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007は二度死ぬ(5)

ショーン・コネリー主演 ルイス・ギルバート監督作品。
アメリカの宇宙船が、所属不明、謎の宇宙船に回収されてしまう。
米ソ緊張の中、イギリスは宇宙船が日本方面に落ちたと、007、ジェームズ・ボンドを香港へ派遣。
だが、ホテルでベッドを共にした女の罠により、ボンドはマシンガンで銃殺。ボンドの死は大々的に報じられ、海軍式の葬儀で、ボンドの棺は海へと投げ入れられ、葬られた。
だが、ボンドの遺体は海中で回収。潜水艦へと運ばれ、死んだふりをしていたボンドは復活。Mの指令を受け、日本へと向かった。
両国国技館で日本の協力工作員アキと合流したボンドは、旅館でヘンダーソンと密会。
だがヘンダーソンを暗殺され、ボンドは殺し屋を捕まえ、殺し屋の格好に変装し、迎えの車に乗り込んだ。
部屋へと担がれて運ばれ、運んだ男と格闘し、倒したボンドは、金庫を開けて書類を奪取。警備員と入れ違いながら脱出し、アキの車へと飛び乗った。
何かと怪しいアキが逃げるのを追って地下を進むと、落とし穴が。落ちた先で待っていたのは、ヘンダーソンが紹介してくれるはずの日本情報部部長、タイガータナカだった。
書類を確認すると、ロケット燃料の発注表と、貨物船「ニンポー」の写真が入っていた。
とにかく、タナカと日本の旅館、温泉を楽しんだボンドは、翌日、フィッシャーとして、大里化学へ潜入。
監視の中、ヘリで社長の大里とその秘書ヘルガが現れる。
所持した銃を見破られ、抹殺指令が下されるもアキに助けられ、カーチェイス。敵の車は日本情報部のヘリに磁石で釣られ、海へと運ばれた。
ボンドは「ニンポー」を追ってそのまま神戸へ。
港でアキを逃がし、追っ手を一手に引き受けたボンドだが、殴られ、ヘルガに拘束され、セスナへ乗せられ飛び立ち、空に置き去りにされる。
脱出し、不時着したボンドは、Qを呼び、超小型戦闘ヘリ「ネリー」に乗って、ニンポーが荷を下ろした島へと向かう。
調査で飛ぶ中、ヘリ4機に囲まれ空中戦を展開。ボンドはそれを制した。
今度はソ連の宇宙船が捕まり、謎の船は基地の中へ。基地の中には大里達の他に、スペクターのNO.1がいた。
NO.1は計画の成功を見せ、依頼人に3億を要求。そしてボンドの生存に気づき、失敗したヘルガをピラニアのエサにし、ボンド抹殺を発令した。

結末 ネタバレ注意

日本特殊部隊の訓練場で装備と作戦の説明を受けるボンド。和装で稽古していたボンドは、敵の刺客を返り討ちにする。
なぜかアキは外され、別の工作員、キッシースズキと婚礼を行い、日本人として潜入するボンド。
アメリカのシャトル再打ち上げが迫る中、基地の場所を未だつかめずにいた。
キッシーが竜崎で船が洞窟に入ったら、船員たちが死んで出てきたと証言し、洞窟に潜入を試みるが、ガスに追い立てられ戻る。
しかし、火山とのトンネルだと気づき、キッシーとヘリを追って、死火山のはずが異様な熱さに違和感を覚え、ヘリが火口から出入りするのに気付き、ボンドはキッシーをタナカへの伝令に走らせ、基地へと潜入した。
積み荷に紛れ、捕虜を救出するボンド。一方、キッシーは泳ぎながら、ヘリの掃射を受け、かわす。
ボンドは宇宙飛行士に成りすますが、No.1、ブロフェルドに見抜かれ、対面することに。
そしてスペクターのロケットが発射されるが、タナカが引き連れた特殊部隊が現れ、スペクターは掃射を浴びせる。
ボンドはタバコ銃で戦い、屋根を開け、特殊部隊を突入させ、爆弾で穴を開け、銃撃戦が展開される。
ブロフェルドはボンドを連れ、大里を始末するが、タナカの手裏剣で銃を弾かれ、逃亡。
ボンド達は逃げる技師を追いかけ、ボディーガードのハンスと格闘し、ハンスをピラニアのエサにした。
ボンドはスペクターの船を自爆させ、米ソの戦争を防ぐことに成功。
しかしブロフェルドが基地を爆破し、ボンド達は海へ。
救命ボートで、ボンドはキッシーとキスをするが、イギリスの潜水艦にボートごと持ち上げられてしまった。
BUT JAMES BOND WILL BE BACK ON HER MAJESTY’S SECRET SERVICE

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管理人の批評

1967年、イギリスの作品です。
共演:丹波哲郎 若林映子 浜美枝 バーナード・リー ドナルド・プレザンス
今作は007シリーズが日本を舞台に作られたという記念碑的作品です。そのおかげかこの作品は年長者向けの番組などでよく聞く事があるので、耳にした方も多い事でしょう。
丹波哲郎さんは「Gメン’75」などに代表される往年のスター俳優です。スターというだけあって逸話が多い事も有名ですが、たとえば、現場入りまでに台本を全く読まなかったり、周りのキャストが敵か味方かだけ確認したり、相手役の俳優に台詞を全部覚えさせて促させたというエピソードが語り伝えられています。大変気さくでおおらかな方で、バラエティー番組でその豪邸に訪問した際も、温かく迎えてくれました。晩年は霊界研究に凝り、映画「大霊界2」はキャスティングの豊富さが話題となった作品です。なにより今も霊魂の姿となって芸能界を見守っている事でしょう。
映画の最後に表示される英文は、ショーン・コネリーが自主降板を発表した事によるものです。007といえばショーン・コネリーというほど、人気と支持が高かったのですが、やはり彼自身にも俳優としてのキャリアや、監督、共演者との確執といったものがあったかと思います。ですがやはりその支持ゆえに、第7作「ダイヤモンドは永遠に」や「ネバーセイ・ネバーアゲイン」と返り咲かざるを得なかったのも事実です。
今作はやはり、第1作から見続けてから、007第1期の完結を皆さまには見届けて欲しいものです。それでこそこの映画から伝わってくるものが二重にも三重にもなるかと思います。