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エグゼクティブ・デシジョン

カート・ラッセル主演　ハル・ベリー　スティーブン・セガール　デビッド・スーシェ共演　スチュアート・ベアード監督作品。
トラビス中佐率いる特殊部隊はテロリスト・ナジ・ハッサンの隠れ家に強行突入。しかし盗まれた強力な毒ガスはすでに持ち去られていた。
そしてナジは仲間達とアメリカ行きの飛行機をハイジャック。強力な毒ガスを盾に、囚われの仲間の解放と金を要求し、ワシントンへと向かわせた。
国防省はその知らせを受け、会議を開き、テロリストたちを倒し、毒ガスを無効化させる事に。トラビス中佐率いる特殊部隊と、ケイヒル技師、戦略局のグラント博士を伴っての突入作戦が決定された。
高度８０００メートルを飛行中の旅客機に対し、特殊戦闘機で隠密に空中ドッキングして、潜入するという作戦を実施。だがしんがりを務めるトラビス中佐は、ドッキング可能時間のタイムリミットにより、パラシュートなしで外に放り出されてしまう。
予定が大きく狂い、戸惑うチームだったが、作戦を続行。一方、連絡の取れない事に本部は作戦失敗を想定し、旅客機のミサイル撃墜を考える。…続く。

結末　ネタバレ注意

残されたチームも本部の判断を予想し、一刻も早い解決を急ぐ。テロリストに気付かれぬよう、飛行機の構造部を移動し、ガス爆弾を探す。
見つけた爆弾を、処理担当ながら怪我をして朦朧とするキャピーに代わりケイヒルが処理をするが、リモコンによって動かせるため、徒労に終わり、客室の中に居るはずのリモコンを持つ人間を捜す。
一方、テロリストたちは仲間が釈放されたという知らせに大喜び。だがナジには別の思惑があり、仲間である副官を始末する。
グラントはリモコンを持つ隠れた敵の仲間、爆弾開発者のデモを捜すが、限界があり、見つかりそうになった時に助けてくれた勇気あるＣＡ・ジーンに連絡を取り、怪しい人間をピックアップしてもらう。
ジーンはナジに怪しまれ、暴力を受けながらもグラント達に報告。だがその席は死角で、狙撃は不可能だった。
アメリカ領空に飛行機が近付き、戦闘機が取り囲むと、ナジは功に焦った乗り合わせた上院議員を殺し、本部はミサイル搭載の戦闘機を近付ける。グラント達はモールス信号で合図を送り、何とか取りやめさせた。
限界を感じたグラントは部隊員達を差し置き、単独で客室に潜入。ジーンを使ってデモの席に近づき、銃を向けるが、それはデモではなく、ダイヤを大事に持った宝石商だった。グラントは慌てて辺りを見回し、デモを発見する。デモもそれを見てスイッチを押そうとするが、グラントはデモを殺し、しかしデモが最後の力で押した指示が動く。だがケイヒルが食い止めた。
それを機に隊員達も客室へ。テロリストたちを次々と始末する。グラントはナジを捜し、見つけ、対峙すると、ナジはグラントの持つリモコンを見て失敗に気付き、パイロットを撃ち殺し、グラントに始末される。
通信機もやられ、管制塔からの指図も受けられない中、グラントはジーンに飛行機のマニュアルを確かめてもらいながら、セスナを操縦した時の経験を頼りに安全圏に不時着させる。
救出作業が行われる中、グラントはジーンをお茶に誘い、２人は車に乗った。

管理人の批評

まず言っておきたいのは、カート・ラッセル、ハル・ベリー、スティーブン・セガール、名探偵ポワロのデビッド・スーシェという豪華共演に感動。特にスーシェはポワロとはまったくもって様子が違います。 ポワロとの差別化の為にヒゲを敢えて無くしているのでしょうが、中東系のテロリストがヒゲを生やしていないというのはどうなのでしょうか？
また、セガールがいきなり退場してしまう事に、ファンの皆さんは驚かれた事だと思います。見せ場は最初の突入シーンだけですからね。でも客室突入のシーンを見ると、銃で殺すだけですから、セガールの身体能力は全く必要ないんですよね。後半も読んで、復活を期待していた方には申し訳ないです。しょうがない…。
ハル・ベリーは着々とスターへの階段を上がっている最中です。ラスト・ボーイスカウトでのストリッパーから５年、キャットウーマンまでにはまだ７年掛かります。こういったスターのステップを見つけるのも、映画を見る上でのかなり楽しい喜びですよね。
物語としてはかなりハラハラドキドキのアメリカらしい作品です。さまざまな人間模様も映し出されています。でもやはりとっかかりとしては有名な役者さんが出ているという事に尽きるのではないでしょうか？