スーパー耐久シリーズ2016 第3戦 SUZUKA ”S耐”サバイバル レースレポート

 

 

第3戦鈴鹿大会はS耐初のシステムで、予選計測後ストレートで決勝に出場できるのは、

2クラスは上位3台のみ。

 

以下は予選終了後”セカンドチャンス100”という100分間のレースに出場し、

1位にならなければならない過酷なサバイバルレースだったのです。

 

20号は予選2位で決勝進出が決定したのですが、30号車は4位のためサバイバルレースへと

運命が分かれました。

 

結果から申し上げれば、2台とも誠に残念な結末に終わってしまいました。

 

  

決勝レース残り10分の時点で、突然20号がコース上、ストップした原因は”落下物”です。

 

薄暗くなり雨も弱くなる事なくコンディションは最悪。

こんな中でも懸命に走行する松本選手だったのですが、わずかにスピン。

 

落下物発見。

 

車両は落下物を踏むことなく、またぐ形で通り過ぎました。

 

が、しかしスルーした際、またいだ異物が運悪くインタークーラーを破損。

これが次にラジエーターを徐々に破損。

当然エンジンはオーバーヒートを起こしたのです。

負の連鎖でした。

 

序盤に発生した駆動系トラブルは、3選手ともうまくコントロールしてくれたので、

このまま終れると誰もが思っていたので、全く信じられない出来事でした。

 

これが何年やっていても恐ろしいレースの現実です。

 

過去に十勝24時間レース中、うさぎがマシンのフロント部にヒットした事があるのですが、

あの時は運良くラジエーターにあたる事なく、大事に至らず、ホッとしたのを思い出しました。

 

ラッキー、アンラッキーとは、こんな偶然がもたらすものなのでしょう。

 

いつかまた、きっと良い偶然が舞い込んでくることを信じ、気持ちを切り替えることしかないようです。

 

30号車も”セカンドチャンス100”では、スタートから快調でした。

 

しかし、10周目まさかのセーフティーカーin。

つかさず、若手期待の三笠選手にドライバー交替。

 

セーフティーカーはまだコース上にいる。

 

するとライバル車505号が2回目の規定ピットストップを決行。

残り周回を1人でこなす作戦に出た。

これに合わせて我がチームも伊藤選手に交替。

1人66分以上乗車出来ない規則なので、時間を見ながらの交替。

 

ところがコース上に戻ったタイミングが悪かった。

前には4クラス、5クラスの車が20台。

これらを抜いて505号に近づかなくてはならない。

 

残り20ラップ強。

 

追い抜きに時間を使いすぎた。

 

505号車の田ヶ原選手も得意の鈴鹿のコースでペースが速く、なかなか差がつまらない。

ついに30秒差でレース終了。

 

田ヶ原選手の乗車時間も65分30秒ということ。

女神は505号車に微笑んだようです。

 

こうして30号車は残念ながら、日曜日の決勝には出場出来ませんでした。

 

次回富士大会では、どんなドラマが生まれるのでしょうか・・・

誰もわからない筋書きも、うまく組み立てるのは、どこのチームなのか・・・

そろそろうちにも女神に微笑んでほしいものです。 

ドライバーもメカニックも必死に頑張っておりますので、これからも応援していただければ幸いです。


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