シリーズ2作目の作品。
秘密組織「スペクター」の策略により、英国諜報員ジェームズ・ボンドとソ連の暗号解読員タチアナ・ロマノワは引き合わされる。
ボンドとスペクターの目的は新型暗号解読機「レクター」の獲得だった。
イスタンブール入りしたボンドは現地の協力者ケリムと合流するも、ケリムが関わる激しいいざこざに巻き込まれる。
領事館でレクターを手に入れる事に成功したボンドとタチアナは、国外脱出の為、ケリムの手引きで列車に乗り込む。
だが既に潜入していたスペクターの殺し屋グラントにより、ケリムが殺されてしまう。
止むなくボンドは、応援を要請し、次の駅でナッシュという人物がケリムの代わりに来てくれるという。
ボンドはナッシュを捜すが、グラントが先にナッシュを見つけ、始末。ナッシュになり代わり、ボンドに近づき、ボンドはグラントを招き入れるのだった…続く。
グラントは紳士を装い、友好的に振る舞い、油断したボンドは罠にはまり、ピンチに。
ボンドは体を拘束されながらも、グラントが支給品のトランクに手をかけたため、催涙弾の力で隙が生まれ、反撃。ボンドとグラントは激しい攻防の末、グラントを殺し、グラントが下りる予定だった踏切でタチアナと下り、車を奪い、モーターボートを使い、ヴェニスへと向かった。
作戦失敗に業を煮やしたスペクターは、発案者のローラを追及。ローラは責任を取り、ボンドたちが宿泊するホテルにメイドとして現れる。
タチアナに協力を頼むが、ボンドに惚れてしまったタチアナはローラを裏切り、ローラは死亡。
ようやく任務が終わり、2人は水の都を楽しむのだった。
シリーズ中でもクライマックスで落ち着いてしまうという、ドラマに力を入れた異色作ですね。
出番の少ないキャラでも見せ場を持たせるという愛情が込められていたように感じます。
ただこの作品は映画音楽と効果音の使い方が抜群だと思います!あの時代の最高傑作と言ってもおかしくないくらいの音楽の使い方です。これが次回のゴールドフィンガーでさらに良くなるのですから素晴らしい!