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ドクター・ストレンジ

ベネディクト・カンバーバッチ主演 スコット・デリックソン監督作品。
異次元で非現実な戦いが行われる一方、現実的な世界の天才神経外科医スティーブン・ストレンジは学会へ向かう車を雨の中運転中、事故を起こし、重傷を負う。
命とも言える手先の自由を失ったストレンジは最新医療もなすすべなく、貯金も底を尽き、付き添う元恋人の同僚クリスティーンに八つ当たり。
リハビリ療法士から、下半身不随から奇跡の復活を遂げた患者ジョナサン・パングボーンの事を聞き、彼を訪ねると、カマー・タージへ行けという。
アジアへ行き、カマー・タージを探すストレンジは、強盗に絡まれたところをマスター・モルドに助けられ、カマー・タージへと案内される。
中に入ったストレンジは、道士エンシェント・ワンから、魂の世界アストラルを見せられ困惑する。
一度は追い出されるストレンジだったが、その粘りが会議の結果、受け入れられた。
図書室に入ったストレンジは、ワンの本から時の儀式のページが破り取られ、盗まれたことを知り、そしてどこかでその儀式がまさに行われていた。
修行を開始したストレンジだが、周りのような習得に至らず、ワンにエベレストに置き去りにされ、生きるために必死で体得。
アストラルを習得したストレンジは、その力で次々と本を読み、あらゆる技能を習得していく。だが急ぎすぎだと、ワンに注意され、ミラーディメンションへと誘われる。
武器のことを知り、モルドと組み手を行い、そしてストレンジは図書室に入り、持ち出し禁止のワンの本を開き、時の力をペンダントで使い、ページを復元し、儀式を危うく行いそうになり、モルドと図書室の管理人ウォンに注意され、止められる。
ストレンジは2人に案内され、闇の存在ドルマムーと地球の危機を教えられ、唖然。すると突然、地球にある3か所のサンクタムの内、ロンドンが襲撃を受け、その衝撃で、ストレンジは一人、ニューヨークのサンクタムへ飛ばされる。
しかしそこもカエシリウスの襲撃を受け、サンクタムのマスターを倒され、ストレンジへと迫っていた。

結末 ネタバレ注意

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管理人の批評

2016年、アメリカ・マーベルの作品です。
共演:レイチェル・マクアダムス マイケル・スタールバーグ チウィラル・エジオフォー ベネディクト・ウォン ベンジャミン・ブラット スコット・アドキンス ティルダ・スウィントン マッズ・ミケルセン
この作品は日本でいうところの特撮物、そして今マーベルが一番力を入れているアメコミの実写映画の一つです。
マーベルと言えばアイアンマン、キャプテンアメリカ、スパイダーマンといったアベンジャーズですが、この作品もまたその一つであり、アベンジャーズと同じ世界であると教えてくれます。
そしてベネディクト・カンバーバッチと聞いて、まだピンと来ない方もいらっしゃると思います。彼の最近の日本での人気の発端となったのが、現代社会に名探偵を蘇らせる「SHERLOCK(シャーロック)」という作品です。1年ごとに3本製作され、本国イギリスでは正月3が日に連続で放送されるという風物詩になりつつあります。
ホームズ物は人気が高いのですが、その中でもシャーロックは一番であり、彼を映画に起用するのも増えてきました。「スター・トレック イントゥ・ダークネス」や「ホビット 竜に奪われた王国」といった脇役から、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」といった主演作まで、彼の人気は徐々に高まりつつあります。
そして今作への出演となったわけですが、やはり我々日本人にはできない、そしてアメリカハリウッドは夢と魔法の国なんだと改めて認識させられました。
日本の漫画やアニメと違い、アメリカにおいてマンガやアニメはそれほどの地位を得ておりません。ましてや日本の作品は海外に進出しているので、世界で受け入れられているのは圧倒的に日本の作品です。いかにアメリカの方が人口が多いと言っても、しょせん子供向けということで、大人からの人気を得ていませんでした。
ところが、アイアンマンから大人が見ても楽しめる重厚なヒーロー物が作られるようになりました。これはおそらくマーベルの戦略が日本企業と同じ方針を向き出したということでしょう。
私も作品を見ながら、子供向けの、子供だましの作品と侮っていましたが、観るにつれ、すっかりのめりこんでいきました(ファンになったわけではないですが)。
やはりアメリカのVFXとベネディクト・カンバーバッチの真剣な演技が私を映画の世界へとうまく誘ってくれたものだと思います。これが日本だとこうはいきません。まず子供向け作品に真剣な役で日本のベテラン俳優がやってくれるかというのが疑問です。
何よりも日本人が受け入れられないと思います。日本人は冷めている、というかどこかに必ずフィクションをかぎ分けてしまいますから。撮り方や俳優の仕草などに違和感をわざと見つけてしまう悲しい国民性です。笑われる前に笑いに走ってしまうのがオチでしょう。
この作品は家族はもちろん、一人でも楽しく見られます。より多くの人が楽しめるという計算をし尽くしているというのが、ハリウッドの凄さだと改めて思います。