイヴィッド・シェイファー作曲
若いミュージシャンの実力を新しいレベルへ高めるため、激励し、動機を与えることを念頭に置いて書かれています。グレード1.5で書かれたこの作品は、各楽器の興味深いメロディーと効果的なフル・パーカッション・セクションのアレンジ、そして各パートの自立の機会をプレーヤーに与えます。ユニークで特徴的な作品で、生徒も観客も気に入るでしょう。
●アニモーソ/エド・ハックビー作曲
エンディングで、活気にあふれ、ドライブするリズム!エネルギッシュなパーカッションとユニークなハーモニーは、コンテストやコンサートでの演奏に最適です。上達しつつあるバンドに、基本的なコンセプトを強化するためのしっかりした基礎を提供します。
●アメリカ・ザ・ビューティフル・オン・パレード/アラン・クラーク作曲
最初のミュージシャンたちが見えてくるにつれ、音量が大きくなり、メロディー、カウンターメロディー、リズムの様々な層が聞こえます。やがてバンドが上になり、手を伸ばして音楽に触れられるかのように感じます。そしてバンドが通り過ぎ、フル・アンサンブルのサウンドが遠くへ退きはじめます。音量と音の層が減っていき、退いていくドラムのサウンドだけになり、最後に静寂が訪れます。
●ランナウェイ・スレー/ロバード・W・スミス作曲
伝統的な冬休みのそりすべりを楽しみましょう。でも今回は馬が驚いてスピードを上げ始めます。フレーズごとに、ただのそりすべりがワイルドな冒険になって行きます。この楽しく、愉快な曲で、生徒たちは、テンポの幅広さを経験し、指揮者を見ることを学びます。オプションとして、補助パーカッション・効果音パートをフィーチャーして、みんなでぞくぞくする体験をしてみることもできます。
●希望の約束/和田直也
和田直也の新曲「希望の約束」は、生徒が練習や演奏を楽しめるような、気持ちを盛り上げる作品です。教育的な素材、広まってゆくメロディー、躍動するリズムがふんだんに盛り込まれ、実際より上級者の曲に聞こえるサウンドを作り出しています。このグレードでひときわ優れた作品です。
●ドラムス・オブ・ダークネス/ラリー・ニーク作曲
パーカッション・セクションがこのドラマティックでミステリアスな作品を駆り立てます。パーカッションの不気味な効果と変化する音色が緊張感を高め、速くて力強いリズムのクライマックスへと盛り上がります。音域も管楽器とパーカッションの難易度も抑えられているので、小中学生でも楽しく、元気よく演奏できます。
●サンタ・ロックス・ザ・ハウス!/ポール・クラーク作曲
「アップ・オン・ザ・ハウストップ(屋根の上で)」、「ジョリー・オールド・セント・ニコラス」、「ジングル・ベル」のストレートなロックンロール・メドレーです。ソロはなく、素晴らしいアンサンブル・サウンドにあふれ、演奏しやすく、クールで楽しい作品です。クリスマス・コンサートで演奏すれば、プレーヤーも観客も笑顔になるでしょう。
●ビヨンド・ザ・ハイランズ/ベンジャミン・ヨー作曲
シンガポール出身の若い作曲家による、インスピレーション豊かで勇気づけられる作品です。みんながハミングしたくなるような美しいメロディーがあり、プレーヤーにも観客にもアピールするでしょう。上達しつつあるプレーヤーに無理のない音域で、自信をつけるきっかけになるでしょう。繊細なスロー・セクションには、短いトランペットのソロ(フルートにキュー)があり、フレージングと表現を教えるのに格好の素材でもあります。
●クランチ・タイム!/ジェームス・スウェアリンジェン作曲
指揮者と生徒たちが何度も演奏したくなるようなかっこいい曲です。パーカッショニストにとって、嬉しいほど多種多彩なサウンドが要求されます。金管と木管のスコアリングは最初から最後まで厚めに書かれています。練習の最後に演奏すれば、みんな笑顔で練習室を出ることができるでしょう。
●80小節世界一周/レン・オルシーノ作曲
この斬新で楽しい作品は、ちょうど80小節でバンドと観客を世界一周の旅に連れ出します。メロディーが描く国がどこかを考えながら、音楽を楽しむことができます。それぞれの国に関連したおなじみのメロディーで18ヶ国を訪問します。難しくはなく、厚めに書かれたスコアで演奏を楽しめます。
●さくら/クインシー・ヒリアード&ジョセフ・ダリカンドロ作曲
日本の「さくら」をベースにしたパーカッションとコンサート・バンドのためのエキサイティングな作品です。エキサイティングなパーカッションのアレンジは、パーカッション奏者の興味をそそるでしょう。すべてのセクションにメロディーを演奏するチャンスがあり、パーカッションのパートは、楽しくて挑戦しがいのあるモチーフの要素をフィーチャーしています。
●マーチ王/デイヴィッド・シェイファー作曲
アメリカの最も偉大なマーチ王3人による最も有名なマーチ3曲をアレンジした作品です。フィルモアの「メン・オブ・オハイオ」、キングの「ホスツ・オブ・フリーダム」、スーザの「星条旗よ永遠なれ」が、魅力あるメロディー、流れる対旋律、すべてのプレーヤーにとって興味深いパートを提供しながらも、経験の浅いプレーヤーでも演奏できるようにアレンジされています。
●バーンヤード・ブルース/ニック・ラロッカ作曲(アンディー・クラーク編曲)
ディキシーランド・スウィング・ビートの目新しい楽曲です。1917年にオリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドによって録音された原曲をアンディー・クラークがアレンジしています。この不朽のクラシックでは、小編成のディキシーランド・コンボが際立ち、そしてアヒルや馬や牛の鳴き声が加わって、バンド全体で自由に演奏を楽しむことができます。
●アパラチアン・ホーダウン/スコット・ワトソン作曲
有名なフィドル・チューンの「オールド・ジョー・クラーク」と「バイル・ゼム・キャベッジ・ダウン」のアップビート・メドレーは、演奏者も観客も楽しめるでしょう。素朴なパーカッションにブルーグラスのリズム、さらに床を踏み鳴らせば、ダンスパーティの雰囲気が盛り上がります。上達途上のバンドにも演奏しやすくアレンジされています。
●スターウォッチャー/エド・ハックビー作曲
中学校や小編成の高校バンドのために書かれたエド・ハックビーの新曲は、クラシックな要素にあふれています。ドラマティックなメロディーとハーモニーの構成は、演奏しやすく、コンサートの観客にも受けるでしょう。
●コンキスタ/デイヴィッド・シェイファー作曲
この実にユニークなスパニッシュ・マーチには、有名なバルセロナの闘牛の光景が、エキサイティングなパソ・ドブレのリズムとカスティリャのハーモニーで表現されています。対照的な強弱と音楽スタイル、ユニークなラテン・パーカッション・サウンドは、若いミュージシャンに能力を発揮する機会を与え、マーチ形式の様々なスタイルの導入にもなります。
●ハップンスタンス/ロブ・ロメイン作曲
「ハップンスタンス」は、覚えやすいテーマとキャッチーなメロディーのあるカラフルでフレッシュな作品で、小編成の中学・高校バンド向けに書かれています。独創的なハーモニーと現代的なコード進行がとてもユニークなサウンドを出しています。
●スピリット・オブ・ザ・ウィンズ/ロバートW. スミス作曲
大胆かつ神秘的なオープニングに始まり、飛行が始まるとイントロダクションから舞い上がるメロディーに移行。木管の連続する音形が風の流れの効果を出し、美しい第2メロディーの提示が続きます。そしてオリジナルのテーマが戻り、エネルギーみなぎる結末へ。様々なコンサート・バンドにとって取り組みやすく、教える内容も豊富にあります。
●くるみ割り人形より/デイヴィッド・シェイファー編曲
デイヴィッド・シェイファーが、チャイコフスキーの有名なバレエ「くるみ割り人形」の最も有名な3つの楽章(「行進曲」、「葦笛の踊り」、「ロシアの踊り」)をアレンジしています。この楽しい作品は、クリスマス・コンサートにぴったりですが、どんなコンサートでも大喝采を浴びるでしょう。とても楽しく、パーカッションのサウンド効果があふれています。
●クラーク・カウンティ・セレブレーション/ジェームス・スウェアリンジェン作曲
このエキサイティングな作品には、効果的な指導と演奏経験に必要な全ての要素が含まれています。喜びにあふれたオープニング、覚えやすいテーマ、厚く書かれたスコアリング、そして素晴らしいパーカッション・パートが組み合わさり、ラスベガス周辺の美しい環境を表現しています。表情豊かな中間セクションは、いかにして重要なフレーズを形作るかを学ぶことができます。
●エリカの夢/エド・ハックビー作曲
このセレクションは、レガート・スタイルの演奏テクニックを上達させるのに最適な作品です。「ハンサム・プリンス」と「ダンス・アット・ザ・ボール」から成る抒情的な楽曲は、流れるメロディーラインとシンプルなハーモニーで上質な音楽を奏でます。観客はこの音楽を気に入るでしょう。
●ウィスパリング・リッジ/クリスチャン・アール作曲
メロディーの取り組みやすさが指導者にとってありがたい作品です。音楽の内容がしっかりしており、表現力やフレージングを若い生徒に教えるための題材にあふれています。
●静かの海/デイヴィッド・シェイファー作曲
パーカッションの多用、流れるメロディーライン、はっきりした対位法、ドラマティックでリズミカルな刺激により、若いプレーヤーが十分演奏できるのに、独特の成熟したサウンドを聞かせることができます。人類初の月面着陸の興奮と爽快感を捉えた「静かの海」は、コンサートのハイライトになり、コンテスト作品にも適しています。
●ウィンターウィンズ/ラリー・ニーク作曲
標題音楽作品の「ウィンターウィンズ」は、冬の力と威厳を讃えています。激しいオープニングのテーマは冬のブリザードの猛威を表現する一方、効果的なメロディーと活気あふれるオーケストレーションが冬の仕事と遊び、そして冬の日の静かな冷たい美しさを描きます。中級バンドに最適で、ドラマティックなインパクトとコントラストの際立つムードがコンサートやコンテストを盛り上げます。
●ラブ・アンド・ピース 父の願い/レーン・パウウェル作曲
父を讃える感動的で豊かなバラードは、中学、高校のバンドに適しています。カラフルな木管と金管のメロディーラインをフィーチャーしながら、パーカッション・セクション全体を使うというユニークなバラードです。内声に上昇する対声部がふんだんに盛り込まれ、響きと美しさを力強く打ち出していきます。
●リパカッションズ/ロバートW. スミス作曲
「リパカッションズ」とは、出来事や行為によって引き起こされる効果、影響、結果を意味します。この楽曲は、「原因と結果」の概念をクリエイティブにアプローチ。管楽器で導入されたリズミカルな音形がパーカッションで反響します。交唱のようなパーカッションの効果が、曲を通して反応しながら、効果と興味の新しい層を作り出していきます。
●ピース・ジュビリー・マーチ/カール・キング作曲(ジェームス・スウェアリンジェン編曲)
キングの「ピース・ジュビリー・マーチ」は、50年以上にわたって愛され続けています。ジェームス・スウェアリンジェンの活気に満ちた新しいアレンジは、マーチのクラシックを今日のバンド編成に合わせて書かれています。
●トライシニアム/トレーシー・ビーアマン作曲
オハイオ州出身の作曲家によって書かれた、3つの連続したセクションによるダイナミックな作品は、中級レベルのバンドに最適です。効果的なスコアリングによって組み合わされた印象的でユニークなサウンドは挑戦しがいがあり、コンサートやコンテストに選びやすい楽曲です。
●クリスマス・ファンタジア/アヤティ・シャバズ作曲
過去の優れたクリスマス・メドレーのスピリットと伝統をふまえた「クリスマス・ファンタジア」は、クリスマス・コンサートのオープニングにもクロージングにも最適な序曲です。「神の御子は今宵しも」、「ジングル・ベル」、「アップ・オン・ザ・ハウストップ(屋根の上で)」、「もろびとこぞりて」をフィーチャーしたメドレーは、伝統的な楽曲に大胆で新鮮なハーモニーを加え、心地よく、かつユニークなクリスマス作品になっています。
●聖者の讃美歌/エド・ハックビー作曲
この楽曲は、伝統的な序曲形式で歓喜のエキサイティングな雰囲気を表現しています。特徴的に変化する拍子、シンコペーション、ドラマティックでリズミカルな第一テーマが、アンダンテ・セクションの流れるメロディーラインと好対照をなし、コンテストに最適な作品になっています。
●ジプシー・キャラバン/ラリー・ニーク作曲
この典型的なジプシー・メロディーは、演奏会にスパイスとバラエティーを加えます。美しい歌「ダーク・アイズ」で始まり、間断なく、テンポとムードの異なる「トゥー・ギターズ」へと移り、速い伝統的なジプシー・ダンスの「ザ・バッソ」で終わります。ジプシー達の祝いの興奮と奔放さを生徒と観客にもたらす作品です。
●アイガー 頂上への挑戦/ジェームス・スウェアリンジェン作曲
英雄的なテーマに富んだこの作品は、ジョン・ハーリンの感動的な物語を織り込んで作り上げられています。ジョンの父はジョンが9歳の時、アイガー登頂に挑んで命を落としました。その40年後、父と再びつながりたいという熱い思いを胸に、頂上というほぼ不可能なゴールに向かって、危険な登山を始めたこのエキサイティングな楽曲は、とても美しく、息を呑むような作品になっています。あらゆる年代のミュージシャンと観客がこの音楽の旅に参加する喜びを感じることでしょう。
●静かに、静かに/エド・ハックビー編曲
有名なオーストリアのキャロルにユニークで魅力的なアレンジが施され、クリスマス・コンサートにぴったりの作品になっています。この子守唄の繊細なメロディーラインは、キリストの降誕を静かに描写し、クリスマス・シーズンの楽しいイメージを表現しています。オプションでヴォーカルのソロ、デュエット、合唱のパートが含まれています。
●サン・ダンシング/デイヴィッド・シェイファー作曲
喜びにあふれたオープニングの提示に始まり、美しく流れる抒情的な中間セクションへ、そして燃えるようなフィナーレへと向かいます。「サン・ダンシング」はシンプルながら美しいサン・キャッチャー(窓辺に飾って太陽の光を室内に取り込むガラスの装飾品)を音楽で表現しています。このエキサイティングで大胆な作品には、作曲家の楽しさと興奮に対する情熱がこめられています。パーカッション・パートが多いので、大編成のパーカッション・セクションがフルに生かされます。
●アズ・ゼイ・リターン/マシュー・マウロ作曲
アメリカの大西部のイメージが、オハイオ州の高校生マシュー・マウロの鮮やかな楽曲によってよみがえります。この楽しい作品は、中級バンドにとってあらゆる場面で演奏しやすく、生徒も観客も気にいるでしょう。将来有望な作曲家です。
●マウント・ヘルシー・マーチ/ヘンリー・フィルモア作曲(デイヴィッド・シェイファー編曲)
この長い間失われていたフィルモアのマーチは、作曲家仲間のジョン・クロールとの賭けとして生まれました。音楽が売れるのは作曲家の知名度によるのではなく、その真価によるものであることを立証しようとして作曲されたのです。カムフラージュのため、フィルモアはガス・ビーンズという偽名でこのマーチを書き、オハイオ州シンシナティ郊外のリストからアトランダムにタイトルを選んでマウント・ヘルシーと名付けました。中級バンド向けの珍しいマーチは、全盛期のフィルモアのサウンドそのものです。
●アドベンチャーズ/アヤティ・シャバズ作曲
様々な音楽表現とそのコントラストが特徴的で、華々しい金管ファンファーレと、軽快に流れる抒情的なメロディーをフィーチャーし、エネルギーみなぎるエンディングへと向かいます。チャレンジしがいのある作品ですが、技術的に取り組みやすく、この音楽の旅は演奏者と観客に素晴らしい経験をもたらすでしょう。
●新たな地平線に向かって/スティーヴン・ライニキー作曲
この楽曲はライニキーならではのインパクトにあふれ、中級レベルのバンドにとって取り組みやすい作品です。印象的な色彩、エキサイティングなリズム、巧みなスコアリングが傑作を生み出しています。コンサートやコンテストに最適な作品です。
●エ・プルリブス・ウヌム・マーチ/フレッド・ジュウェル作曲(アンドリュー・グローヴァー編曲)
このジュウェルのマーチは数十年にわたって、上級バンドに欠かせないレパートリーになっています。このアメリカのクラシック・マーチが、現代のコンサート・バンド向けに新しくアレンジ。バンドにとってチャレンジになりますが、観客も演奏者も気に入るでしょう。現代のバンドの楽器編成と演奏者に合わせてていねいにアレンジされていますが、簡略化はせずに、原曲に忠実に仕上げられています。
●ノース・ベイ・ヴィスタス (アメリカン・ランドスケープNo.2)/ロバートW. スミス作曲
スミスは、サンフランシスコ・ベイエリアへの旅からインスピレーションを得て、この音楽パノラマを作曲しました。光と影が組み合わさった朝もやが、忘れられない平和な情景を生み出します。最後に都市に戻り、このユニークなアメリカの景色に新たな眺望をもたらします。
●パープル・ハート勲章/デイヴィッド・シェイファー作曲
このパワフルでドラマティックな作品は、デイヴィッド・シェイファーの生徒だったマイケル・シフエント上等兵に捧げられています。シフエント上等兵は、オハイオ州コロンバスのリマ中隊から派兵された他の14人の海兵隊員とともに、2005年8月3日、イラクの沿道の襲撃で命を落としました。ホルンの沈んだ響きがマレット・パーカッションの繊細さと混ざり合い、哀れみ深く、感動的な作品になっています。
●「劇場支配人」序曲/モーツァルト作曲(アンドリュー・グローヴァー編曲)
モーツァルトの素晴らしい序曲がアンドリュー・グローヴァーによって巧みにアレンジされています。モーツァルトの軽く、気まぐれなスタイルが保たれ、あらゆるコンテストやフェスティバルに適した楽しい作品になっています。偉大な作曲家によるクラシック序曲を導入するのに最適な作品です。
●ロッキーを越えて/ロブ・ロメイン作曲
アメリカ北西部のカウボーイの一日を描写した標題音楽作品です。壮麗な山の日の出からエキサイティングなロデオ、そして美しい日没へと向かい、そのテーマは興味深く、耳に残ります。トランペット、フルート、クラリネットのソロがあります。対照をなすムード、スタイル、そして魅力あるテーマが引き立ちます。
●イントラーダ、レシタティーヴォ、ロンド(トランペット・ソロとバンド)/エド・ハックビー作曲
ソロ・トランペットとバンドのための特徴的な作品は、3つのユニークな演奏スタイルに焦点を合わせています。4度和音と旋律構成に基づくイントラーダは技術的に難易度が高いのですが、上級の高校・大学の生徒にとって取り組みやすい作品です。第2楽章(レシタティーヴォ)では、即興風ジャズ・スタイルが必要とされ、ロンドはより古典的でクラシックなスタイルで書かれています。バンドの伴奏は演奏しやすく、トランペットのソリストを引き立てます。
●カナタ・スプリング/デイヴィッド・イーストモンド作曲
カナダの作曲家による大胆で、遊び心に溢れた、叙情的でドラマティックな作品です。迫力あるファンファーレ、豊かで叙情的なアレンジ、ドラマティックなメロディー、模倣的な対位法、驚くべきハーモニーのひねりは、オリジナルの賛美歌をベースにしています。バラエティに富んだアーティキュレーションと強弱のコントラストがアンサンブルの多才さを引き立てます。
●メリー・クリスマス・エヴリワン! (クリスマス・シングアロング)/スティーヴン・ライニキー作曲
有名なクラシックのキャロルを巧みにアレンジした作品は、バンドだけでも、バンドと混声4部コーラスでも、観客参加の歌つきでも演奏できます。どの様な形で演奏しても良い効果があり、印象的な楽曲は、クリスマス・コンサートの締めくくりにぴったりです。
●アフター・ザ・バトル/ロブ・ロメイン作曲
争いの直後の、破壊の後の静けさを憂鬱に、感情的に、そして内省的に描いた作品です。コンサートやフェスティバルに、ドラマと感動を与えます。
●魂の交響曲/ロバートW. スミス作曲
この美しい作品は、小規模ながら、フル・シンフォニーになっています。ミシシッピ川の東で起こった最後のインディアンの戦い、バッドアクスの戦いを記念して書かれ、「兆し」、「勇士たち」、「殺戮」、「哀歌」と題された4つの叙述的な楽章で構成。現代的なスコアリングによって、パワフルなサウンドとイメージを喚起します。技術的には、ほとんどのバンドにとって演奏しやすい作品です。ユニークなパーカッション効果に独創的なスコアリングが組み合わさって、バンドと観客に忘れられない経験をもたらします。
●なつかしき愛の歌 (ソロとバンド)/J.L.モロイ作曲(アンドリュー・グローヴァー編曲)
この美しい名曲が、楽器またはヴォーカルのソロとバンド伴奏のためにアレンジされています。ユーフォニアム、トロンボーン、コルネット、トランペットのソロとして最も効果的でソロ・パートが含まれており、ソロのフルート、ヴァイオリン、オーボエ、クラリネット、アルトサクソフォン、ホルンでも演奏できます。ヴォーカルのソロ(低いDから上のFまでの中音域)としても演奏できます。クラシックの名曲に巧みなアレンジが施されています。
●夜明けから夕暮れまで/グラハム・ロイド作曲
オーストラリアの作曲家による印象的な標題音楽は、オーストラリアのゴールド・コーストのゆったりとした1日を描写しています。夜明け直前から始まり、日没後の暗闇へと続きます。息を呑むような、カラフルな楽曲は中級以上のバンドにぴったりです。
●リム・ショット(スネアドラム・ソロとバンド)/ドナルド・ヤング&オースティン・スピカ作曲
初級のドラマーを引き立たせるのに最適な作品です。グレード5のソロとグレード3の伴奏は、最小限の練習でもうまく演奏できます。バンドとパーカッションのパワフルな提示に始まり、ソロはスネア・ドラム全員で演奏することもできます。コンサートのハイライトになるでしょう。
●アミッド・ザ・グレイト・ディスプレイス/コリー・マクブライド作曲
この作品は、1812年2月12日に起きたニューマドリード地震の恐怖を再現しています。織り込まれた対位法によってサポートされ、目立つモチーフをフィーチャーしながら、用心深げに始まり、地震後の狼狽を表現するコラール風の中間セクションへと進み、感情に訴えるエンディングへと向かいます。すべての楽器に挑戦しがいのある部分があり、上級バンドに適しています。
●オリンピア・ヒッポドローム・マーチ/ラッセル・アレキサンダー作曲(アンドリュー・グローヴァー編曲)
ラッセル・アレキサンダーは、この堂々たるマーチをバーナム・アンド・ベイリー・サーカス・バンドのメンバーだったときに作曲しました。1世紀以上にわたって、熟練のバンドに欠かせないレパートリーになっています。このマーチは、フルートとクラリネットのための見事な、それでいて演奏しやすいオブリガートをフィーチャーしており、低音金管楽器の活躍する場面も沢山あります。あらゆる世代の「かつての」子供たちにとって興奮の連続です。
●アズ・スピリッツ・テイク・フライト/クリスチャン・アール作曲
精神を高揚させるような明るい序曲は、ソルトレーク・シンフォニック・ウィンズのために作曲されました。リズムとテンポによって飛行のイメージがふくらみます。中間セクションにトランペットとクラリネットのソロがあり、管楽器が表現できる様々な色彩を用いて美しく仕上げられています。キューが沢山書かれており、指揮者は個々のアンサンブルに合わせて自由に作品を仕上げることができます。高校やコミュニティのバンドに最適です。
●イン・ヒズ・グレース/アヤティ・シャバズ作曲
緻密なハーモニーと強烈でユニークな色彩にあふれた抒情的な作品で、ドラマティックな演奏が期待できます。表情豊かな演奏を目指すバンドやウィンド・アンサンブルにぴったりの素材です。