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60セカンズ

ニコラス・ケイジ主演 アンジェリーナ・ジョリー ドミニク・セナ監督作品。車泥棒のキップはポルシェを盗んだものの、警察に尾行され、アジトに踏み込まれ、やむなく逃亡し、それまで盗んだほかの車をすべて押収されてしまう。
一方、子供達にゴーカート運転を教えていたメンフィスの元に、旧友アトリーが現れる。
アトリーから事情を聞いたメンフィスは、弟キップを助けるため、依頼主のカリートリーの元へ。引退した見ながら弟の仕事を引き継いだメンフィスは、金曜までに50台の高級車を盗み集める事に。
だが警察は、すでに伝説の車泥棒メンフィスに目をつけていた。

結末 ネタバレ注意

もちろんメンフィスも警察には細心の注意を払いつつ、元仲間のオットーやドニー、同業者に絡まれたところを助けてくれるスフィンクスを呼ぶが、唯一の女性スウェイには断られてしまう。
釈放されたキップの仲間達(ミラーマン、タンブラー、トビー、フレッブ)をやむなく加え、まずはリストの高級車を探す事から始めるが、それはひどく困難。だがそこに、スウェイが協力しに駆けつけた。
しかし、警察のキャッスルベックとドライコフはキップ達が車のカギ作りを引き受ける店に網を張っていた。
全ての車の所在を把握した頃には残り24時間、フレッブがヘロインの入ったキャデラックを盗んでしまい、キャッスルベックにアジトをガサ入れされ、警察無線コードに気付かれてしまう。
残り12時間、メンフィスは檄を飛ばし、音楽で自らを高め出発。倉庫を手始めに、次々と車を盗んでいく。
メンフィスは、直感的にお取りの車と気付き、諦めたものの尾行が付いてしまう。メンフィスは全員を撤退させ、尾行を撒いてアジトへ帰還。
警察が用意して、店を通じ、キップが受け取った囮のキーに気が付いたメンフィスは、警察が押収した車に標的を変更。
その頃刑事達は、他の車泥棒を締め上げ、カリートリーの存在に気が付く。しかし殺人課から注意を受ける。
残り6時間、犬の糞からキーを回収し、ロス市警の車両保管所から次々と盗んでいく。
一方、刑事達はブラックライトに気が付き、キップ達のアジトで、壁に書かれた車リストを押収。その中にはメンフィス因縁の67年製、シェルビー・マスタングがあり、それに山を張る。
残り3時間となり、犯行が気付かれ始める。残り2時間、勝手に付いて来たトビーが撃たれたものの、盗みは成功。残りはマスタングだけとなった。
残り1時間、この地区では1台しかないそのマスタングを盗み出したメンフィスは、張っていた刑事や大量のパトカーとカーチェイス。水路からニトロで加速した。
病院でキップは、アトリーから、メンフィスが足を洗ったのは、母親から『キップを泥棒にしない』よう頼まれたためだったと知る。
残り25分、港へ逃げ込み、追跡者をクラッシュ、空港の下を通る事で、ヘリを足止めさせる。そしてハイウェイを側道から抜ける。
残り4分、事故現場に差しかかってしまい、トラックの荷台からジャンプして、逃げ切る事に成功する。
メンフィスは車を届けるが、時間切れ。カリートリーのアジトへ詰め寄るが、殺される事に。しかし、アトリーとキップに助けられ、メンフィスはカリートリーと決着に向かう。
銃で反撃されるメンフィスだが、カリートリーの注意は新たに入ってきたキャッスルベックに向けられる。メンフィスはキャッスルベックを助けるため、カリートリーを突き落とし、事情を鑑みたキャッスルベックはメンフィスを逃がす事に決め、メンフィスは盗難車の詰まった船を教えた。
バーベキューパーティーが行われ、そこで無口なスフィンクスは初めて喋る。
キップはメンフィスに車のキーをプレゼント。それはキップが買ったボロボロの67年製シェルビー・マスタング。
それを直す前に、試し運転として、メンフィスはスウェイとドライブへ繰り出した。
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管理人の批評

2000年、アメリカの作品です。
タイトルの「60秒」とは、車を盗みだすまでの時間です。ドアロックを解除し、エンジンを掛け、発信するまでの所要時間が60秒。恐ろしい世の中です。
しかもこれは2000年の話ですから、現代はもっと進歩している事でしょう。「こち亀」でハンドルロックや、タイヤにチェーンを回し、車止めの石や地面に鎖の環を付けてそれと繋ぐといった防止策と、そういったものを切る強力なノコギリがあったりと、いたちごっこの様相が描かれている回があります。
千原ジュニア氏が高価なバイクを買った際、ショップの店員に言われたのが、ちょっと目を離した隙にバイクは盗まれてしまうということ。チェーンを切り、エンジンを掛け、発車すれば、持ち主は追いかけて来れません。
唯一の予防策は、寄り道せず、家に帰る事だそうです。
余談ですが、家に侵入しようとした泥棒がカギを開けられず諦めるかどうかは5分が境界線だそうです。鍵を二つ掛けるだけで、泥棒の侵入率がぐっと減るそうです。
この作品では高級車を次々と盗んでいますが、日本では「ハイエース」を中心としたワゴンタイプが狙われています。人を乗せるも、荷物を乗せるも、キャンピングカーに改造する際のベース車としても親しまれ、現に中古車情報でもただの乗用車とは価格が違います。乗っている方はご注意ください。
さて、映画の感想ですが、やはりカーチェイスシーンは圧巻。車泥棒がテーマである以上、カーチェイスがメインの見どころとなるのは当たり前で、もっと早く見せろという感じもします。
とてもハラハラドキドキのアクション作品であるだけに、車を盗み出すスリル、警察とのカーチェイス、ラストのカリートリーとの対決、全てが見どころです。迫力の大画面とサラウンドでお楽しみいただける事を推奨します。
物語としては兄弟の絆が描かれていますが、何も考えずに楽しみましょう。
やはり監督の名前が「セナ」というのが、いかにも車好きという感じがしますね。