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フォーリング・ダウン

マイケル・ダグラス主演 ジョエル・シューマカー監督作品。
猛暑のロサンゼルス。大渋滞の中、突然車から降りたシャツ姿のスーツの男Dフェンスは、周囲のドライバーに「家に帰る」と言い出し、車を放り出して、脇の茂みへ。
そんな様子を見ていたブレンダーガスト刑事。彼は明日で警察を中途退職する刑事だった。
Dフェンスは元妻べスに電話を掛けるが、公衆電話用の金が足りなくなり、両替を求めるが、雑貨屋で拒否されると、中国人店主ともめ、店主のバットを振り回し、店を破壊して回る。
そして外に出たDフェンスは、チンピラ2人に絡まれると、反撃し、バットに代わり、バタフライナイフを手に入れるのだった。

結末 ネタバレ注意

チンピラは仲間を連れ、車に乗って銃を乱射するが当たらず、事故を起こす。Dフェンスは落ちていたマシンガンを拾い、反撃した。
その後ファーストフード店、露店、電話ボックスと移動するDフェンス。
それらの事件が次々と通報され、ブレンダーガストは同一人物の犯行と考え、危険性を強く感じる。
Dフェンスはアーミーショップへ。警察官が現れるが、店主によって助けられる。
店主はDフェンスに自分と同じものを感じて託そうとするが、Dフェンスは否定。それにより仲違いが発生し、Dフェンスは店主をナイフで刺し、銃で撃ち返す。
Dフェンスはべスに電話するが、べスは怖がっていた。
一方、ブレンダーガストも犯人の正体Dフェンスが、自分の目の前で車を投げ出したあの男だと突き止める。
Dフェンスは、軍服に身を包み、バズーカやショットガンで大暴れ。
一方、べスはDフェンスからの電話で、彼が近くまで来ていると感じ、上手くすれ違い、彼から逃げる。
無人のべスの家に入ったDフェンスは、ホームビデオを見て懐かしむ。そこにブレンダーガスト刑事とサンドラ刑事が踏み込み、Dフェンスは想い出の桟橋へと逃亡。
ブレンダーガストは、撃たれたサンドラの銃を取り、後を追う。
桟橋で、Dフェンスはベスと愛息アデルと再会。怯えるべス。しかしそこに、ブレンダーガストが何食わぬ顔で登場。2人は対決姿勢になる。
Dフェンスは銃を取り出す動きを見せた為、ブレンダーガストは思わず発砲。しかし、Dフェンスの銃はアデルの水鉄砲だった。
Dフェンスは、海に沈んで行った。
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管理人の批評

1993年、アメリカの作品です。
これがマイケル・ダグラスなのか?あまりにマイケル・ダグラスらしからぬ姿に困惑を感じる方も多い事でしょう。
離婚のストレスが溜まっていたところに、激しい暑さと渋滞で理性をやられてしまった男のお話です。
アメリカ始め、世界の気候には驚かされます。アメリカではだいぶ前から猛暑日があったようですね。
書きそびれましたが、ブレンダーガストが警察を第一線から事務方、そして退職するのは、奥さんの為です。「今日、夫はもう帰ってこないかもしれない」。そんな不安の日々が彼女を追い詰め、ヒステリーを起こすようになり、ブレンダーガストは彼女の要望に出来るだけ応えようと、この結果に至りました。
だからブレンダーガストにとっては、精神崩壊者の相手は、少しは心得ているのです。ですが相手は狂気に走った犯罪者。警察官として危険人物の対応をするという二つの見方で楽しめる逸品です。
もちろん、やはりただ狂気を映すだけでは、観るのに飽きてしまいますので、笑いに通じるシーンも多々ございます。ファーストフード店でのブチギレはコメディー的で、映画の中間に位置し、映画の見疲れをいやしてくれるかと。
強いて言うなら、「世にも奇妙な物語」で玉置浩二さんの「マニュアル対応」に近い感じでしょうか。