宇宙空間を小型マシンで疾走するのび太、ドラえもん、しずかは何者かから攻撃を受ける。それはジャイアンとスネ夫の仕業だった。ドラえもん、しずかがやられ、最後まで生き残っていたのび太も撃墜される。撃墜されたのび太は、宇宙から放り出され、自分の部屋に戻された。
宇宙レースゲームを楽しめなくなったドラえもん、のび太、しずかは他の事をして遊ぶため、ゲームをほったらかしに移動。ゲーム中のジャイアンとスネ夫は、燃料切れで宇宙に孤立してしまう。
その頃、地球には移住をたくらむ宇宙人達が調査に来ていた。
家で片付け整理中ののび太のママはほったらかしのゲームの箱をゴミ捨て場に捨ててしまう。その箱は宇宙人達が、資料にと持って行ってしまった。
のび太達は箱が無い事に気付き、ママに聞いてゴミ捨て場に行くが当然見つからず、「おくれカメラ」を使って、謎の光に連れて行かれる箱を追いかけ、宇宙船を追いかけるため、宇宙船が落として行った石を頼りに宇宙へ出発する。
宇宙船を見つけ、飛びついて中に入ったドラえもん達は、宇宙船の中で、ゲームから脱出したジャイアンとスネ夫と合流するが、宇宙少年騎士団と名乗る乗組員たちに拘束されてしまう。
宇宙船はとある星に漂着。だがそこの巨大なクモ達に捕まってしまい、見兼ねたドラえもん達は彼らを助け、宇宙少年騎士団はドラえもん達を信じ、和解する。
銀河漂流船団という困っている人たちの存在を知ったドラえもん達。自分達の宇宙船は壊れ、この調査船には燃料が無く、船団に助けを求めるために立ち寄る事に。
その道中、ブラックホールに吸い込まれそうになったり、新たに漂着した星で地球の幻惑を見せられ、危ない目に遭いそうになったりしつつ、船団にたどり着く。
帰り着いた騎士団の少年リアンはドラえもん達の事を説明しようとするが、リアンの父であるリーベルト司令官は独立軍という地球侵略部隊の存在を発表。リアンやログ、ゴロゴロとドラえもん達は拘束され、スパイ任務にあたっていた妖精のフレイアだけは残される。リアンは不自然な父の仕打ちとフレイアの裏切りにショックを受けるのだった。…続く。
リーベルトは最近現れた謎の指導者アンゴル・モアの催眠術で言いなりになっていた。牢から脱出したみんなは、フレイアの手引きで宇宙船で脱出。
船団の母船に辿り着き、評議会で独立軍への対処を会議した結果、聖域にある、神とあがめられる「ユグドの木」に相談し、リアンはそこに現れた幻の母に「モアを倒せ」と諭される。
独立軍との戦いに、ドラえもん達は地球人として参戦。ゲームのマシンで次々と敵を撃破する。
ふたたび独立軍の船に乗り込んだリアンはモアの超能力に惑わされる。だが、正気に戻ったリーベルトの反撃で、モアは破壊される。
だが独立軍の船は惑星衝突しそうになり、のび太の提案とひらめきでその危機を回避。しかし、潜入していたゲル状生命体となったモアが現れ、ドラえもんはひみつ道具でモアを閉じ込め、ブラックホールへと飛ばした。
地球へと送り届けられたドラえもん達は、地球の美しい自然を守る事を約束してお別れした。
私はこの映画の時代に子供時代を送っていますから、無条件で感動と興奮をしてしまいます。私は基本、ルールとしてテレビから派生された作品は書かない主義です。理由は「テレビを見ないとわからないことが多すぎる」から。圧倒的にテレビシリーズを見た方が楽しいと思います。そういう映画はその延長で楽しむお祭り映画ですね。
それはさておき、この映画の記憶だけが欠如していて最近観たので、そして「ドラえもん」はほとんどの人が、そしていつでも見られるので、その背景を掴むのは容易と考えます。
ドラえもんは子供向けでありながら、地球について考えさせられる作品です。春休みの宿題といったところでしょうか。
この作品ではのび太の提案とひらめきの件が印象深いところでしょう。その面白さは良く覚えていました。
ドラえもん映画に共通して言えるのは、意外にエンドロールで泣かされることが多いですね。走馬灯効果と言いますか、海援隊をはじめとする心地いい音楽と映画の登場人物のイラストで描かれる後日譚が我々の微笑みを誘います。
この映画は他のドラえもん作品と比べるとちょっと途中の話が結末とつながりが無いので、話としては弱く感じます。宇宙の広さに迷子になった感じですね。宇宙を題材としている作品は「宇宙開拓史」「アニマル惑星」「宇宙小戦争」と一番多いですから。
ちなみに映画の設定は夏休み中がほとんどだそうです。子供の冒険には最も適した期間ですよね。