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ダニー・ザ・ドッグ

ジェット・リー主演　ルイ・レテリエ監督　リュック・ベッソン脚本作品。
悪徳金貸しのバートは金を返さない客には、痛めつけるための殺し屋ダニーを犬のように飼っていた。
だがダニーには弱点もあった。バートがダニーの首輪を外し、命令しないとダニーは動きもしなかった。おかげでバートは返り討ちに遭うこともあった。
バートはダニーをリモコンランプの点滅で動くようしつけ直す。そしてダニーは骨董店で待っていると、ピアノを見つけ、盲目の調律師サムと出会う。サムに調律を手伝わされることになったダニーはピアノを奏でる楽しさに気づく。しかしランプの点滅に気づかず、駆け付けるのが遅れてしまった。
怒るバートだが、ダニーを気に入ったワイエスは彼をファイトクラブに誘い、参加させられたダニーはチャンピオンを瞬殺する。
帰りの車で、大儲けしたバートにダニーはご褒美にピアノをねだり、だが次の瞬間、バート達の車は襲撃され、あるものは殺され、あるものは負傷し、生き残ったダニーは、あの骨董店にいたサムの前で倒れた。

結末　ネタバレ注意

丸二日眠っていたダニーは目を覚まし、怯えるが、サムとその義理の娘ヴィクトリアに温かく迎えられる。数週間後、傷が癒えたダニーはサムと、ヴィクトリアの送迎に外に出る。そうしてダニーは人並みの生活になじんでいった。一方サムは、ダニーの過去が気になっていた。
ダニーはヴィクトリアからピアノを習い、そして首輪を外してもらう。ヴィクトリアが音楽学校を卒業すると、サムはニューヨークに帰るという。ダニーは誘われ、サムと一緒に行くことにする。
ダニーはサムから仕事の手伝い賃を貰い、ヴィクトリアへのプレゼントを買いに外へ出る。するとバートの付き人のレフティと出くわし、バートが生きていることを知る。サムたちを手に掛けると脅迫され、ダニーは仕方なくバートの元へ戻り、また首輪を嵌められる。そしてバートは拒むダニーを無理矢理ワイエスの闘技場へと連れて行った。
闘おうとしないダニー。ワイエスは複数の相手を差し向け、ダニーはとうとう覚醒し、闘うが、殺すことができない。
バートが相手を射殺し、ダニーは叱られ、檻へと入れられる。ダニーは檻を抜け、自分の母親の写真を見つける。バートは、ダニーの母は娼婦で、愛する彼女の忘れ形見としてダニーを引き受けたと告げる。
ダニーは車を暴走させ、事故を起こし、首輪を捨てて脱出。ヴィクトリアに写真を見せ、母は娼婦でなく、音楽院が関係しているとわかり、サムとピアノのある音楽院へ。するとダニーの母を知っているという音楽院の院長と出会い、ダニーの母は元生徒で、突然消えたと知った。
ヴィクトリアはダニーの母の弾いていたという曲を弾き、ダニーは記憶を取り戻す。
逃げる支度をするダニー。だが追手が迫り、サムとヴィクトリアをクローゼットに隠す。たくさんの追手を引き受け、数々の殺し屋たちを倒し、最強の殺し屋をも下すダニー。バートとレフティに銃で追い立てられ、サムたちのいる部屋に追い詰められる。バートは再び首輪を嵌めようとするが、ダニーは抵抗。母の仇であるバートをぶちのめす。そしてとどめを刺そうとするダニーをサムとヴィクトリアが止める。ダニーを焚き付け続けるバートは、サムに鉢植えで制された。
ニューヨークのカーネギーホールで行われる発表会でヴィクトリアは、ダニーのためにソナタを弾いた。
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管理人の批評

２００４年、フランス、アメリカの作品です。
共演：モーガン・フリーマン　ボブ・ホスキンス
『レオン』で有名なリュック・ベッソンとシリアスなアクションのできる俳優ジェット・リー。そして脇を固める善玉役俳優モーガン・フリーマンと名悪役俳優ボブ・ホスキンスを配置した最高の作品です。ずるいくらいではありますが、フランス映画とアメリカ映画をマッチさせ、中国、いやアジアの俳優を配したことで、全世界に通じる作品に昇華したと私は思います。
ジェット・リーといえば『少林寺』で、それまでジャッキー・チェンが作り上げたコミカルカンフーから脱却し、アメリカ進出を果たし、『バレットモンク』『ブラック・ダイヤモンド』などで成功し、今作のような素晴らしい作品に到達しました。そしてジャッキー・チェンと『ドラゴン・キングダム』で共演、『エクスペンダブルズ』シリーズではスターの仲間入りをし、ひと際違う輝きを見せます。もちろんすべての作品を見た方が楽しいですが、他の作品を観なくても、ジェット・リー作品はどれも楽しく見ることができます。
この作品は家族全員で楽しむことのできる作品です。もちろん子供の年齢は小学校高学年以上に考えられますが。