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ジングル・オール・ザ・ウェイ

アーノルド・シュワルツェネッガー主演 ブライアン・レバント監督作品。
特撮ヒーロー「ターボマン」を見てから、カラテ教室へ通うジェイミーは父が来るのを期待していた。
だが会社社長のハワードは多忙に渋滞、スピード違反の取り締まりもくらい、教室に間に合わず、帰宅。
すると隣人のテッドがハワードの家のライトアップ飾り付けをする姿に苛立ちながら、ジェイミーのご機嫌を取ろうとするも失敗、謝罪。
許してもらうため、クリスマスプレゼントに好きなターボマン人形を買うことにするが、妻のリズから、大人気で最低でも2週間前に注文してないと買えず、売り切れ続出という。
イヴ早朝、ジェイミーとパレードに行く約束をして、トナカイをレンタルしていたテッドを横目におもちゃ屋へ向かうのだった。

結末 ネタバレ注意

入口で同じようにターボマン人形を求める郵便配達のマイロンと出会い、愚痴を聞き、オープンで突入。
だが人形は今求める事自体笑われる程の売り切れ。
最後の1つを買った婦人に逃げられ、 手当たり次第おもちゃ屋に向かうも同じ反応。
家に連絡を入れるとテッドが出て、クッキーを食べていたり、リズがシャワーを浴びていて焦っていると、電話ボックスでマイロンと再会。チームを組もうと誘われるが断り、すると人形入荷の報せが入り、車へ急ぐが、バックであの白バイを壊してしまう。
遅れて到着すると、人形は抽選で定価の2倍。マイロンと足の引っ張り合いをして、抽選用のボールを奪い合い、追いかけるが、ボールは下にいた無関係な少女の元へ。取ろうと近付いたハワードは母親達に殴られる。
モールのサンタに声を掛けられたハワードは彼に誘われ秘密工場へ。
いかがわしさを感じながらも300ドルを支払い、渡された物を制止も無視して開けると、スペイン版の粗悪品。
サンタ達との乱闘になるが、スタンガンでダウン。
だがそこに警察の手入れが入り、ハワードはとっさにおもちゃの手帳で潜入捜査官に成りすまし脱出。
ガス欠の車を押し、ダイナーから家に電話。
離婚してから優しいテッドを横目に、ジェイミーはハワードの電話を受けるが、約束を守れないで怒る父にガッカリ。リズにも呆れられ、落ち込むハワードはまたマイロンと遭遇。 互いを嘆き、ジェイミーの将来がマイロンの二の舞になるのではと怯え出すと、ラジオから人形プレゼントクイズが。
二人は取り合い、電話を壊し、近くのラジオ局のスタジオへ突撃。トナカイ8頭の名前を答えるが、DJは怯え通報。マイロンは爆弾騒ぎを起こすが、荷物のオルゴール。 そしてプレゼント人形は実物ではなく、引換券。
警察に包囲され、マイロンは同じ手を使い、牽制し、二人はその隙に逃亡。だが今度は本当に爆弾で、白バイ警官は黒コゲに。
ガソリンを持って帰ると、車は荒らされボロボロ。レッカーで帰宅すると、ツリーに星を付ける仕事をテッドに奪われたハワードはテッドの家に侵入。既に用意してある人形を盗もうとするが、勝手口で我に返る。
しかしトナカイに見つかり、家の中へと引き返し、うっかりボヤ騒ぎに。 テッドとリズに気付かれ、リズはハワードの嘘に気付き、怒ってテッド達とパレードに行ってしまう。
さっきKOさせ、復活したトナカイと酒をあおるハワードだったが、家族の絵を見て、気を取り直し、渋滞に嵌まったタクシーを降り、パレードへ。
子供たちを先に降ろし、車内でリズを口説こうとするテッドに近寄ろうとして、あの白バイ警官を倒してしまい、ハワードは逃げる羽目に。リズは抵抗し、テッドを殴りつけ、逃げ出した。
ハワードはとある屋内に逃げ込み、勘違いされ、服を着せられたり、説明を受けたりしながら案内され、相棒のブースターを紹介される。
そして外に出た瞬間、ハワードはターボマンとしてパレードに登場。スペシャルターボマン人形を渡せると知り、迷わずジェイミーを指名。
だが人形を渡した瞬間、悪役デベンターの服を奪ったマイロンが現れ、人形を巡って闘う事に。
ジェイミーを逃がすが、マイロンはジェイミーを追い、ハワードは手下キャラに阻まれ、ビルの屋上に上がった二人に追い付こうとジェットパックで空を飛ぶが、振り回され、その間にマイロンが人形を奪取。ハワードは武器のブーメランでマイロンを落とし、マイロンは警察に逮捕される。
ビルから落ちそうになってるジェイミーを助け、そのまま空中遊泳。リズの元へ届け、ジェイミーがパパがいない事を落ち込んでいると、マスクを外し、正体を明かすと、ジェイミーは大喜び。
白バイ警官が人形を持って来ると、ジェイミーはその人形を連行されるマイロンにプレゼント。ジェイミーはハワードがターボマンであることがなにより嬉しかった。
帰宅し、安堵したハワードはリズと抱き合っていると、リズへのプレゼントの用意を問われ、青ざめた。
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管理人の批評

1996年、アメリカの作品です。
共演:リタ・ウィルソン ジェイク・ロイド シンバッド フィル・ハートマン ロバート・コンラッド マーティン・ムル ジェームス・ベルーシ
アーノルド・シュワルツェネッガーがなぜこんなにもお笑い好きなのかはわかりませんが、主演コメディーの中でもかなり評価の高い作品です。
クリスマスの奇跡という言葉があるように、クリスマスは何でもあり、というゆるさが欧米にはあるようですが、今作はそれを段階ごとに徐々に高めていく事で、映画としての完成度を高める事に成功したと思われます。
それまでにタッグを組んだアイヴァン監督との作品は奇抜な設定を守り、生活をするというシュールレアリズムが重視されたのに対し、ブライアン監督は日常の設定に視覚効果の高い派手な演出を仕掛ける事により、通常の日常ではありえない、起きにくい出来事を演出として盛り込むのが得意なようです。その派手さ、わかりやすさがウケたのではと考えられます。
欧米では、誕生日会は友達・恋人と、クリスマスは家族と過ごすというのが常識です。特に年末年始は、カウントダウンこそあれど、大晦日や正月といった風習が無いので、淡々と進み、だからこそクリスマスに力を入れる人が多いようです。
アメリカは資本主義で経済至上主義ですから、バリバリ稼ぐ事が正義と考えられ、一方で、キリスト教徒が多いためか、クリスマスと家族を大切にしようという考え方も持ち合わせています。その点では、この作品は両方を兼ね備えたアメリカ的な作品であると言えるでしょう。
ですが自然と、日本でも同じように感じる人が多く、この作品の成功はスター・アーノルドの起用だけではないと言えます。
クリスマス映画と言えば、「素晴らしき哉、人生」や「34丁目の奇跡」などがあり、時期が来ると観るという人も多いですが、教訓や説教めいた感じが苦手な方、そういうのを受けつけにくい状態の方は、気分転換に手に取ってみてはいかがでしょうか?