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沈黙の聖戦

スティーブン・セガール主演 チン・シウトン監督作品。
1994年、タイでCIAの工作員ジェイク・ホッパーはスンティと共に交渉を行うが決裂。銃撃戦に発展する。
そして現在、ハワイで泥棒を終えたジェイク。その一人娘のジェシカが恋人のブライス、女友達サラとその彼とダブルデートでタイに出かけ、滝壺で行水中、テロ集団アブ・カラフにより襲われ、男2人を銃殺され、女2人は人質になる。サラは議員の娘で、捕まっているアブ・カラフのメンバー解放の交渉道具として利用されるためだった。
ジェイクは元相棒のトムに知らされ、単身タイ・バンコクへ。だが乗り込んだタクシーは既に罠だった。
銃を向けた運転手を倒し、市場へ逃げ込み、追手を退けたジェイクは、ストリップバーを経営する元同僚フィッチに協力を要請する。そして、もう一人の元同僚スンティを訪ねて寺院へ。スンティはあの時、民間人を誤射し、責任を感じ、出家していた。

結末 ネタバレ注意

一方、アメリカ政府のレオンは、アブ・カラフのリーダー、ジャン・タパン将軍と接触。その頃人質のジェシカはサラを励ます。
ジェイクの元に、寺院を辞去したスンティが駆けつけた。
アブ・カラフに武器を卸しているフェルナンドと接触する。ジェイク達は一度引き下がり、フェルナンドはフィッチに報告。フィッチはアブ・カラフ側の人間だった。だがジェイク達はフィッチの店の従業員で、ジェイクに恩義を感じるルルの報告により、それを知る。ルルはそのまま、ジェイクの頼みでスパイとなり、ファクシミリで、フェルナンドの女・レナとゲリラが武器の取引を行うと知り、その現場へ向かう。
ゲリラのボスはジェシカに繋がると判じたジェイクは、ボスを狙うスナイパーを射殺。銃撃戦が始まり、警察も介入し、ジェイク達は逮捕されてしまう。
拷問を受けそうになり、ジェイクはなぎ払い膠着するが、レオンに取り為され釈放される。
ルルは帰宅し、ルームメイトが殺され、ジェイクはルルを保護し、守る事を誓う。
ジャン将軍はジェイクを奪われ、怒り、レナにフェルナンドとフィッチの始末を命じる。
ジェイクとスンティは製材所へ。そこでレナはフェルナンドを始末し終え、引き上げの際に、4人の双刀使いの殺し屋を差し向ける。2人は返り討ちにし、フィッチの元へ急ぐ。
だが車の前に飛び出して来た女の後を追い、その体に浮かび上がったメッセージを受け、ゲリラのボスと再会する。
誤解を解き、ボスの情報でレナはブリッジポートの者と知り、2人は逃げようとするフィッチを押さえる。
フィッチは闇商売を中国マフィアやアブ・カラフに奪われ、誘拐をでっち上げ、米軍に掃討させるつもりだったと告白。フィッチは銃を向け、現れたレナは本当は男だという正体を現し、ジェイクに殺され、反抗しようとしたフィッチも、ジェイクに殺された。
米軍は突入を決断。その情報にジャン将軍は呪術の教祖を頼る。
ジェイクは寺院の老師から御守を授かり、ルルにもしもの時の為にと金を渡し、レオンに真実を告げ、スンティとアブ・カラフのアジトへ突入する。
娘たちを救出した後、スンティは敵兵達を反撃。一方、ジェイクはジャンの弓矢を払い、剣で勝負するが、呪いに襲われ、膝をつく。
だが寺院の老師達も協力して祈祷で対抗、呪いをはねのけ、ジャンを倒し、邪教祖も力尽きた。
闘い終えたジェイクはスンティ達と合流。スンティは安心し力尽き、ジェイクはスンティを弔い、灰を川に撒いた。
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管理人の批評

2003年、アメリカの作品です。
共演 バイロン・マン
日本に造詣のあるセガールですが、アジアをロケ地に選んだ作品は意外に少ないです。やはりほとんどがアメリカを中心に撮影され、欧州や、中南米の小国が舞台になる事もあります。
腕利きの相棒というのも珍しく、体格的に劣るアジア人を強く見せてくれるのは、セガールの造詣深き故の影響か、はたまたこの年に公開されたチョウ・ユンファ主演の『バレットモンク』などのアジア系映画台頭を見越しての歓迎後押しでしょうか。
セガールという無敵のヒーローゆえに、彼に膝をつかせるため、呪術を扱うというのは珍しい事ではありませんが、それはある種アジア的であり、アメリカの方々にはどう映るのか?ある意味、セガールの強さもファンタジーなのだと言っている気がします。
娘がピンチになるという設定は珍しくありません。むしろお約束パターンです。セガールには華奢な娘が良く似合います。
残念ながら私には夢枕獏的な筆圧はありませんので、アクションの詳述はできませんが、アクションは観るしかありません。セガールにしかできない本格体技ショーをぜひご堪能ください。