2018.10.28. №623 「りゅう也の独り言」
 さあ、今日は京都取材のまとめをしましょう。といってもお約束のこぼれ話ですけどね。
 今回京都駅で軽く驚かされたのは、入手するには開店前から並んでいないと手に入らないぞーと言われた阿舎利餅が、京都駅改札内、改札外の数件の店に置かれていて、しかも夕方行っても買えるという事にまず驚きました。
 まあ、人気の商品は大量生産でというのは分かりますが、入手困難だからこそ懸命に手に入れて、やった~という達成感があったものがいつでも手に入るとなると、何となく購入のモチベーション下がりますよねえ。
 でも、味にはそう違いは無さそうだし、阿舎利餅好きの私にとっては嬉しいといえば嬉しいしのかな。
 それで、話は変わりますが伏見稲荷参拝後、宇治へ行って取材を済ませ、その後京都駅へ戻ったのですが、見込みより早めに取材が終わったし、ホテルのチェックインまでにはまだ時間が十分にあったので、駅近で何かと考えたところ、そういえば近くに隠れた観光名所といわれる庭園があったなあと思い出し、行ってみることにしたんですね。
 場所は京都駅の北口から北東方向へ徒歩で10分ちょっとかな。ちょうど東本願寺さんの真東に位置して、この庭園も本願寺さんの飛び地で管理もしているという所でした。
 住宅街の中にあるのですが、築地塀が長く続いているので行けば直ぐに分かると思います。
 詳細は省きますが、以前は平安時代の貴族・源融(みなもとのとおる)の庭園であった河原院の名残りではないかと言われていたのですが、色々な資料によると実際の河原院はもう少し北に位置し、更に鴨川に面した場所で、ちょうど今の五条橋の西詰辺りではないかと言われています。じゃあ此処は何なのという疑問が浮かびますが、まあ、それは後ほどね。
 で、その源融さんは「源氏物語」主人公の光源氏のモデルの一人と言われていて、六条橋近くに河原院という広大な大邸宅を持っていたそうです。そのせいで六条院とも呼ばれていたといいます。
 現在六条橋という橋はないので現在のどこかと言えば、それは昔の五条橋の下流で正面橋の上流という事になりますね。
 昔の五条橋? それは今の松原橋となります。ちょっと分かり辛いかな。
 つまり、
    現在の五条橋=豊臣秀吉が無理やりに新しく造った橋。
    本来の五条橋=現在の松原橋。

 ですから、昔の五条橋(今の松原橋)と七条橋の間に、本来六条橋があったわけです。
 大体の位置は今の五条橋のちょい下流あたりになりますか。それで渉成園が河原院と間違えられたのでしょうが、実際にはやっぱり違うよねえ、になっているのです。
 ここで余談ですが、といっても全体が余談か。それはともかく、この六条橋のあった付近は、昔は六条河原と言って三条河原と並んで京都に都が置かれて以来、明治時代になるまでの間は、犯罪者の処刑場があった場所なのです。
 有名どころでは石田三成、小西行長とか処刑されてます。処刑後はその首を三条大橋に晒したといいます。
 そのせいか、現在でも京都市内の心霊スポットになっています。幽霊と言えば源融です。融は宇多天皇に仕えた貴族でしたが、融の没後河原院はその息子によって宇多天皇に寄贈されました。
 ある時、宇多天皇が寄贈された河原院へ行った折のこと、融の幽霊が出たという。幽霊の融曰く、
「誰だあ。ここは吾が邸宅であるぞ。出て行け~」
 とか言ったのかな。そこで宇多天皇曰く、
「なんじゃお前は。何しとんねん。ここはお前の息子が儂にくれたんじゃ。文句あるなら息子にいえや~。このぼけ~」
 と怒鳴ったとか。そしたら忽ちに消えてしまったという話が「今昔物語」なんかに載っています。
 さて、渉成園の受付で寄付金(拝観料の事)5百円を払うと、パンフレットをくれます。かなり立派なパンフですよ。そこにも矢張り河原院跡と書かれています。
 園内を巡りましたが確かに広い。といっても、広大な境内を持つ神社仏閣があちこちにあって、しかも色々な趣向の施された京都ですから、そうした眼で見てしまうと、まあ、それほど驚くようなものではありませんでした。こうした庭園が我が家の近くにあれば「たまげた~!」になるのでしょうが・・・。時間潰しにはお勧めです。
 ではここで、じゃあ渉成園はなんだったのかと言えば、これは私の単なる憶測ですが、もともと東本願寺さんの境内だったと思いますよ。それが江戸時代になって風流人や国学者が挙って、こここそが河原院だあと騒いで勝手に決めつけてしまったものだから、後に引けなくなって以来そう言い慣わしてしまったというところでしょう。
 という事で、渉成園を出て京都駅へ向かって歩いていると一台のタクシーが目に留まりました。京都市内では見慣れた例の三つ葉のクローバーが屋根に載っているヤサカタクシーなのです。
 でも何か違和感? なんだろうともう一度見ると、三つ葉じゃない、四つ葉だあ~。ああ、これが噂の四つ葉マークだと悟って早速写真を撮りました。それがこれです。

  
    画像が良くありませんが四つ葉マーク確認できますよね

  
     見づらいのでヤサカタクシーHPより借りてきました

 ヤサカタクシーの四つ葉のタクシーを初めてみましたよ。乗れたら幸運と言うらしいけど見ただけでもラッキーという思いでしたね。
 HPによりと、このタクシー1400台ある中に4台だけらしく、京都の市中を走っているのを見かけるのさえ難しいといわれているのです。
 前回の京都では比叡山の行者さんにお加持を頂戴するし、京都とは相性が良いのかな、と勝手に思い込むりゅう也ではありました。
 さて、これで2018京都旅はこれにてお仕舞となります。また来週お会いしましょう。


  ではまた、りゅう也でした。


 











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