シナイ山から下山の様子

午前2時。
集合場所にある喫茶店?のマスターが入れてくれる熱いコーヒーを1杯飲んで目を覚ます。
ふもとの出発地点標高1490メートル地点から3〜4時間くらいかけて頂上を目指す。
頂上は標高2285メートル。標高差800メートル。
たかが800メートルというなかれ。途中から傾斜が急なこともあって自力で上るのは死ぬほどつらい。
でも朝の6時くらいまでにみんな登ろうとするのは、シナイ山頂上で御来光を拝むため。
日の出に間に合うために苦しくてもひたすら登るのである。

でも、みんなが頂上までたどりつけるわけでもない。この日も出発地点でかなりの日本人を見たが
頂上にたどり着いたのは私を含めて5〜6人というところ。
欧米人や中国人など外国の方が多いので決してさびしくはないが、頂上までたどりつくのはかなりつらい。
8合目あるいは9合目で挫折する人が多い。

でも頂上から見る日の出の美しさ、そしてまたたく間に変化する山の景色のすばらしさは、残念ながら頂上まで
登った人にしか味わえない感動である。

登るときは暗くて気がつかなかったが(月が出ていないと懐中電灯がないと歩く道も見えないくらい)、
下りるときは「こんなところを登ってきたのか、、、。」とけっこう急な坂道に驚く。さらに堅い花崗岩でたいへん
滑りやすい。
転んだらケガをする。
ケガをしなくても筋肉痛は必至である。

”山”というよりは”岩”である。

画像は、9合目で少し休んだあと、8合目に向かって下りる途中。
750段あると言われる石段を降りている最中だが、見てわかるように一段一段がはっきりしない。
長い年月で石が削り取られたのだろうか?
とにかく、8合目まではまだ、かなり下りる。

いずれにしても、足を踏み外すと、ちょっとヤバイ。