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007 カジノ・ロワイヤル

ダニエル・クレイグ主演 エヴァ・グリーン共演 マーティン・キャンベル監督作品。
00(ダブルオー)エージェントに昇進したジェームズ・ボンドの最初の任務は、裏切り者の局長を始末する事だった。
続いて、マダガスカルで男を拘束するのに失敗し、大使館に逃げ込まれ、男を追い詰めるも大使館の兵隊に包囲されたボンドは、男を射殺し、ガス爆発を起こし、荷物を強奪。男の携帯電話に、エリプシスという単語があるのを確認する。
大使館爆破の事件と、その犯人が英国諜報部員のボンドだという事は世界中に知れ渡り、英国諜報部のMは激怒。だがボンドはMの自宅に現れ、叱られる。
バハマのホテルで、車両係に間違われたのをいい事に、事故騒ぎを起こした隙に7月6日の監視カメラの映像からアレックスという男を突き止める。
ポーカーのテーブルでアレックスに勝利し、彼の車を得て、彼の妻ソランジュを誘惑。ホテルでアレックスの行き先を突き止め、マイアミへ向かう。
マイアミのイベント会場でアレックスを捕捉するボンド、しかし襲われたため、反射的に刺殺。彼の預けた荷物を持ち去った若い男を追い、マイアミ空港の巨大旅客機爆破テロを未然に防いだ。
これにより株で大損させられた武器仲買商人ル・シッフルは借金を返す方法を考えさせられる事になった。
…続く。

結末 ネタバレ注意

ボンドはMとの再会で体に発信機を埋め込まれる。
Mはル・シッフルが損益を得意のポーカーで取り返そうとしていると知り、彼を破滅させるため、ポーカーが得意なボンドに参加を命じる。
会場へと向かう列車に乗り込んだボンドは、車中で資金係を命じられた女性、ヴェスパー・リンドと合流した。
ボンドはホテルでボンドカーや装備を受け取り、連絡役ルネ・マティスと合流。ポーカーに敢えてジェームズ・ボンドの名で参加し、ル・シッフルを観察。さらに彼のぜんそくの薬に盗聴器を仕掛ける。
そして休憩時間、部屋に戻ったル・シッフルとその彼女は、待ち受けていた金主に脅迫される。
ボンドとヴェスパーもそれを聞きつけ、ル・シッフルの部屋の外に身を隠すが、帰り際の金主たちに見つかり、やむなく戦闘。非常階段で命からがらの戦闘を繰り広げ、死体を隠す。
処理をマティスに頼み、ポーカーの後半戦に参加するボンド。部屋に戻ったボンドは、シャワールームで服を着たまま怯えてしゃがみこむヴェスパーの肩を抱いた。
翌日、ボンドとル・シッフルは真っ向勝負の形になり、互いに全財産を賭けて勝負。だがル・シッフルの芝居に騙されたボンドは敗北。ヴェスパーに追加融資を頼むが、断られてしまう。
しかし、同席者の一人が同じ目的を持つCIAのフィリックス・ライターで、彼はボンドに潤沢な組織から資金提供を施す。
再戦の為テーブルに着くボンドだが、気分がすぐれない。自分の酒に毒を盛られたと直感したボンドはトイレへ。だが、収まらずアストン・マーティンに向かったボンドはMI6へ連絡。MI6はすぐに容態を調べ、ジギタリス系の毒と判別。薬を注射させ、除細動機のスイッチを押すよう命ずるが、コードが外れていて、コードをつなぐとボンドは気絶した。
心配してやってきたヴェスパーがスイッチを押し、ボンドは復活。満身創痍ながらもポーカーに再参戦し、4人での全賭けで、勝利を果たす。
ボンドはヴェスパーと祝杯を挙げるが、ヴェスパーはマティスに呼ばれたと席を立つ。ボンドは異変を感じヴェスパーを追う。ヴェスパーはちょうど誘拐され、ボンドは車を飛ばして追う。しかし、路上に放り出されたヴェスパーをよけようとして、事故を起こし、気絶。ル・シッフルの部下に捕まり、2人は車に乗せられた。
全裸にされたボンドはル・シッフルに拷問され、口座番号とパスワードを迫られる。屈しないボンドはヴェスパーを殺すと言われるが、黙り、ついに殺されそうになった時、ボンドは気絶。部屋に侵入者、ル・シッフルの金主ミスター・ホワイトが現れ、ル・シッフルの脳天を撃ち抜いた。
病院で目覚めたボンドは、仲間を呼び、裏切りの疑いがあるマティスを拘束。ヴェスパーとの楽しい時間を過ごし、銀行員のメンデルに会い、手続きを二人でした。
2人はバカンスを過ごしながら、ボンドは辞職を決意。メールを送信する。そしてある日、ヴェスパーは用事で離れる。するとボンドにMから電話が。まだ財務相に借りた資金の送金がなされていないという。置いてあったヴェスパーの携帯電話のメールに30分後に誰かと会う約束があり、ボンドはメンデルに確認。あの金は指定の口座に入れられ、ちょうど引き出されるところだった。
ボンドはホテルを出て銀行へ行き、ヴェスパーを尾行。取引を目撃したところで敵に気付かれ、ヴェスパーを人質に銃撃戦に。
ビル一棟を崩壊させてまで勝負を制したボンド。だがヴェスパーは救出を拒んで死を選び、ボンドの力むなしく彼女は溺死した。そして金の入ったアタッシェケースを持ち去るホワイトの姿があった。
Mから連絡があり、ボンドはヴェスパーが恋人をホワイトに人質に取られていた事、ル・シッフルに捕まった時、ボンドを助けるためホワイトと取引をしていた事を知った。そしてボンドはヴェスパーの携帯に、自分にあてて残されたホワイトの携帯番号を見つける。
海を眺め、電話を取るホワイト。次の瞬間、ホワイトは地に伏し、ライフルを持ったボンドが現れた。

007 慰めの報酬


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管理人の批評

2006年、イギリスの映画です。
主役のボンドをピアース・ブロスナンから、金髪ブルーアイのダニエル・クレイグが演じた第1作です。
という事もあって、今までのボンドの冒険はリセットされています。
ひょっとしたら007というコードネームだけでなく、ジェームズ・ボンドという名すらも称号なのでは?と感じさせる設定です。
ダニエル・クレイグはトゥームレイダーにも出ている俳優さんですので、キャリア的には何の問題もありません。
ただ自身の代表作が007という事で、これからの彼がどうなって行くのかというのは、気になるところです。
「カジノ・ロワイヤル」という話自体は原作の小説の中にもあるそうです。それは一向に構わないのですが、
伏線だったり、いろいろ隠してあったり、一部だけの拠出だったり、ボンド側、ル・シッフル側のシーンが頻繁に入れ替わったり、と
とにかく、一度観ただけではわかりません(悪い意味で)。
こっちがあれもこれもと覚えていられるか!と怒りたくなるのですが、所詮は女ったらしのスパイのキャラ物だろ。という、位置づけゆえか、(これは次回作の「慰めの報酬」にも言える事ですが、)ボンドが正義側で、ル・シッフルが悪側だから、なんとなくわかるだろ、って感じで進むので、B級感は避けられません。
ある意味ではどんなに複雑に作っても、脇の物語を完結させなくても、ボンドが勝って終わればいいやという感覚があるような気がしてならない。撃ち漏らした奴は次回作に出せばいいや的な。
「ぼのぼの」のいがらしみきお先生が「ジェームズ・ボンドを好きな女の人はいないんじゃないでしょうか」というコメントをされた事がありますが、確かにそんな気がします。
今回、大金を賭けてポーカーをするシーンがありますが、一度、ボンドは負けて予算を失います。そして、女に追加融資を頼みますが、聞き入れてもらえません。絶望するボンドに他の紳士が助け船を出し、ボンドは再戦、勝利します。
というようなエピソードはギャンブル好きの男しか憧れないシチュエーションでしょう。女に金をせびるボンドはただの滑稽なダメ男です。
ただこの映画の工夫は、合間にボンドが命を落としかけるという危機を盛り込んだ事です。ボンドは立派なスパイだよ、という事を思い返させてくれました。
この映画を一度観た後、ぜひこちらのサイトで確認してみたらよろしいのではないでしょうか?