令和元年第5回臨時会(10月)


本会議

(一般市政報告)

吉田

 先ほど樽水ダムの放水はなかったという答弁でしたが、もし樽水ダムが放水されていたらやはり非常に大きな被害が出ていたと思います。今回は幸いそこまで至らなかったわけですが、樽水ダムの通常の管理はもちろん宮城県で行っていると思いますが、今回このような大雨が降ることが事前にほぼ明らかな状態であるにもかかわらず、その前の段階での放水はほとんど目に見える形ではありませんでした。大雨が降る前の状況としては、樽水ダムの水位というか貯水量は実際にどのくらいだったのか。そして、これは県の取り決めだと思うので把握されていればですが、通常はどの程度水を張っておく取り決めになっているのか。それは農家の方やいろいろな立場の方々との約束事のような形で決められていると伺っていますが、把握している範囲で確認させていただきたいと思います。


防災安全課長

 大変申しわけありませんが、把握しておりません。


吉田

 樽水ダムの緊急放水があるかもしれないという広報が、たしか私の記憶では夜中の午前3時前後ぐらいにあったと思います。そのような時間に放送を流されても、既に真夜中、真っ暗で、道路もあちこちで冠水している状態の中で避難所に避難することはかえって危険だと思います。ですから、樽水ダムについては、大雨が来るとわかっていたら、住民から不安が出ないように県でもう少ししっかり対応して、市でも、県の立場もあるかと思いますが、周辺住民の安全ももちろんありますので、よく情報を集めて樽水ダムの管理を徹底してもらいたいところです。樽水ダムは県の管理で、このたびの大雨の情報は把握していないということですが、今後どのように県と連携を図ろうとお考えかお伺いいたします。


防災安全課長

 ダムの関係者とは連絡会議を行っており、そこでいろいろと情報の共有に努めているところです。


吉田

 道路の冠水箇所も非常に多く、そして幹線道路もかなり水がたまっていたということでした。手倉田のセブンイレブンのあたり、名取駅から行く実方通りと県道仙台館腰線との交差点からもう少し南側の付近で、午前4時ごろに消防本部の職員の方がこの先は冠水しているということで人員と車両を配置していたのですが、その方たちはその後現場を立ち去っているのではないかと思います。道路の冠水について、ここから先は危ないという周知や車の誘導は今回どのように行われたのか、その経緯をお伺いします。


消防長

 消防本部では1時間に約1回、道路の冠水状況、それから河川の水位の観測を行っております。そのときに恐らく、通行どめにしたのではなくて、たまたま車が来たので、こちらは通行できませんという形で注意喚起を行ったのではないかと思っております。


吉田

 恐らくということは、現場の職員からその報告は受けていないことになると思います。なぜこのようなことを申し上げるかといいますと、道路の冠水状況を消防本部も含めて市で把握していたにもかかわらず、この先で冠水しているという告知ができていなかったために、車で進んでいって水没してしまったケースもあったように伺っているのです。市内各所で冠水していて、非常に職員数も限られている中で全てを告知するのは難しいかもしれませんが、そうした中で私が今回一番よかったなと思うのは、なとらじのツイッターでは、市内各所の冠水状況を写真に撮ってリアルタイムでアップしてくれていたのです。そういった報告があれば、この先は冠水しているという情報を知る人が一人でもふえて、通行の危険性を少しでも除去できたと思います。それに関しては、朝になって落ちついてきたころに、私は直接市の職員に何とかならないかとお願いしました。今回、道路の冠水状況の周知は全体的にどのように取り組んで、どういったところに課題が見えたと認識しているのかお伺いしたいと思います。


総務部長

 ただいま議員御質疑の箇所は県道であり、宮城県でどのように対応するのか私から答弁するのは難しいところはありますが、市内の冠水状況については、例えば消防本部で見回りを行い、その情報は道路管理を所管する土木課等にも上がりまして、土木課でももちろんパトロール等を行っています。明らかに危ないというときには道路閉鎖等の措置を行う場合もありますが、今回、市内一円で冠水をしている状況の中で、土木課が全てに議員御指摘のような対応ができかねた部分も確かにあります。限られたマンパワーの中、限界があるのはもちろんですので、道路冠水の際、リアルタイムにどこまでどのように対応するかということは一つの課題として捉え、今後さらに研究していきたいと考えます。


吉田

 先ほどの樽水ダムに関する御答弁の中で、緊急の放流を行う際には県から3時間前と1時間前に通知が来ると。今回は、3時間前に通知が来たが放流には至らなかったということでした。その経緯をもう一度確認させていただきたいのですが、3時間前の通知が届いた時刻は、何時何分に来ているのか。そして、それを受けて市から水防団に対して放流が行われるかもしれないというお知らせをした際の経緯を伺います。


防災安全課長

 樽水ダムの3時間前の通知は、午前2時33分にありました。放流操作については1時間前に事前通知があるわけですが、通知が来る前に放流しない旨連絡をいただきました。


消防長

 午前3時11分に、ダムの緊急放流がある旨広報を行うよう、消防本部、水防団に一斉の指令を流しております。その後、放流中止という連絡が入り、広報を中止するように無線で指令を送りました。


吉田

 今回は幸いその後雨が弱まったため放流に至らなかったわけですが、午前2時33分であれば3時間後は午前5時33分、単純に計算するとそのように計画されていたかと思います。そのような遅くて暗い時間帯の市民に対するダムの放流の広報について、今後の対策として考えていることがもしあればお伺いしたいと思います。


防災安全課長

 やはり御答弁申し上げましたとおり消防本部へすぐ通知しまして、それで消防本部での広報を徹底していければと思っております。


市長

 今回災害に関する情報発信については、一番効果的に感じたのは、スマートフォンを持っている方が多い中で、警報音も鳴りますのでエリアメールが伝わりやすかったのではないかと思っております。また、他の議員から御指摘があったように、ラジオで情報を得ている方も高齢者を中心に多かったという意味では、プッシュ型でラジオを立ち上げて情報を流すことも必要だろうと思います。
 いずれにしても、川内沢川の氾濫というか越水、それから宮城県仙台地方ダム総合事務所との増田川に関するやりとり、名取川については仙台河川国道事務所からリエゾン職員を派遣していただいたりということで、本市の管理ではない部分に対する情報交換、情報共有のあり方については、今回の教訓も踏まえてしっかりと構築していきたいと考えております。


(議案第93号 専決処分の承認)

吉田

 歳出、9ページの4款2項3目ごみ処理費13節委託料、災害ごみ仮置場管理等委託料について仮置き場の数をお伺いします。


クリーン対策課長

 現在、仮置き場は1カ所ですが、今後稲わらがふえることも想定して2カ所目を準備しているところです。


吉田

 仮置き場は市有地に設置されているのか、あるいは民地であればいろいろと費用がかかると思いますが、この管理費の内容をお伺いいたします。


クリーン対策課長

 現在仮置き場として使用している場所、また2カ所目として準備しているところはいずれも市有地です。管理の内容としては、搬入に際してごみの種類を分ける作業もありますので、そちらへの誘導、管理、また、稲わらについては各部署から搬入されますので、部署を間違いなく区別して搬入させるという内容です。


吉田

 先ほど市長の提案理由説明で、農林水産業費の中で、農道や林道、そしてため池という話がありましたが、ため池の補修委託は6款の1項農業費と2項林業費のどちらに含まれるのでしょうか。


農林水産課長

 ため池の補修は1項7目農業土木費に措置しております。


吉田

 一般市政報告の資料でため池の土砂崩れは恐らく3カ所かと思います。今後のこともあるので、ため池はできれば急いで補修したいと考えているかと思うのですが、現状での進みぐあいや今後のスケジュールをお伺いしたいと思います。


農林水産課長

 ため池の被害内容としては、ため池から水が漏れている漏水や、一部堤体が崩れていたり土砂が流入しているという状況です。現時点では緊急性の高いものはないと認識していますが、漏水箇所については、こちらから連絡をして、ため池の水をできるだけ下げてもらう措置を行っているところです。


(議案第95号 令和元年度名取市一般会計補正予算)

吉田

 8、9ページ、6款3項2目水産業振興費11節需用費のろ過海水供給施設の修繕料です。これは令和元年9月補正でも、いろいろとふぐあいが出て取水管の砂の排出など保守点検の費用が計上されていましたが、このふぐあいの改善は台風が来た時点では完了していたのでしょうか。


農林水産課長

 さきの令和元年9月補正でいろいろと補正予算を計上して業務の遂行に当たっていますが、現在、業者選定を済ませて、しかるべき業務の進捗を図っているという状況です。


吉田

 そうすると、1つの施設において2つの業務を同時に進めなければならない状況かと思いますが、どのようなプロセスというか手順で、今後、ろ過海水供給施設の市が望む本来あるべき姿に持っていくという考えでしょうか。


農林水産課長

 今回修繕料で計上していますが、これは、台風第19号によってろ過海水取水施設の取水口、実際に海から海水を取水する取水管の修繕の費用です。具体的には、長さ8メートルの取水管を南側の岸壁の外洋側にじかに設置していますが、その管を固定しているボルトが今回の台風の影響で1カ所折れました。これから同じようなことがないように、できるだけ海のうねり等の影響を受けない形で修繕をしたいと考え、補正予算を計上しているものです。


吉田

 砂がたまるだけでなく、空気が入ってしまうために取水がうまくいかないという話も以前あった中で、今回はボルトが1カ所折れたと。補正額が100万円ということは、ボルトを1カ所直すだけで100万円もかかるはずがないので、それ以外に今後の災害等に対応できるように強化を図るかと思います。そのように改めていろいろとつけ加えて修繕することで、本来あるべき取水の機能に戻していくことにまた新たな問題が生じてしまうのではないかと思いますが、そのあたりの検討はどのように進めたのでしょうか。


農林水産課長

 先ほど今回生じたふぐあいの内容を御説明しましたが、実際に8メートルの取水管を固定しているのは海中ではなく海面の上です。そうなると、固定していない下の部分が波であおられたりして、上のボルトに負荷がかかるという状況が生じます。それを解消すべく、今回は、はしご状のものをつくり、そこに取水管を固定します。その上で、そのはしご状のものを岸壁に固定することによって、海のうねりなどから取水管を守る形で本来の取水の能力を確保するというものです。


吉田

 例えば、令和元年9月補正で計上した保守点検業務として、今説明のあった修繕も含めて工事そのものの内容を多少広げるような形で進めるのではなく、あくまでも別個の事業として考えているということですか。


農林水産課長

 議員おっしゃるとおり、別の内容での修繕となります。