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野生のエルザ

アフリカの森の奥地に住む人々は、人食いライオンが現れる事に悩まされていた。そこでイギリスの狩猟監察官ジョージは、その始末において、襲いかかってきたメスライオンも射殺。だがその傍らには3匹の子供ライオンがおり、孤児になった彼らを連れ帰り、妻のジョイと育てる事にするのだった。
2人はライオンたちを可愛いがるが、ライオンはすぐに成長して大きくなり、ロッテルダムの動物園へ送る事になる。だが、子供のいない夫婦、妻のジョイは末っ子のエルザを手放すのを悲しくなる。
別れが辛くなり、空港へは行かず、街で買い物をするジョイ。ライオンを送り届け、迎えに来たジョージはジョイを乗せる。すると荷台に居たエルザが顔を出し、ジョイは大喜び。二人はエルザを連れ帰る。ジョイとエルザは本当の親子のように愛し合った。
エルザは2歳になり、すっかり、娘盛りのメスライオンに。だがその姿や生態ゆえに、物を壊したり、重くなったり、人々を怖がらせたり、環境はガラリと悪い方に変わって行った。
ジョージは上司のケンドル氏と話し、エルザの処遇を決めなければならない事を迫られ、ジョイはエルザを自然に返すことを切望した。しかし、今まで飼われてきたエルザに、自活を覚えさせるのは、とても困難だった。…続く。

結末 ネタバレ注意

ジョージとジョイは、エルザを野生に戻すトレーニングをするキャンプを始める。野生の掟を学び、エサを獲る訓練をして、野生のオスと触れ合う事を目標にスタート。だがエルザは何もできず、受け入れられず、そもそもジョイとジョージから離れようとしない。
ジョイたちはイギリスに戻る期限が迫り、やむなくスパルタ方式で、エルザを一週間、サバンナに置いてけぼりにする。
一週間後、様子を見に行くと、そこには衰弱しきったエルザが。2人はすぐにエルザを介抱する。
夫婦は熱い議論の末、期限を三週間延ばしてもらい、そしてエルザは回復すると様子が変わり、自分で狩りが出来るようになった。
最終テストとして、エルザはライオンの群れに向かわされる。すると群れのライオンといざこざが始まり、だが、エルザは群れに交じり、夫婦から去って行った。
休暇を経て、再びケニアに戻ってきた夫婦は、サバンナを捜しまわり、3匹の子供を連れたエルザと再会。ジョイとエルザは再会を喜び、それからはたまに会うようになった。
エルザはすっかり自由だった。
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管理人の批評

1965年、イギリスの作品です。
この作品は野生動物と人間の関わり合いについて描いた、今の時代となっては、とてもシンプルな作品だと思います。
この作品の良いところを挙げるとすれば、悪い人間が誰一人として出て来ないという事です。作品を見ればわかりますが、ケンドル氏も譲歩した上で夫婦に言っているのです。途中、エルザは撃たれそうになりますが、すぐに助かり、狩猟を楽しもうとしていた人も、夫婦との会話で、すぐに辞めます。これが貴重な品を生むゾウとかだったら、もう少し話は変わっていたのかもしれませんね。