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007 死ぬのは奴らだ(8)

ロジャー・ムーア主演 ガイ・ハミルトン監督作品。
ニューヨークの国連本部、ニューオリンズ、カリブ海に浮かぶ島、この3か所でそれぞれ、3人の英国諜報部員が殺された。
女性と寝ていたジェームズ・ボンドは、朝5時にMの訪問を受け、後継するよう指示を受け、新装備の電磁石時計を受け取った。
ボンドはアメリカに飛ぶが、その訪米はすでにタロットによって見抜かれていた。
ハイウェイを走行する車の後部座席に乗っていたボンドは、運転手を殺され、暴走車のハンドルを握り、クラッシュさせたが、被害を最小限に抑えた。
犯人の車の特定を、CIAのフィリックス・ライターに頼む。ライターはドクター・カナンガを遠距離監視中だったが、その盗聴はカナンガにも気づかれていた。
そしてボンドは車の登録住所、ブードゥーの店へ。
車を調べていると、変装したカナンガ達が出て行き、ボンドはタクシーで後を追う。だが、さらにその背後に尾行車両がついてきていた。
後を追って入店したボンド。だがタクシーの運転手も敵の仲間で、ボンドの座った席が回転し、裏側のアジトへと引きずり込まれた。
その中にいた、ボンドの訪米を予言したタロット占い師ソリティアに惚れたボンドだったが、右手が義手の男に銃をねじられ、 処分命令が下されるが、ソリティアとの運命を暗示させるカードに「恋人」を引き、ソリティアをハッとさせながら、外へ出された。
処分を命じられた殺し屋2人を倒したボンドは、外で待っていたCIAの黒人捜査官ハロルドに迎えられ、 ハーレムのボス、ミスター・ビッグスのことを聞き、そして帰国するというカナンガを追って、サンモニークへと向かった。

結末 ネタバレ注意

不死身のサミディ男爵のミュージカルショーの行われる中、チェックインしたボンドは、妻が先に来ているといわれ、驚きつつ、 部屋に入り、風呂に放たれた蛇をスプレーと葉巻の即席火炎放射で撃退。そして入って来た女はCIAの協力者ロージー・カーヴァーだった。
声の低いウェーターは敵であると教えられ、ボンドは怯えるロージーと一夜を明かす。
翌日、港で呼び込みをしてこなかったコーレル船長の船をチャーターし、カナンガの島へ。
一方、島内の屋敷ではカナンガがソリティアの占いを使い、ボンドの来訪を予知していた。だが、ソリティアの占いでは、ボンドの運命に恋人のカードが出ていた。
ボンドはロージーに裏切られ、ロージーは怯えて逃げるが、島に置かれた人形の銃に射殺される。
コーレルの船からハングライダーを使い、見張りを倒したボンドは屋敷へと潜入。
自分の部屋に戻ってきたソリティアは、ボンドの待ち伏せに驚き、だがボンドが引いたカードはまたも“恋人”。その運命に二人は肌を重ねた。だがボンドのカードはすべて“恋人”だった。
恋とセックスで占いの力を失ったと嘆くソリティアを連れ、ボンドは人形の方へ。墓場でサミディに見つかるが、奥へと進み、 芥子畑を見つけるが、ヘリの掃射を受け逃亡。
オートバイやパトカーに追われ、2階建てバスを使い逃げ、重たい2階部分を橋桁を使って落とし、コーレルの船で脱出すると、ソリティアと2人でニューオリンズへ向かった。
だが、タクシーの罠に閉じ込められ、空港で殺される寸前、逃げるのに成功し、教習用のセスナに乗ってカーチェイスし、敵を全滅。
ライターは飛行場からのクレームを受けながら、敵の隠れ家「フィレ・オブ・ソウル」の住所をボンドに伝えた。
葬列の中、ボンドはライターと入店。同じ轍を踏まないよう席に注意するが、ライターが電話に立った瞬間、エレベーター式に席が下がり、ボンドはビッグス、ソリティア、義手男の待つ部屋へ。
両腕を椅子に拘束され、ソリティアとの関係を濁すと、ビッグスは自分の顔のマスクをはぎ、カナンガの正体を現した。
カナンガはソリティアを試し、ソリティアは上手くやり、ボンドは助かるものの、昏倒され、外へ運び出される。
ソリティアも裏切りがばれ、カナンガに頬を張られた。
工場を見せられたボンドは、ワニの池の島に残され、対岸に見つけたボートを電磁石時計で引っ張ろうとするが、ロープでつながれていて呼べない。
仕方なくボンドはワニの背を踏み渡り、脱出。工場を放火し、ワニも置いて、モーターボートで逃げた。
殺し屋のスピード違反をペッパー保安官が取り締まる中、ボンドと追手のモーターボートが頭上を飛び越える。
ボンドは金持ちのボートに乗り換え、警察のガードを突破。殺し屋はペッパーの義弟ビリーのボートを奪い、チェイス。結婚式に突撃し、道路をまたいで、ペッパーたちをクラッシュさせ、ボンドは殺し屋を水かけと回転でクラッシュさせた。
ボンドは再び島へ潜入。ソリティアを処刑しようとする儀式から助け出そうと近づくと、サミディが登場。ボンドは蛇使いとサミディを撃つ。
だがサミディは人形。ソリティアを救出し、2人目のサミディを剣と拳で蛇のエサにした。
ボンドはサミディが出てきた墓の仕掛けに気づき、合図して地下へ入り、カナンガに迎えられる。
芥子畑を爆破したボンドはリフトに縛り付けられ、切り傷をつけられて、その血で呼ばれたサメのエサに。
だが奪われた装備からガス弾を回収。時計に付いたノコギリで縄を切り脱出。
側近のネスパーをコンテナに封じ、ボンドはカナンガともみ合い水中へ。
ガス弾を突っ込み、カナンガを風船爆発させた。
ボンドとソリティアは地下モノレールで脱出。
列車に乗った2人。くつろいでいると、荷に紛れた義手の男に襲い掛かられ、追いつめられるボンド。しかし腱のワイヤーを切り、義手を無力化させると、外へと追い出した。
何も知らないソリティアと楽しむボンド。
そして列車の先頭では、サミディ男爵が笑っていた。

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管理人の批評

1973年、イギリスの作品です。
テーマソング:ポール・マッカートニー
共演:ヤフェット・コットー ジューン・シーモア ジェフリー・ホールダー バーナード・リー
007シリーズ、ロジャー・ムーアボンドの第1作目です。ここから長きに渡り、新たなボンドシリーズ、ボンド伝説が刻まれていくのです。
ちなみに、この作品に登場した不死身のサミディ男爵は、ニンテンドー64版「007 ゴールデンアイ」ボーナスステージの敵キャラ、そして対戦モードの使用キャラクターとして登場します。
ロジャー・ムーアボンドシリーズの特徴は、作品のスタイルが対スペクターばかりでなくなったこと。そして魅力的な敵キャラクターの登場による作品のわかりやすさです。このおかげでエンターテインメント性の強い007が誕生しました。
そしておそらく、ロジャー・ムーアこそ一番の007シリーズ好きでしょう。初代ボンドのショーン・コネリーとも仲が良く、 監督たちとの食事会や、それでショーン・コネリーとある監督の仲が悪くひやひやした話など、逸話もあり、さらに、 最新シリーズを観て、「僕がスペクターのボスとして登場する案はどうだい?」などとスタッフに電話したという話もあるそうです。
ただ残念ながらスタッフも、ロジャーが超高齢なので、さすがに断ったそうですが…。
この作品はシリーズファンにも、初めて観る方にも観やすい作品となっています。ぜひ映画を楽しみたい、007を知りたい、知っておきたいという方におススメの作品です。