ライオンの丘って?
ライオンの丘とは【アブシール南丘陵】のこと。
1991年の大きな発見以来有名になった早稲田大学エジプト調査隊の発掘現場
ちなみにアブシールはギザとサッカラの中間くらいに位置する場所で、その地理的な背景からピラミッドに関して非常に重要な地区(らしい。)
(サッカラに行く途中にアブシールを通り過ぎるが、アブシールの大きな3つのピラミッドを見て、ギザの3大ピラミッドと間違える人が案外多い。)
画像の左方向が”頭”で右方向が”お尻”。
ライオンが左を向いて座っているように見える(かな?)。
頭はともかく、お尻はライオンのお尻に見えないこともない。
そのライオンの頭部分を拡大。
そもそも、この丘の作り自体が人工的な作り。
どこかにも書いた記憶があるが、この丘には、いかにも「遺跡が多く埋まっています。」と言う形。
通常の観光ではアブシールには行かないと思います。
がサッカラの階段ピラミッドからでもこのライオンの丘がはっきり見えます。
と言うか、サッカラからは、この丘だけでなく、アブシール複合体の3つのピラミッドや、
ギザの3大ピラミッド、さらに南に目を向けるとダハシュールのピラミッドや、あちこちの
遺跡がボロボロ目に入ります。
サッカラに行くなら双眼鏡やビデオカメラ必携だと思います。
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1. 南に目を向けると階段ピラミッドがはっきり見える。逆に階段ピラミッドからライオンの丘が見える。
2. ライオンの丘の発掘現場。
3. 同じく発掘現場。いかにも人工的な大きな岩がゴロゴロ出てきて神殿や葬祭殿のあったのは明白に見える。
んでもって、このアブ・シール南丘陵は少しでも掘ると、アミュレットやら土器やらがいっぱい出てくる。
とにかく多数出てきて、太古の昔はかなり重要な場所だったに違いない。
んで、小さな発見はさておき大きな発見はどんな発見があったかと言うと、まず、、、
・1991年 【カエムワセトの葬祭殿】を発見
※ちなみにカエムワセトとはラムセス2世の第4王子。王になる力はあったがラムセス2世が長生きしたため、
先に死んでしまいファラオにはなれなかった。(ラムセス2世の次のファラオは第13王子のメルエンプタハ)
しかしカエムエワセトは、クフ王のピラミッドやジョセル王のピラミッド、ウナス王のピラミッドなど多数のピラミ
ッドを修復し、人類最初のの考古学者と言われている。アブシンベル神殿など多数の建造物の総責任者でも
あった。
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1.【カエムワセト葬祭殿】発掘現場。
2.上の1の石碑をを拡大。カエムワセトの彫刻が見える。
3.カエムワセトの彫像
・2001年 【クフ王の像】 発見
※ギザの大ピラミッドで有名なクフ王については情報が非常に少なかった。
一昔前までは、約7.5センチのクフの彫像と大ピラミッド内の重力拡散の間のクフのカルトゥーシュしか
見つかっていなかったが、早稲田大学の発掘やピラミッド近辺でここ近年かなりの数が発掘されてきた。
1.
1.カルトゥーシュには、はっきりと「クフ」の文字が見える。
・2002年 【イムヘテプの石積み】 発見
※
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1.発見された【イムヘテプの石積み】
2.サッカラにあるジョセル王の階段ピラミッドの石積み。イムヘテプの石積みと非常に良く似ている。
似ているのは当たり前だ。ジョセル王の階段ピラミッドはイムヘテプが作っている。
吉村教授はイムヘテプがアブシールでまず石積みを実験し、サッカラで本格的に作ったと言っている。
3.その天才イムホテプの彫像
・2004年 【イムヘテプの墓への入り口?】 発見
※画像はあとで貼り付けます。
1.ちなみに、2004年度の発掘時期は過ぎてしまったため、年度が変わって2005年度に本科的に【入り口】を明けるそうです。
どんな発見があるか楽しみですね。
このあと、時間あるときに画像公開します。
今は、時間がなくてきびぴーーーー。