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ブロンコ・ビリー

クリント・イーストウッド主演兼監督作品。
“荒馬”の愛称を持つ“ブロンコ”ビリー・マッコイは、西部劇風軽業集団を率いる座長。だが客足は思うように伸びず、団員たちに給料を半年も払ってやれずにいた。それでもビリーは、客席の子供たちの笑顔が見られればそれでよかった。
一方、ジョン・アーリントンは美女アントワネット・リリーに頼まれて結婚。だがアントワネットは30歳までに結婚しないと、父の多額の財産が手に入らないため、ジョンを夫として扱う気はなかった。
ビリーは子供をケガさせた銀行強盗を退治。一方アントワネットはジョンに財布や車、服、財産を持ち逃がされてしまう。
アントワネットは電話を掛けるお金を借りようとビリーに声をかけ、電話を掛ける。だが母アイリーンは話し中で無駄に。ビリーの車で隣町へと向かうが、あまりの遠距離に愚痴りだし、ビリーを怒らせ、放り出される。そして別の団員の車に拾われた。
アントワネットの母アイリーンは、連絡の取れない娘アントワネットが夫のジョンに殺されたという筋書きを作り、エドガー弁護士と遺産を狙うのだった。
ビリーたちは養護施設に到着。だが電話はなく、元々慈善のため、アントワネットはビリーに次のショーの助手を頼まれる。
エドガーは、メキシコへ逃げようとして捕まったジョンから、妻殺人の証言を取ろうと向かう。だがジョンは赤痢に罹っており、面会謝絶中だった。
ビリーは真面目にセリフを言わないアンに腹を立てケンカ。クビにされたアンは新聞を目にして、自分が死んだことになっているのを知る。
一方、ジョンはエドガーに説得され、50万ドル貰い嘘の自供をした。
アンはビリーに付いて働くことを決める。

結末 ネタバレ注意

チーフ夫妻に子供ができたと知り、ビリーは祝宴へ行き、そこでアンの不幸な境遇を知り、ダンスを踊るが、アンの態度は変わらず、店で乱闘騒ぎになる。外に出たアンだったが、男二人に捕まり、犯されそうになるのをビリー達に助けられる。
レナード以外は帰り、ビリーはアンを介抱しながら、身の上を語る。
ビリーは浮気した妻を撃ち、刑務所に入り、そこで出会ったドクたちと組んで回っている前科者だった。
翌日、レナードが逮捕され、釈放を求める。だがレナードは脱走兵だったため、出してもらえない。ビリーはへそくりを出して、保安官に裏取引で釈放を持ちかける。だが保安官からは挑発をされる。
会場は満席。遅刻したビリーは、レナードを連れ戻し、開催するが、客の爆竹でわらに火が付き、テントが燃えてしまう。
興行仲間から見舞金を貰い、出発。だがトラックがパンクし、団員達は、疫病神だからアンを切れ、と言い出すが、ビリーは列車の襲撃を思いつく。アンが止めるのを振り切って列車へと向かうビリー。だが列車は速かった。
ビリーは行きつけの精神犯罪者施設でテントを縫ってもらい、その間泊まることになり、ビリーはアンを抱こうとするが、断られる。
アンはランニングから男の魅力を教えられ、その夜、ビリーに迫った。
翌朝、アンは積極的に仲間になろうと頑張る。だが終身入院させられていたジョンが現れ、警察を呼び、アンはニューヨークへ連れて行かれる。ビリー達も参考人として連れて行かれそうになり、ビリー達は逃げる。
アンはアイリーンと再会し、だが裏切られ、怒り、夜をはかなみ、自殺を図る。
一方、ビリーは落ち込み、ランニングはアンに電話を掛け、アンは薬を吐き出す。
ショーを再開させたビリー。相棒に任命したレフティを呼び込む。だが現れたのはアン。ショーは大盛況に終わった。
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管理人の批評

1980年、アメリカの作品です。
共演:ソンドラ・ロック
この作品は、自身を鼻にかけた高飛車な女と、自己中心的な男が、プライドを捨てて大人になっていく事で、新たなものを手にする作品です。
「プライドを捨てて大人になる」と聞いて、抵抗を感じた方もいるかもしれませんが、周囲に迷惑をかけるネガティブなプライドは、ただの傲慢さに過ぎないと思いました。
そのためか主人公の周りの人間たちの人間としての成り立ち具合が高い気もしますが、全ては傲慢さを捨てさせるためのシナリオなので、そこは当然でしょうか。
アメリカのサーカスといえば巨大な一団という印象が強く、巨大な大陸を列車を一編成持ってそこに団員が生活し、動物たちを連れて移動します。
日本にも大きなサーカスが存在します。大都市や中都市を移動し、適当な場所を見つけ、約1カ月ほど興行を行います。偶然にも、私の住む中都市にも来たことがありますが、新聞に折り込まれる求人広告に、テントの設営・撤去スタッフや興行当日のグッズ販売員の募集がされていました。
そして動物は動物保護、愛護の観点から、動物を使った芸は徐々に縮小されつつあります。
この作品はやはり主人公に男女が起用されていますので、男女構わず、人生が上手くいってない人にぜひお薦めしてあげてください。愚痴ってばかりの人には、見せてあげて、明日からの人生を違うものにしてください。