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沈黙の復讐

スティーヴン・セガール主演 ラウロ・チャートランド監督作品。
ルーマニア、ブカレスト。2週間前、国際麻薬撲滅組織IDTFのボビー・サミュエル・クリスティンは、本部がよこした新しくも期待できない相棒スティーブを付けつつ、半年前に殺された相棒の仇を探していた。
ボビーは逮捕したブルースを懐柔し、コステルとドミトリの情報を得る。
さっそく、ドミトリを捕まえに行くがガードが堅く、バレてしまい失敗。
ボビーはドミトリを別件逮捕するが、ドミトリはわざとケガを作り、ボビーはコステルの情報を聞き出せず。そしてブルースはドミトリの女部下に殺されてしまった。
ボビー班はコステルの関係施設を襲撃。コステルは捕まって連行される仲間を始末して去っていった。
コステルとドミトリは金や、裏切りの疑い、互いのやり方などぶつかり、一触即発状態で物別れに。
コステル達はドミトリの邸宅に強盗に入る。だが異変にいち早く気づいたドミトリの機転で失敗。妻を殺されたドミトリは、車にいた女を拷問し始めた。

結末 ネタバレ注意

クラブに戻ったコステルは銃や武器を手に入れる。するとそこにボビーとスティーブが家宅捜索に現れ、撃ち合いの銃撃戦で、スティーブが撃たれる。コステルは荷物を捨てて逃亡したが、スティーブが命を落とした。
支部に戻ったボビーを、ドミトリが来訪。ドミトリは互いの復讐の為、共同戦線を申し出て、ボビーはそれを受ける。
その夜、家族に手を下した手下の家とわかったドミトリは、家や部下に片付けを命令し、ボビーに連絡。各々一人で向かう事にする。
そして2人は急襲。逃げるダダを追うボビーは、後をドミトリに任せる。ドミトリは復讐を果たした。
ダダは助かるため、コステルの居場所をボビーに伝えてやり過ごす。
ボビーはバー「ローマエース」に仲間のロニーと踏みこみ、背後を取られるも撃退。格闘術で打ちのめし、コステルは隠していた銃を出して歯向かおうとするが、ボビーはその腕を押さえ、力を利用し、コステルに自分を撃たせて始末した。
ボビーとドミトリは意気投合。ドミトリにオデッサ行きのチケットを贈り、別れた。
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管理人の批評

2010年、アメリカの作品です。
セガール×ヨーロッパの一つですが、今作の特徴はドミトリ、コステルと魅力的な(アクの強い)キャラクターが多いという事です。それ故にもっと個性的に描く事で漫画の様な人気を得られたのではと思うのですが、もしかしたらそれはファンにとっては野暮というもので、特に2000年代後半のダークなセガール路線からすれば、そこまでの演出は要らないのかもしれません。
ダークセガール路線であるからこそ、本部がよこした相棒ではなく、闇や悪を知り尽くした者だけが相棒になれるというメッセージが込められているのかもしれない。もしかするとこれは大人の友情というものを描いた映画であり、凶悪犯に対して、毒には毒をもって制すしかないというメッセージが込められているのかもしれません。