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００７　ドクター・ノオ

ショーン・コネリー主演。テレンス・ヤング監督作品。
英国諜報部ＭＩ６はジャマイカ支局との通信が突然途絶える。現地調査を命ぜられたジェームズ・ボンドは、空港を出てすぐ敵の洗礼を受けるのだった。
敵の手下を始末したボンドは、連絡が途絶えた諜報員ストラングウェイズの家を調査。クォレルという人物が浮かび上がり、調査するが、クォレルはＣＩＡのフェリックスの下で働く男で、空港からボンドの後をつけていたのも、ボンドを助けるためだった。
フェリックスとクォレルは協力してある島と、その所有者である謎の中国人ドクター・ノオを探っていた。

結末　ネタバレ注意

翌日、ボンドはクォレルが島から持ち帰った鉱石の調査を依頼したデント教授を訪ね、結果を聞いたが、鉱石には特に変わった点は無いという報告を受けた。
しかしデントの背後にはドクター・ノオが居て、デントはノオから毒グモを渡された。
その晩、ボンドは毒グモの奇襲を受け、更に例の鉱石を独自に調べた結果、放射能を帯びていると判明し、デントへの疑いを強める。
突然、襲撃を受けたボンドは、情報部の秘書が内通していると気付き、肌を合わせて油断させ秘書を拘留。現れたデントを始末し、クォレルと島へ向かった。
島に上陸したボンドは、同じくこっそりと島に入り、貝殻を拾っていた女性、ハニー・ライダーと出会い、彼女の案内で島を進み、龍と怖れられる敵の戦車と出くわし、クォレルが殺され、ボンドとハニーは捕まってしまう。
基地に通された二人は手厚い待遇に驚くが、コーヒーには眠り薬が。しかし何もされず、目覚めた二人はドクター・ノオとの夕食に招かれる。
ドクターは自らの経歴、計画、そしてボンドを仲間に誘い込むが、拒否され、ボンドを独房に入れる。
独房の排水ダクトから抜け出たボンドは科学者に変装し、管制室で機械をいじって危険水域に上げ、止めに来たドクター・ノオと死闘。水槽に落ち、機械の手をしているドクターは手すりを掴む事ができず水死。
ボンドとハニーは脱出したところをＣＩＡに救助され、情事を楽しんだ。

管理人の批評

１９６２年、アメリカ・イギリスの作品です。
個人の感想を申し上げると、オープニングのかなり凝られた映像には感動しました。これぞ映画と言わんばかりの芸術性です。
ただシナリオの方に関して言わせてもらうなら、あんまりよろしいとは思えませんね。推理など展開に関して、いささか雑と言っても良いかと。あまり緻密に計算された感じよりも、ボンドがうろちょろしてたら敵が苛立ってボロを出したみたいな、誘い水というか、ハエやカのような存在というか。
わかりやすく言うとボンドガールも必然性は無いんです。島を案内しますけど、島なんですから、歩けばどこかに辿り着くし、結局戦車に捕らわれて基地に入ってますから。
まあ、でたらめなエンターテインメントを楽しむのが映画だとお考えの人には気持の良いシリーズでしょう。