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シャレード

オードリー・ヘップバーン主演 ケイリー・グラント共演 スタンリー・ドーネン監督作品。
友人のシルビーと旅行中のレジーナは離婚を決意する。
だが帰宅すると、家はもぬけの殻。慌てるレジーナ。そんな彼女を呼びとめたのは、パリ市警のグランピエール警部だった。
警察署に連れられると、そこには夫チャールズの死体が。チャールズはフランスから出国しようとしていたが、線路脇でその死体は発見された。
彼の行動に心当たりのないレジーナは困惑。チャールズの持っていたはずの100万フランが紛失し、なぜか複数のパスポートが見つかる。
レジーナを、旅先で出会ったピーターが見舞いに訪れ、開かれたチャールズの葬儀には、風変わりな人々が集まっていた。
そしてレジーナはアメリカ大使館のバーソロミューの呼び出しで、CIAがチャールズを捜査中で、チャールズがアメリカから盗んだ大金を、葬儀に訪れたギデオンやスコービー達が狙い、レジーナにも危険が迫っていると知る。怯える彼女をピーターは助ける事にする。
次々と脅しを掛けられ、遂に部屋でハーマンに襲われたレジーナ。ピーターに助けられるが、部屋を出て追うピーターが入った部屋には、ギデオン、テックス、そしてハーマンがいて、ピーターは3人を叱る。実は4人は大金を狙う仲間だった。

結末 ネタバレ注意

ピーターは、レジーナから信頼されている自分が必ず聞き出すと息巻くが、ハーマンの裏切りの電話により、レジーナはピーターがカーソン・ダイルという男だと知る。
バーソロミューに連絡し、会ったレジーナは、カーソン・ダイルは死亡しており、カーソンやチャールズら5人が戦時中に金を隠した事を知る。
カーソンの正体を突き止めようとピーターに直接尋ねたレジーナ。するとピーターは、自分は死んだカーソンの弟で、兄の死因を突き止めるべく、ハーマン達と仲間のふりをしていると説明。
しかし、ピーターはハーマンに拉致され、屋上から落とされかけ、揉み合って返り討ちにする。
ホテルに戻ったピーターは、手当てをしてくれるレジーナに、本名はアレクサンダー(アレックス)だと告白。ホテルで理解を深める2人。だが、電話が鳴り、シルビーの息子を誘拐したという。
2人は3人の部屋に行き、アレックスは3人の内の誰かが、チャールズを殺害し金を奪ったと推理を披露し、アレックス達と3人組は互いの部屋を捜索。だが何も見つからず、代わりにハーマンの死体が見つかる。
レジーナはバーソロミューから、カーソンに弟はいないと言われ、アレックスは、本当はアダム・キャンフィールドという泥棒だと言い始める。
深夜3時、何者かに呼び出されたギデオン。だがエレベーターで殺され、テックスが犯人でないとわかったレジーナとアダムは再捜査。テックスの部屋で手掛かりを見つけたアダムは仕事中のレジーナの元へと行き、公園に寄ると、テックスが居り、アダムはテックスを尾行。そしてアダムとテックスはホテルへ。
だが価値のあったのはレジーナの見つけた手紙の切手。アダムとテックスを出し抜き、手紙をジャン=ルイに渡したレジーナだったが、ジャンはあろうことか切手をフェリックスと交換しており、レジーナはフェリックスを訪ねて、切手を返してもらう。
レジーナはアダムを訪ね、ホテルに戻るが、テックスが殺され、ダイイングメッセージとしてダイルの名前が。レジーナはバーソロミューに全てを報告し、落ち合う場所へ向かう。
だが、アダムに見つかり、追われたため、大急ぎで逃げる。そして電話でアメリカ大使館に助けを求めるが、バーソロミューは既に出たという。だが、さっき出たというバーソロミューは、レジーナの知っているバーソロミューではなかった。
その事を知らず待ち合わせ場所に着いたレジーナの前に、偽バーソロミューとアダムが登場。アダムはそのバーソロミューこそカーソン・ダイルであると告げ、ダイルの本性を現され、レジーナは劇場へと追い詰められる。
だがアダムが劇場の仕掛けを使い、バーソロミューを殺して、助けられた。
レジーナはお金を返すと頑なになり、後日アメリカ大使館へ。
すると財務担当者ブライアンの席にはアダムが。アダムは警備担当の本物のバーソロミューを叱り、怒り狂うレジーナにプロポーズし、機嫌を直してもらった。
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管理人の批評

1963年、アメリカの映画です。
オードリー・ヘップバーンのスリルサスペンスですが、やはり昔の映画という事もあって、どこかイモっぽい感じは否めませんが、脚本のハラハラ感、観ていて何が何だか分からなくなるストーリーは、間違いなく映画を見た人を満足させてくれる事でしょう。
オードリー・ヘップバーンがなぜスターか?それは彼女の作品の多くが、社会に出た女性が、愛という幸せを手に入れるまでの姿を描いているからでしょう。
それまでの作品は、ヒッチコックに代表されるように、ストーリー重視。小説的、もしくは戯劇的作品が多かったのが、キャラクター重視という新たなジャンルが大受けした。
それは日本でも、ストーリーよりもキャラクター重視の作品の方がヒット率が高い事で現れていますが、彼女はその先駆けであり、女性が映画館へ足を運ぶ動きを強めたのではないかと思われます。
『女性としての幸せを掴むキャラ』として育てられた彼女。気持ちよくなれるとわかっているから映画館へ足を運ぶ女性たち。固定客のバカにできない多さが、スターというものを作り上げているのかもしれません。
本物志向の女性を満足させる作品であり、緊張と緩和を味わいたい人はぜひご覧ください。