吹奏楽の楽譜28/Barnhouse 新刊2008-2009
当時楽譜ネットサイトに掲載されていた解説も載せています。
2008-2009年度新刊
●アイ・オブ・ザ・ファルコン/エド・ハックビー作曲
ドラマティックなハーモニーとシンコペーションのメロディーラインの組み合わせが興味を引き、記憶に残る魅力的な作品になっており、一風変わったユニークな1曲です。大胆なオープニングから軽快でメロディアスなセクション、スローで抒情的なセクションへと続き、パワフルな結末を迎えます。このエキサイティングな作品は、演奏者も観客も気に入るはずです。
●リーパズ・バンド(マーチ)/ハリー・J・リンカーン作曲(アンドリュー・グローヴァー編曲)
快活な8分の6拍子のマーチは、美しい旋律にあふれています。トリオには、最もなじみのあるメロディーが含まれ、珍しい金管のコラールがフィーチャーされています。8分の6拍子のマーチのスタイルを教えるのに最適な作品です。コンサートやコンテストなど、あらゆる場面を盛り上げる楽曲です。
●ヒア・ウィ・カム・ア・キャロリング/ロブ・ロメイン作曲
この作品は、クリスマス・コンサートのオープニングやエンディングに最適です。有名なイギリスのキャロルを軸として、おなじみのキャロルの断片を含む巧妙なアレンジが施され、クリスマス・キャロルのスピリットの真髄をとらえながら、しかも演奏しやすい作品になっています。「オール・スルー・ザ・ナイト(夜もすがら)」の美しく表情豊かな中間セクションが、楽しい冒頭と最後の部分と好対照をなしています。
●ア・フレンド・リメンバード/ジェームス・スウェアリンジェン作曲
スウェアリンジェンは、この感情のこもった作品を亡くなった親友に捧げています。美しいテーマと賛美歌の「あまつ御使いよ」が組み合わさり、日ごろ触れ合う人々の大切さを反映しています。オプションで4人のハンド・ベル・パートが含まれており、美しい楽曲にクリエイティブな魅力を加えます。精神を高揚させる作品です。
●ソラリス/ロバート・W・スミス作曲
2008フロリダ・オールステート・オナー・バンドのために書かれた「ソラリス」は、フロリダ州にふりそそぐ燦然たる陽光を描写しています。穏やかな日の出と早朝の暖かさで始まり、新しい1日のエネルギーと混沌へと盛り上がり、究極の輝きへとクレッシェンドしていきます。コンサートやフェスティバルの演奏にぴったりです。
●アポロ:神話と伝説/ロブ・ロメイン作曲
この作品はギリシャ神話の世界へと誘います。ドラマと感動、明確なコントラストにあふれた力強い楽曲は、コンサートやフェスティバルのクラシックになることでしょう。ホルンとユーフォニアムのソロがあり、また、キューがたくさん書かれていて、様々な場面で引き立つ演奏ができます。
●夜間飛行:上空からの都市の夜景/ジェームス・スウェアリンジェン作曲
スウェアリンジェンは飛行機の旅で、フロリダ州マイアミの3つの特徴的な景色を眺めることができました。このクリエイティブな作品には、その景色が描写されています。高いエネルギー、駆り立てるテンポ、覚えやすいメロディー、ラテン・パーカッション、そして現代的なハーモニーがすべて組み合わさって、注目すべきエキサイティングな3楽章の組曲に仕上がっています。吹奏楽バンドのレパートリーのスタンダードになる作品です。
●十字軍戦士の帰還/ラリー・ニーク作曲
映画のような壮大さと叙事詩のようなスタイルに満ちた作品は、コンサートで、エキサイティングで効果的な1曲となるでしょう。十字軍戦士とその探求の旅が、華麗なメロディー、感動的なテーマ、ムードと性質の効果的な変化によって描写されています。豊富なパーカッション・パートがきらめきを与え、大胆なテーマを駆り立て、美しく抒情的なメロディーとのバランスも保たれています。コンテストに効果的な作品で、観客を歴史の旅へと誘います。
●シールド・オブ・リバティー(マーチ)/J・J・リチャーズ作曲(アンドリュー・グローヴァー編曲)
この輝かしく、チャレンジしがいのあるマーチは、オープニングにトロンボーンをフィーチャーし、トリオに楽しい木管のバリエーションをフィーチャーしています。荒々しくパワフルな最後のコーラスは、観客を盛り上げます。最初から最後まで興奮の連続です。
●古代英雄の伝説/ベンジャミン・ヨー作曲
このドラマティックでパワフルな作品は、祖国を征服から救うために命を懸けた古代の戦士の物語です。シンガポール出身の才能あふれる若い作曲家は、エキサイティングでリズミカルな要素と、それとは対照的な叙情的セクションを組み合わせ、コンサートやコンテスト、フェスティバルでハイライトとなる作品に仕上げています。フルート、トランペット、サクソフォンのソロがあり、優れたプレーヤーをフィーチャーできます。
●ハンティング・シーン/プロシダ・ブカロッシ作曲(アンドリュー・グローヴァー編曲)
このカラフルでユーモラスな音楽ポートレートで「イェ・オールド・イングリッシュ・ハント」がよみがえります。オープニングの牧歌的なシーンには、鳥のさえずり、あひるの鳴き声、そしてパーカッション・セクションの繰り出す動物の声が加わります。一連のトランペットの演奏に、「ア・ハンティング・ウィー・ウィル・ゴー」のコーラスが続き、狩りの興奮へと盛り上がり、猟犬の吼える声と馬の蹄の音で完成します。
●北極星に向かって/アヤティ・シャバズ作曲
この華々しい新曲は、コンテストやフェスティバルに最適です。本格的なアクション・ピースで、推進力のあるリズムと舞い上がるハーモニーにあふれ、まさに音楽のアドレナリンです。最初から最後まで、興奮の連続です。
●ヴィジョンズ・オブ・オーストラリア/グラハム・ロイド作曲
この作品は、先住民の時代から未来まで、オーストラリアの歴史を讃える音楽パノラマです。この旅は先住民の過去、英国海軍の到着、シドニー港での最初の植民地設立への賞賛で始まります。そして、電気と通信の発達、戦争、そして現在へと辿ります。過去を短く反映した後、自信に満ちた大胆な未来を表現した、感動を呼ぶ愛国的なマーチ風セクションで幕を閉じます。バンドのすべてのセクションにとってチャレンジしがいのある作品です。
●セレブレーション・ファンファーレ:シンフォニック・バンドのための序曲/スティーヴン・ライニキー作曲
この序曲は華々しく、堂々としたコンサート・オープナーです。元はオーケストラのために作曲され、シンシナティ・ポップスのマエストロ、エリック・カンゼルに捧げられていますが、作曲者のライニキーによるアレンジも観客を魅了するでしょう。大きな編成のコンサート・バンドのためには、ピアノ、オルガン、ハープのパートもあります。
●交響曲 第3番「ドン・キホーテ」第1楽章 クエスト/ロバード・W・スミス作曲
古典文学をベースにしたロバート・W・スミスの大作の登場です。交響曲第3番「ドン・キホーテ」は、遊歴する騎士と信用できるがドジな従者、そして彼らの騎士道という名の冒険の物語を音楽で描写しています。4楽章のうちの第1楽章「クエスト」は、スペインのフレーバーがはっきりと出ています。クラシックと現代のテクニックをブレンドして、ラ・マンチャの紳士の物語を作り上げています。鮮明なイメージにあふれた魅惑的な交響曲は、演奏者にも観客にも記憶に残る作品です。
●交響曲 第3番「ドン・キホーテ」第2楽章 ドルシネア(ドゥルシネア)/ロバード・W・スミス作曲
ロバート・W・スミスの4楽章の大作からの第2楽章は、ドン・キホーテの理想の女性へのあこがれを語ります。官能的な4分の5拍子のタンゴで書かれており、忘れがたいメロディーが聞こえ、ドルシネアへの愛を宣言する騎士の情熱が感じられます。イングリッシュ・ホルンのソロをフィーチャーし、最初のメロディーが最もパワフルな提示へと続き、タンゴに戻ると、静かながら驚きのあるエンディングを迎えます。
●交響曲 第3番「ドン・キホーテ」第3楽章 サンチョと風車/ロバード・W・スミス作曲
第3楽章は、全体のストーリーラインに行き渡る喜劇的要素を描いています。ロバに乗るサンチョ・パンサの特徴を表現するバスーンのソロで始まり、ユニークなパーカッションの効果で、馬のロシナンテに乗って終わりのない戦いを続ける不運な英雄を表現します。馬から落ち続けながらも冒険を続けるドン・キホーテのさびついた甲冑の音が聞こえます。最も記憶に残るイメージは、ドン・キホーテの風車との戦いでしょう。ユニークなパーカッションのスコアリングと組み合わせたハーモニーの効果を使って、焦点の定まらない騎士の目を通して見た物語を再現しています。滑稽ながら、悲哀を感じさせる楽章です。
●交響曲 第3番「ドン・キホーテ」第4楽章 イルミネーション/ロバード・W・スミス作曲
第4楽章は、人生の最後における男の思いを描いています。シンプルかつ美しいメロディーに豊かなハーモニーが加わり、ドン・キホーテが旅の終わりに振り返るストーリー全体を、観客も振り返ります。前の3つの楽章からの引用が、クリエイティブな作品を結びつけ、光の中へと壮麗に昇華させます。感情にあふれたパワフルな最終楽章は、観客の中に生きるドン・キホーテの一片を祝福する気持ちにさせるでしょう。
●交響曲 第1番「新しい日の出」第1楽章 シティー・オブ・ゴールド/スティーヴン・ライニキー作曲
この作品は、地下に潜む危険と、後に起こる破壊を象徴する不吉なプロローグで始まります。そしてすぐに20世紀初頭のサンフランシスコの華々しい光景へと移ります。そこはカラフルで、活力があり、ラグタイムや路面電車の音が聞こえます。街には生活と商業の活気があふれています。
●交響曲 第1番「新しい日の出」第2楽章 夜想曲/スティーヴン・ライニキー作曲
第2楽章は、1906年4月17日の夜のサンフランシスコを描写しています。1日の熱狂的なペースは静まり、平和でくつろいだ雰囲気へと変わります。街が寝静まると、午前5時を知らせる教会の鐘の音が遠くで聞こえます。地震が街を襲った時刻です。この楽章は、第3楽章へとすぐに続きます。
●交響曲 第1番「新しい日の出」第3楽章 そして大地が揺れた/スティーヴン・ライニキー作曲
第3楽章は1906年4月18日の早朝から始まります。都市(サンフランシスコ)が眠っている間に、断層線が裂け、大地が分裂しはじめます。地震の震動と余震により都市が大混乱に陥り、荒廃と破壊が起こります。そして展開する変わった拍子のマーチは、地震の結果、燃えさかる都市を制御するために行進してきた兵士を表現しています。
●交響曲 第1番「新しい日の出」第4楽章 新しい日の出/スティーヴン・ライニキー作曲
最後の第4楽章は、破壊された生活の再建と都市の復興を描写しています。静かな悲しみで始まり、絶望が信念と希望の回復へと変わっていきます。荘厳なフィナーレの後、まだ地下に潜み、いつか再び襲うかもしれない危険を象徴するような不協和音で、静かに幕を閉じます。
●エアリアル・ファンタジー/マイケル・A・モーゲンセン作曲
米国空軍軍楽隊によって委嘱され、ピューリッツァー賞にノミネートされた作品です。特徴的で洗練されたスタイルで書かれており、スリルと興奮にはじけます。飛行のスリルと爽快さからインスピレーションを得て、上昇するモチーフ、速いテンポ、エネルギーみなぎるリズム、舞い上がるメロディーと対声部が盛り込まれています。対照を成すスローなセクションの抒情はソロのオーボエで静かに始まり、多くのセクションを美しく移動し、最高潮のぞくぞくするようなクライマックスへと爆発します。
●フィエスタ・ラ・ヴィダ/ロバード・W・スミス作曲
メキシコ音楽の伝統を愛するミュージシャンのために書かれた作品です。クラシックなバンド作品とマリアッチ文化の独特のフレーバーからインスピレーションを得て、生命と音楽を祝います。伝染するリズムの音形にメロディーとハーモニーの効果が組み合わさって、バンドの演奏を実力以上に引き立てます。
●エターナル・ホープ/デイヴィッド・シェイファー作曲
深く豊かな響きを持つドラマティックなバラードは、平和の祈りとして書かれました。流れるメロディーと対声部が織り込まれ、ドラマティックなクライマックスへと盛り上がります。デイヴィッド・シェイファーらしい感情あふれる作品です。
●屋根裏のゴースト/ロブ・グライス作曲
このユーモラスで楽しい音楽アドベンチャーは、屋根裏から離れたがらずに踊るゴーストを描写しています。ゴーストが屋根裏で追われると、ミステリアスなサウンドが聞こえます。この鮮やかなオリジナル作品は、コンサートの目新しいナンバーとして最適です。
●クリスマス・アフリカーナ/ラリー・ニーク作曲
伝統的なケニアのクリスマス・キャロルをベースにしたこの作品は、コンサートのペースを変えるエキゾティックな楽しいナンバーです。アフリカの伝統的なパーカッションを用いて、アフリカのフレーバーを加えています。正統ながら易しいリズムで、パーカッション・セクションに生徒を追加することができます。エネルギーあふれるメロディーとコール・アンド・レスポンスのパターンにより、バンド全体の調和とバランスを教えるのに最適な教材となっています。
●嵐の海:ヤキーナ岬灯台/ジェームス・スウェアリンジェン作曲
1873年に建てられたヤキーナ岬灯台は、アメリカのオレゴン海岸で最も高い塔で、地上93フィートに及びます。この灯台は今まで一度も損壊したことはありませんが、たくさんの暴風雨を目撃してきました。この作品は、そんな嵐を表現しています。短い静けさと交互に、速く、荒れ狂う刺激的なセクションが現れます。巧みに書かれた木管パートにパーカッション・セクションが力強く加わり、何年も演奏し続けたくなる作品に仕上がっています。最後の稲妻と雷鳴は観客を魅了するでしょう。
●マーチ:サルテーション/ローランド・F・ザイツ作曲(アンディー・クラーク編曲)
中級バンド向けにアレンジされたこのクラシックなマーチで、8分の6拍子のマーチ形式を導入してみてください。元気の良いマーチがふさわしいコンサートやコンテストに最適です。優れた指導教材で、厚みのあるサウンドのマーチです。
●ヴェロシティ/ラリー・ニーク作曲
エキサイティングな混合拍子の作品です。印象的な響きとドライブ感のあるリズムが、この速いテンポのナンバーを特徴づけています。パーカッションの跳ねる音色と木管楽器の変化に富んだメロディーとハーモニーが、作品の最後まで、興味をそそり、力強さを貫きます。コンサートのオープニングやエンディング、ペースを変える曲として引き立ちます。
●ラテン・ベル・キャロル/ロバード・W・スミス作曲
伝統的なクリスマスの名曲をロバート・W・スミスがユニークにアレンジしたシリーズの1曲です。有名な「ウクライナの鐘のキャロル」に伝染するラテン・リズムを加えて、印象的な作品に仕上がっています。ボンゴやギロ、ティンバレス、クラベス、スルド(オプションのフロアタム)などの楽器を用いてパーカッションがフィーチャーされます。クリスマス・コンサートの呼び物やフィナーレとして最適です。
●ダンス・ファンタスティック/デイヴィッド・シェイファー作曲
このエキサイティングな作品は、3つの楽しいダンスの組み合わせです。大胆なファンファーレに始まる最初のダンスは、3つの楽章のベースとなるメロディーの素材を明らかにします。この楽章のタイトル「ダブル・ダンス」は、ダブルのリズムに現れるメロディーの第2提示に由来しています。第2楽章「ラウンド・ダンス」では、メロディーが3パートの輪唱として書かれています。最後の楽章は「スクエア・ダンス」です。たくさんの楽しいパーカッション楽器が興味深い音色を加えます。
●スリー・オクロック・ロック/ロブ・ロメイン作曲
厚みのあるスコアリングの演奏しやすいロック・ナンバーで、クールでかっこいいバンドが必要な場面にぴったりの作品です。中間セクションには、トロンボーンのソロ、またはセクション・フィーチャーとトランペットのソロ、またはセクション・フィーチャーがあります。パーカッション・パートは変化に富んでいますが、演奏しやすく、ドラマーは常に忙しくなります。激しいロック・スタイルは生徒のお気に入りになるでしょう。練習の最後にとっておきたくなる1曲です。
●フィエスタ・デ・ロス・ブラヴォス/ジェームス・スウェアリンジェン作曲
エネルギーみなぎるスパニッシュ・ピースは、お祭りムードを呼び込みます。大胆なファンファーレに続き、精力的なパーカッションが伴奏する美しいテーマが導かれます。すべてのセクションが巧みにスコアリングされており、ミュージシャンたちはノン・ストップの興奮を楽しむことができるでしょう。
●グルーヴィン・ダウン・クール・ストリート/ロバード・W・スミス作曲
ブルースの進行をベースにしたシンプルで覚えやすいメロディーは、生徒に即興演奏を教え始めるのに最適です。フルートのメロディーのリードは、リスナーを「クール」なサウンドの時代へと導きます。ヴァイブと組み合わせて、1960年代のジャズ・シーンが戻ってきます。スマイルが求められるライト・コンサートにぴったりの作品です。
●スティック&ストーンズ/アンディー・クラーク作曲
この強力なジャズ・ロックは、生徒にも観客にも受けるはずです。ドラム・セット・プレーヤーを際立たせる短いソロ・スポットがたくさんあります。フィーチャーしたいソリストを選んで、易しいB♭ブルース・チェンジをベースにした即興ソロに挑戦させられるソロ・セクションもあります。
●ウォーム・アンド・ファジー/ポール・クラーク作曲
豊かなサウンドのコンテンポラリー・ジャズ・バラードです。クラリネットのための音符に書かれた短いソロ・スポットがあり、金管楽器の音域もほどよく、レガート形式を教えるのに格好の素材です。非常に効果的で、演奏しやすく、美しいナンバーで、コンサートのペースを変える1曲です。
●サンタズ・ガット・ア・ブランド・ニュー・バッグ/ポール・クラーク作曲
「ジョリー・オールド・セント・ニコラス(陽気な聖ニコラスおじいさん)」をファンク・ロックにアレンジした作品で、クリスマス・コンサートを盛り上げます。どの楽器でもフィーチャーできるオープン・ソロ・セクションがあり、ベーシックな2コード・ヴァンプに安心してアドリブを乗せられます。若いプレーヤーに、即興ソロの自信を持たせることができます。効果的なギター・パートが書かれており、ギターでもシンセサイザーでも演奏できます。楽しく準備ができて、しかもコンサートを盛り上げる作品です。
●ベイシン・ストリート・バーベキュー/ハワード・ロウ作曲
みんなでニューオーリンズのホーム・クッキングを楽しみましょう。ストリート・パーティの雰囲気を作り出す1曲です。ニューオーリンズのセカンドライン・ドラミングをバックに、トロンボーンがリードを取ります。厚めに書かれたアンサンブルで、好みの楽器をフィーチャーできるオプションのソロがたくさんあります。
●トゥルー・ブルー(マーチ)/カール・L・キング作曲(ジェームス・スウェアリンジェン編曲)
カール・L・キングによるクラシック・マーチは、エネルギーにあふれ、旋律が美しく、足踏みをしたくなる作品です。作曲家の意図に忠実なアレンジが施されており、定番のマーチになるでしょう。
●ファントム・トレイン(幽霊列車)/エド・ハックビー作曲
エキサイティングな標題音楽形式で、ノースカロライナの世紀末の列車事故にまつわる民間伝承をベースにして書かれた作品です。エド・ハックビーが列車の音と機関車のリズムを用いて、叙述的に、クリエイティブにストーリーを蘇らせています。変化する拍子、シンコペーション、ドラマティックでリズミカルなドライブ、そしてイントロダクションと間奏の流れるメロディーラインがコントラストを強調し、コンサートやコンテストで際立つ作品になっています。
●クレイジー・ミックストアップ・オペラ/デイヴィッド・シェイファー作曲
数年前、タウン・バンドがホリデー・コンサートの練習をしていたとき、なぜか楽譜が混ざってしまいました。今回混ざってしまったのは、わめくレチタティーヴォと最も有名なオペラからの目的のないアリアです。この「狂った混乱オペラ」はプログラムの目玉になるでしょう。
●アロング・ザ・サンタフェ・トレイル/ロブ・ロメイン作曲
北アメリカの南西部を走る19世紀の交通ルートにおける生活と時代を描写した標題音楽作品です。エネルギーと美しい音色にあふれ、対照を成すスタイルがコンサートやフェスティバルで際立ちます。表情豊かな中間セクションには、オプションのフルート・ソロあるいはフルート・セクション・フィーチャーがあります。様々なセクションがフィーチャーされており、指導ツールとしても最適です。
●ランナウェイ・スレー/ロバード・W・スミス作曲
伝統的な冬休みのそりすべりを楽しみましょう。でも今回は馬が驚いてスピードを上げ始めます。フレーズごとに、ただのそりすべりがワイルドな冒険になっていきます。この楽しく、愉快な曲で、生徒たちはテンポの幅広さを経験し、指揮者を見ることを学びます。オプションとして、補助パーカッションや効果音パートをフィーチャーして、みんなでぞくぞくする体験をしてみることもできます。
●シャドウ・ライダー/コリー・J・マクブライド作曲
忘れがたいテーマとミステリアスなハーモニー、そしてエキサイティングなリズムに満ちた作品です。全てのセクションにメロディーの機会があり、活気のあるパーカッションがエネルギーを与えます。短いイントロダクションで始まり、すぐにテーマに入ります。ミステリアスなコラール風のセクションが続き、オリジナルのテーマに戻ります。
●ポートレイト・オブ・アン・オールド・カントリー・タウン/ロブ・グライス作曲
古きアメリカのコミュニティのイメージを描いた標題音楽作品です。田舎の美しさ、野外の耕作作業、小さな町のお祭りなどが描写されています。適度な経験があれば演奏できて、実際より難しく聞こえます。
●ソアリング!/デイヴィッド・シェイファー作曲
「ソアリング(滑翔)」とは、上昇気流を利用してゆっくりと高度を上げる飛行のことです。木管と金管が交互に演奏するスローな中間セクションは、豊かなハーモニーと上昇する対声部で澄みきった空を彩ります。大規模なパーカッションが全体の響きを完成させます。
●きよしこの夜/ジェームス・スウェアリンジェン作曲
この最も有名なクリスマス・キャロルの趣のあるアレンジは、あらゆる世代の観客の心をつかむはずです。巧みなスコアリング・テクニックと豊かなハーモニーによって、非常にまとめやすい作品になっています。表情の豊かな演奏が重要で、穏やかなエンディングが印象に残ります。
●スリム・トロンボーン/ヘンリー・フィルモア作曲(デイヴィッド・シェイファー編曲)
ヘンリー・フィルモアの「ラッスス・トロンボーン」をほうふつとさせる「スリム・トロンボーン」は、フィルモアが20世紀前半に書いたいくつかのトロンボーン作品の1つです。「ラッスス・トロンボーン」よりはるかに易しく、長い間忘れられていた珠玉の名曲をデイヴィッド・シェイファーが現代のコンサート・バンドのために蘇らせました。楽しいメロディーとスライドするトロンボーンで、生徒や観客のお気に入りになるでしょう。
●セントローレンス物語:ニューフランスへの旅/デイヴィッド・イーストモンド作曲
昔のフランスの探検家のように、力強いセントローレンス川に沿って大陸の中心への旅に出ましょう。大胆な金管ファンファーレによって、この歴史的な川の広大さと美しさが捉えられています。忘れがたい木管のテーマが新世界の厳しい探検を包み込み、豊かでメロディアスなスロー・セクションは、抒情的な演奏の機会をたくさん提供します。
昔は頑張っていろいろとページを作成しましたが、これ以降続けて出来る気がしないです。
2009年までで終了かな。