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007 ダイヤモンドは永遠に(7)

ショーン・コネリー主演 ガイ・ハミルトン監督作品。
スペクターを壊滅させた英国諜報部007=ジェームズ・ボンド中佐は、南アフリカでダイヤ泥棒をしていた歯科医が殺されたため、犯人の2人の男を調査するため、アムステルダムへ。
密輸屋のピーター・フランクスを殺したボンドは、ピーターに成りすまし、死んだピーターをジェームズ・ボンドに偽装し、入れ替わりを済ませ、ダイヤをティファニーから受け取る。
ボンドはラスベガスで女性をナンパし、ホテルに連れ込もうとすると、部屋には男達が。女を遠ざけられ、男達を追い返すと、ベッドにはティファニーが。ボンドはそちらと寝ることにする。
ティファニーはサーカスやカジノへ行き、指示を受け、水風船射的をしてぬいぐるみを貰い、ボンドの部下を振り払う。
一方、ボンドは家に先回りし、ティファニーに、彼女の身代わりで殺された女を見せ、尋問した。
ティファニーがロッカーに隠したぬいぐるみは取り出され、疑惑のボス、ウィーラード・ホワイトの部下、アルバート・R・サックスビーの車に積まれた。ボンドはガソリンスタンドからサックスビーの車に潜入。そのまま放射線研究所内部へ。上手く仲間のフリをして、メッツ教授の部屋へとたどり着く。 しかしボンドが変装していた研究員の本物が現れ、月面を模したセットの月面走行車で逃走。バギーバイクに乗り換え、ティファニーと合流し、逃走した。
ラスベガスの街で、パトカーを駐車場でクラッシュさせ、片輪走行で切り抜けた。

結末 ネタバレ注意

帰室したボンドは、CIAのライターに叱られるも、エレベーターの上から外に出て、ロープを使いスカイラウンジの上へ。監視室らしき場所へ入るや、カメラを通して中へと案内され、銃を置いて奥へ。そこに待っていたのは、殺したはずのスペクターのボス、ブロフェルドだった。
かつてボンドが仕留めたのは替え玉らしく、今もボンドの目の前には二人のブロフェルドが。ブロフェルドは実業家ホワイトとしてボンド達の目をくらまし、ボンドは猫を蹴り、飛びついた方を仕留める。だが猫もまた替え玉だった。
ボンドはエレベーターに追いやられ、眠らされる。そして地下駐車場にいた2人の殺し屋に車のトランクに入れられ、翌朝、配管で生き埋めにされる。ボンドは検査車を壊し、出口を開けてもらう。
サックスビーがQ製電話を使ったおかげで、ブロフェルドから本物のホワイトの隠し場所を知ったボンドはライターと別荘へ向かう。一方、ブロフェルドは計画を丸一日繰り上げる。
別荘に入り、女用心棒バービーとザンパに襲われるも、返り討ちにしたボンドはホワイトを救出。殺しに来たサックスビーを返り討つ。
Qが遊ぶカジノでティファニーは猫を追い、女装したブロフェルドに捕まる。ホワイトたちは施設へ行くが一足遅く、人工衛星は打ち上げられ、コントロールを離れた。大量のダイヤはレーザー光線発射装置として利用するために奪われたのだった。
レーザー衛星はミサイルや潜水艦を次々と破壊し、スペクターは世界各国を強請る。
ホワイトのペントハウスに踏み込むも一歩遅く、ボンドの指摘でカリフォルニアのバハ沖にある石油採掘所へ。そこにはブロフェルドとメッツ教授がいた。
武装解除による平和により、平和主義者のメッツを懐柔。ボンドは飛行機から空気ボールで着水し、招き入れられる。
水着でくつろぐティファニーに偽のテープを渡され、隙を見て鮮やかにすり替えるボンド。だが外で暴れてる間に、気づかなかったティファニーがまたすり替える。さらにボンドが飛ばした風船を攻撃合図だと思い、ライター達が突撃を決行。ボンドは幽閉されてしまう。
ティファニーは戻るが見つかり捕まってしまい、しかし掃射により自由に。
ボンドも床穴から脱出し、一人潜航艇で逃げようとするブロフェルドを見つけ、クレーンを奪取し、吊り上げ、そのままハンマー替わりに使い、爆破させる。
脱出し、ライター達に見送られ、ボンドはティファニーと船旅へ。だがそこに二人の殺し屋もボーイに化けて近づく。しかしボンドはコロンの匂いで気付き、一人を火だるまに。首を絞めてくるもう一人を爆弾と一緒に海へ落した。
そしてティファニーは宇宙に浮かぶ多数のダイヤに思いをはせるのだった。
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管理人の批評

1971年、イギリスの作品です。
共演:ジル・セント・ジョン チャールズ・グレイ バーナード・リー
この作品は、前作、『女王陛下の007』で主役を演じ、天狗になり、総スカンを食らったジョージ・レーゼンビーを捨てて、再びショーン・コネリーを起用し作られた映画です。
この作品を最後に、ショーン・コネリーはジェームズ・ボンドを卒業するわけですが、作中ではそういった雰囲気は一切見られません。007シリーズ自体は、ロジャー・ムーアに移行しても順調であり、ロジャー・ムーアとショーン・コネリーの仲も友好だったのですが、 ショーン自身のキャリアを考えたり、監督とのギクシャクもあり、007を卒業したことは、昔からのファンにとっては受け入れがたく、『ネバーセイ・ネバーアゲイン』となったわけです。
ダイヤモンドは永遠の輝きと言いますが、その硬度は「ダイヤを割るにはダイヤしかない」と言われるほど硬く、その成分は炭素であり、火に弱く、燃やすと炭になってしまうのです。
アフリカをはじめとする地域で、ダイヤモンド鉱山と呼ばれる場所で多くの人員を使い採掘しているわけですが(『ブラッド・ダイヤモンド』)、 その価値を守るために、多くのダイヤモンドは燃やされたり、海底に捨てられたりという噂もあります。
よくあるのが、ダイヤを自分で掘りに行き、安く済ませようという話ですが、もちろんなかなか採掘できるものではなく、大粒の物を掘り当てたつもりでも、 いざ加工をお願いすると、ブリリアント・カットと言われるダイヤが最も美しく輝く四十六面体にするためには、かなり小さくなってしまう場合がほとんどです。
この作品にはよくわからない部分も多く、やや混乱気味に書いてしまいましたが、壮大なスケールと爽快なクライマックスをぜひご覧ください。