トップページ

紹介映画リスト

管理人コラムへ

ダーティハリー2

ダーティハリー

クリント・イーストウッド主演 ドン・シーゲル監督作品。
ビルの屋上のプールで泳いでいた女性が射殺された。その犯人スコーピオは市に抑止料として10万ドルを要求。
担当になったのはハリー・キャラハン刑事。だが彼は粗暴で、街中で強盗を逮捕するのに、44マグナムを使用する刑事だった。
歯向かおうとする強盗を弾の入っているように見せかけ諦めさせて逮捕したハリーは、新米刑事チコ・ゴンザレスを相棒に付けられる。
新聞広告による市の返事「金を待て」に、スコーピオは次なる標的探しに行くが、警察のヘリに見つかり、逃亡する。
一方、ハリーは自殺志願者を取り押さえていると、スコーピオの手により、10歳の少年が殺されてしまう。
ハリーとチコは神父を囮にして、誘い出したスコーピオと銃撃戦を展開し、だが逃げられ、警官を殺されてしまう。
そしてスコーピオは若い女性を誘拐し、身代金を要求した。

結末 ネタバレ注意

受け渡し役となったハリーは、自分ひとりである事を証明するため、スコーピオの指示に従って指定の公衆電話を取り、街を移動。十字架の前で、スコーピオに暴行を受け、スコーピオは女の前にハリーを殺そうとし、チコが銃でけん制、ハリーも反撃。ナイフでスコーピオの脚を刺すが、逃げられてしまう。
ハリーとチコはスコーピオが脚の治療に現れた病院を突き止め、医師からスコーピオの隠れ家を聞き、突入。
だが逃げられてしまい、追いかけ、グラウンドへと追い詰める。
脚を撃って捕まえるものの、スコーピオは弁護士を要求し、反省の色は無かった。
そして見つけた少女も、死体となって発見された。

検事に呼び出されたハリーは、捜査に違法性があり、証拠不十分のため、スコーピオが釈放されると知らされ、激しく憤る。
自由の身になったスコーピオはハリーの尾行を撒き、プロに200ドル分自分を殴ってもらう。
そして暴行の痕をマスコミの包囲の中、ハリーによるものだと説明した。
チコの見舞いに行ったハリーは、チコから辞意を聞かされる。
スコーピオは酒屋を襲撃し、銃を奪った。そしてスクールバスをハイジャックした。
脅迫に市長は屈し、ハリーは部屋を出る。
バスはスコーピオの指示で、要請したジェット機のある空港へと向かうが、橋の上にハリーが現れ、バスへと飛び移る。
スコーピオはバスを暴走させ、降りて採石場へと逃げ込み、ハリーも追いかけ、池へ。
釣りをしていた子供を人質に取ったスコーピオに、ハリーは銃を下ろすふりをして肩を撃つ。
子供を逃がし、銃を向けても尚も銃を取ろうとするスコーピオに、ハリーは強盗の時と同じセリフで威嚇するが、今度は弾があり、スコーピオを撃ち殺した。
そしてハリーは手帳からバッジを外し、池へと投げ捨てた。
DVD通販 DVD/CDレンタル

管理人の批評

1971年、アメリカの作品です。
共演:アンディ・ロビンソン
原題:「Clint Eastwood Dirty Harry」
この映画も言わずと知れた作品です。クリント・イーストウッドの代表作の一つであり、多くの人が44マグナムという最強小銃の存在を認識しました。
44マグナムとは、44口径という大きな弾丸を発射する事が可能な一撃必殺のハンドガンです。小口径の銃では敵に反撃のチャンスを与え、連射力のあるマシンガンでは流れ弾の危険性も、ライフルでは狙いを定めるのに時間が掛かるというデメリットもあり、接近戦では最強の呼び声の高い拳銃で、最初はリボルバー(回転式)だけでしたが、オート式も誕生しました。
ただ難点としては、扱いが出来るのは相当な鍛錬を積んだ者だけで、その威力ゆえに、拳銃自体も重く、発射の反動で肩が外れてしまう事もあります。
この作品にやはり「刑事ドラマ」のエンターテインメント性が現代まで続く基礎が既に描かれているのだと思います。
勧善懲悪であり、なおかつ葛藤という人間ドラマもある。そしてアクションという目を見張る画力。三拍子そろったコンテンツですね。
これが日本の時代劇だと威力ではなく、腕前となってしまうので、殺陣というものが必要になる。その美しさをアメリカ人にわかってもらえないのが残念です。
この映画のテーマ、法で裁けぬ煮ても焼いても食えない悪を始末する。今でこそ法令順守ですが、当時は「太陽にほえろ」のような激しい戦いをする警察が描かれても問題はありませんでした。まあ、原始と文化の境目だったのでしょう、あの時代は。
今の時代のやり方にぬるさを感じている方は、ぜひ一度ご覧ください。これを観て少しスカッとして、また明日からがんばりましょうよ。

ダーティハリー2