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デイ・アフター・トゥモロー

デニス・クエイド主演 ローランド・エメリッヒ監督作品。
南極で棚氷が崩壊。ジャック・ホールは雪の降るインド・ニューデリーで開催される国連会議で、温暖化が寒冷化を招くと提唱。だが目先の経済にとらわれるお偉方は聞く耳を持たない。そんな中、スコットランドの研究者テリー・ラプソンは説に興味を持ち、ジャックに近付く。その頃、東京には氷塊が降ってきた。
ジャックの息子、高校生のサムは友達とイベントの為にニューヨークへ。そこで異常な現象を目の当たりにする。
ジャックはテリーや同僚の報告で異常気象発生を知る。住んでいるロサンゼルスにも竜巻が発生していた。
巨大竜巻が複数発生し、ロサンゼルスは壊滅状態。ジャックは原因究明にあたり、さらなる気候変動が6〜8週間でやってくるとわかる。ジャックはすぐに報告するが、副大統領は相手にしなかった。

結末 ネタバレ注意

世界中で凍死者が続出し、ジャック達は分析に追われる。一方、ニューヨークは長い豪雨で大洪水状態。サム達は津波に襲われ、公立図書館に逃げ込む。
ジャック達は当初の6〜8週間の見立てすら甘く、今の嵐で24時間後には環境は一変すると判る。テリーはもう避難の時間は無いと知り、人命救助を優先した。
浸水の中、サムから連絡が入り、無事を知ったジャックは対処法を伝え、助けに向かう。その前に大統領達に状況を説明。ジャックはアメリカ南部の住民を南に、アメリカ北部の住民を屋内に籠らせる、アメリカ北部を見捨てる案を提示し、大統領達は困惑する。だがジャックが息子のためにニューヨークへ行こうとしていると知り、決断した。
ニューヨークでは周囲の水が凍り、雪の中、避難しようと多くの人が外へ出て行き、サムは止めようとするが皆聞き入れようとしない。そして残ったサム達は本を燃やして暖を取った。
ジャックは仲間を連れ、歩いてニューヨークへと向かう。途中、気付かずにショッピングモールの上を歩いて、地面にあたる天井ガラスが割れ、仲間のフランクが落ちて、失われた。一方、最後に避難した大統領の車は遭難した。
サムはローラに想いを伝えるが、ローラは足のケガから敗血症を起こし、体調が悪化。街へ流れてきたタンカーに乗り込み、ペニシリンを入手するが、逃げ出した狼達に襲われる。仲間のJ.D.が囮を買って出、ゴムボートで脱出した。
ジャックは気絶したジェイソンを引きずり、サムとジャックはそれぞれ、ニューヨークに迫る大寒波から避難した。
目覚めたジェイソンとジャックは凍死者達を見つけ、テントを張り、キャンプ。そして吹雪が弱まり、ニューヨークに着いたジャックは図書館の真上から突入。無事だったサム達と再会した。
ジャック達の安否を知った新大統領の元・副大統領は反省と謝意を述べた。
そして多くの救出ヘリが北部にも出動し、ジャック達も救助された。そしてこの氷河期により、地球は浄化された。
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管理人の批評

2004年、アメリカの作品です。
共演:ジェイク・ギレン・ホール
主演のデニス・クエイドは「エデンより彼方に」でゴールデングローブ賞の最優秀助演男優賞にノミネートされる実力を持ち、プライベートでは現在までに4度の結婚を行い、3回目はメグ・ライアンと結婚し、生まれた息子は後にジェイク・クエイドという俳優になりましたが、残念ながら離婚し、ちょうど今作が流れる2004年、一般女性と結婚し、双子を儲けています。
ジェイク・ギレン・ホールは、父が映画監督、母が脚本家、姉も女優という芸能一家に生まれ育ちました。その覚悟は確かなもので、作品のために、14キロの減量や21キロの増量など徹底しています。
ローランド・エメリッヒ監督は「インデペンデンス・デイ」で一躍有名になった監督です。98年のハリウッド版「ゴジラ」も話題になりました。現在は浅野忠信さんや國村隼さんも出演する映画「ミッドウェー」の製作を行っています。
この作品でエメリッヒ監督は「災害映画の第一人者」と言われるようになりました。しかし一方で、迫力のみを追求し、科学的根拠や裏付けとは距離を取っているようで、それがネタにされていることもあるようです。
今でこそ実際に強大な災害の脅威を目の当たりにすることが多くなりましたが、この当時はそこまで大騒ぎはしていませんでした。阪神大震災や東南アジアでの津波、アメリカでの巨大ハリケーンなどあったはずなのに。この作品以降、そういった災害写真や映像を目の当たりにした時、あまりに現実離れしていることから、たとえとしてこの作品のタイトルが使われるようになりました。