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沈黙の鎮魂歌

スティーブン・セガール主演 ジェフ・F・キング監督作品。
元ロシアンマフィアのルスランは、離婚した妻キャサリンから娘のレニーが結婚すると知り、因縁の地に舞い戻る。
だがルスランが驚いたのは、結婚相手のステファンはロシアンマフィアのボスの息子だった。
だがステファンは地位や身分を捨てて、レニーを取るという。
だが、ステファンの父であるマフィアのボスは息子をよりにもよって自分達を追い詰める検事であるレニーに取られる事に腹を立て、キャサリンを殺し、レニーに重傷を負わせた。
一足先にルスランは、レニーが一命を取り留めた事を極秘にし、テリーの紹介で武器屋へ。だが正体を気取られてしまい、襲われ、返り討ちにする。テリーの悪意に気付きながら、武器の調達を完了させた。
続いて、ステファンとその父ミカエルに会う。ミカエルは協定仲間のイリアと、ルスランを始末する作戦を考える。
ルスランは質屋で指輪を見つけ、犯人のアジトへ向かった。

結末 ネタバレ注意

犯人達に逃げられてしまったものの、捕まえた1人を拷問にかけ、口を割らせようとしたが、同席していたステファンが暴走し、殺してしまう。ルスランは行きつけの店へと向かった。
一方、ミカエルは犯人と合流。実行犯を始末しようと考えるミカエルだが、犯人はけじめを誓う。次にテリーと会い、指示を与えた。
ルスランとステファンはストリップバーに入り、そこに犯人達が現れるが、ルスランは次々と敵を倒す。ステファンは犯人から黒幕の正体が父と知り、迎えに来た父ミカエルに反抗する。
一方、ルスランと犯人は警察に捕まるが、テリーにより釈放。テリーの車の前で、犯人達にショットガンを向けられながら真実を聞かされる。レニーはミカエルの依頼で狙われ、キャサリンはテリーの負債を、その保険金で穴埋めするために殺されたのだった。
ルスランは隙をついてショットガンを奪い反撃。主犯の首を刺して始末した。
だがミカエルは、レニーの生存を知ってしまった。
葬儀の帰り、ルスランとステファンは、テリーに銃を突きつける。だがそこに病院から連絡が入り、異変に気付いて、レニーを別の場所へ。3人はレニーのガードに就いた。
ミカエルたちは警察に化け、病院に潜入。ルスランはガードを固め、病院は銃撃戦に。
ICUにレニーがいないと知ったミカエルは、隠れていた医者の口を割り、工事中の病棟へ。しかし、ルスランが既にガードについており、ミカエル達は強力な火器で突破し、ルスランは刑事に連絡。その電話を録音したレコーダーでおびき寄せ、鋭利な刃物満載のワゴンを爆発させ、一人を始末。
レニーに近づくミカエル。ルスランとミカエルは殴り合いで勝負し、銃に手を掛けたミカエルの目をぶち抜いた。
テリーに復讐をしようとするステファンを、ルスランは教え諭し、テリーを刑事に引き渡した。
やがてレニーが目覚め、ルスランはステファンに後を託す。
ルスランは帰国し、元の生活に戻り、レニーがハネムーンから帰った報告を笑顔で受けた。
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管理人の批評

2009年、アメリカ・カナダの作品です。
セガールも様々な作品を手掛けていますが、作品の多くが残酷で凄惨な作品が多いだけに、ほとんどが一匹狼で、家族がいる場合たいがい被害者となってしまいます。今回もそのパターンですが、今回の設定はなかなか凝ったものとなっています。
セガール自身も、かつて結婚していた日本人女性との間に出来た娘さんと離れて暮らしています。もちろん関係は良好でしょうが、その経験が今作では役立ったのではないかと思われます。
この作品ではセガールの強靭な強さを活かして、裏社会の決して逃れられない呪縛と、それでもなお父親としての闘う姿を見せることで、愛の深さなどを知る事が出来るのではないでしょうか?