【ヘロドトス】

マネトーより2世紀ほど前の紀元前440紀頃。ギリシャの歴史家ヘロドトスは「歴史」の第2巻(エジプトについて記述)の中で以下のように記しています。

 「古代のエジプト王については、メンフィスのプタハ神殿の祭祀から話を聞き、その話の内容が一致するか確かめるためにさらにヘリオポリス(カイロ)にも足を伸ばして確かめた。」と記述しています。(当時ヘリオポリスはエジプト人の中で一番故事に詳しいと言われていた。)その祭祀達は1巻の巻物を開いて説明しながら以下のファラオを列挙しています。

・初代王     ミン
  以下、、、
・第331代王 モイリス
・第332代王 セソストリス
・第333代王 プェロス
・第334代王 プロテウス
・第335代王 ランプシニトス
・第336代王 ケオプス(クフ?) 大ピラミッドを建造した(と記述。)←この部分は現在の学者も認めている。
・第337代王 ケフレン(カフラー?)  第2ピラミッドを建造した(と記述。)←これも認めている。
・第338代王 ミュケリノス(メンカウラー?) 第3ピラミッドを建造した(と記述。)←これも。
・第339代王 アシュキス
・第340代王 アニュシス
・第341代王 セトス
  以下続く、、、

で、第336代ファラオについては「ケオプスは国民を世にも悲惨な状態に陥れた。すべての神殿を閉鎖し、全国民を強制的に働かせてピラミッドを建造させた。常に10万人の人間が3ヶ月交代で30年働いた。」と記述。

第337代王については「ケオプスの(現在多くの学者はカフラーはクフの息子と認識している。)のケフレンは第2ピラミッドを建造。ケオプスとケフレンの統治期間中、エジプトの国民は言語に絶した苦難に沈み、神殿も閉鎖されたまま。エジプト人は憎しみの念から二人の王の名を口にしたがらない。」と記述。

第338代ファラオについては「ミュケリノスはケオプスの。(これも現在はメンカウラーはクフの直系のと認識している。)国民を強制的な労働から解放した。」と記述。

現在多くの学者が支持する説ではエジプト第4王朝のファラオは、クフ王、カフラー王の次にジェドフラー王がいる。メンカウラー王はその次の王である。ところがヘロドトスの記述にはジェドフラーにあたるファラオがいない。さらにヘロドトスの「歴史」には不可解な部分も多く、「古王国も新王国もごちゃ混ぜになっており、ヘロドトスは混乱している」という理由ですべての記述内容をを採用してはいない。

※それにしても、妙に詳細な内容が気になるが、、、

【インベントリ・ステラ】

エジプト考古局初代館長のオーギュスト・マリエットが大ピラミッドの東側にあるイシスの小神殿で発見したインベントリ・ステラ(目録碑板)と言うものがある。(現在カイロ博物館に保存。)

それによると「上下エジプトの王クフがイシス女神のために、新たな神殿を建て、大きく破損していた大スフィンクスを修理!(大スフィンクスはクフの息子の代のカフラー王が第2ピラミッドとともに建てたのではないのか?)まず、欠けていた王冠の背面部を掘りだし、その長さは約7エル(3.7b)、スフィンクス自体は全面彩色して、、、」

 

 わー、まだ途中、、、

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