リチャード・ギア主演 ジェリー・ザッカー監督作品。
アーサー王の時代、さすらいの剣の達人でランスロットという男がいた。
マラガントによりとある村が焼き討ちされ、村人たちは領主グイネビア姫に泣きつき、グイネビアは民を守るため、マラガントと敵対するアーサー王の庇護を受けようと、結婚を決める。
だが、その道中、襲撃に遭ったグイネビアを乗せた馬車は暴走。飛び降りたグイネビアはマラガントの塀に囲まれる中、偶然通りかかったランスロットに助けられる。
ランスロットに強引にキスされたグイネビアだったが、ランスロットが馬車の車輪に轢かれた小動物を狙う鳥達を頼りに、道と姫の従者たちを見つけ、無事に送り届けられる。
首都キャメロットでアーサー王と対面を果たすグイネビア。
その後、ランスロットもキャメロットに立ち寄り、グイネビアとアーサー王を見かけ、広場で行われるからくり障害ゲームに丸腰で挑み、成功。王と姫に謁見、姫の手にキスをする。
アーサー王は勇敢なランスロットをスカウトするが断られ、一方、グイネビア姫に結婚が愛情による本心かを確認し、姫も結婚を決断する。アーサー王は真実の愛を求めていた。
全員平等を謳う円卓の会議室にて、アーサー王はマラガントを招き、強硬的な彼らに対抗姿勢を貫く。
その夜、グイネビア姫は誘き出されて拉致され、屋上にいたランスロットは後を追う。
姫はドレスを裂き、道標として残す。
マラガントは姫を迎え入れ、下着姿にした上で、深い穴の淵にある牢屋へとゴンドラで収監する。
そこに着いたランスロットは敢えて捕まり、アーサー王の使者のふりをして油断させ、姫を救出。
2人は水に潜り、滝を下り、馬で逃げ、一息ついている時、ランスロットは自身を姫に捧ぐと誓う。グイネビアもそれに応えようとするものの、アーサー王の迎えが現れる。
城に着き、2人は大歓迎。アーサー王はランスロットに騎士の地位を与えようと席を提示するが、姫は自由こそが彼への褒賞だと述べる。
だが、ランスロットは王の申し出を受け、卿となるのだった。
グイネビアも正式に王妃となり、だが傷ついたジェイコブがマラガント来襲の報せを発し、戦場へ。
マラガントはキャンプに夜襲をかけるが、それはダミー。キャメロット軍がそこに突撃し、アーサー王の采配と、ランスロットの脅威の強さで撃退。そして朝、捕虜たちを救出した。
ランスロットはグイネビアに別れを告げ、グイネビアは別れのキスを熱望。2人は熱いキスを交わし、だがそれを入って来たアーサー王に見られてしまう。
愛を疑い始めたアーサー王は、グイネビアとの別れを考え、捕えたランスロットを、法を重んじ、街の広場にて、公開法廷で裁く事に決める。
裁判になり、ランスロットはグイネビアを庇い、アーサー王に身を委ねる。
だが、そこにマラガント軍が城を襲撃。取り囲まれ、アーサー王はひざまずくと見せかけ、皆に戦いを命じ、矢を受ける。
ランスロットや民衆は抗戦。旗を剣に持ちかえて、マラガントとの一騎打ちに。ランスロットは仲間を助けて負傷する。がそこから猛烈な剣技を見せ、巻き技で剣を払い飛ばし、2回も回転斬りを放ち、マラガントは王の椅子に座り、絶命した。
グイネビアはアーサー王の側に寄り添うが、アーサー王に助かる見込みは無く、アーサー王はランスロットから剣を受け、全て後を任せ、アーサー王と姫は見つめ合った。
人々はアーサー王の棺を海へと流し、火矢で葬り、剣の柄を掲げた。
1995年、アメリカの作品です。
共演:ショーン・コネリー ジュリア・オーモンド
イギリスで有名な、アーサー王の一節を映画化したものです。アーサー王の物語は、ディズニーアニメ「王様の剣」に描かれておりますので、そちらもご覧ください。
アーサー王はイギリスの歴史上の人物ですので、敬意を払い、イギリス人俳優であるショーン・コネリーが演じています。この役を演じられるという事は、名誉ある事だと言っても過言ではないでしょう。
イギリス映画というと、「シャーロック・ホームズ」「007」「英国王のスピーチ」「サッチャー 鉄の女」等、政府高官が出てくる作品が多いようです。英国はエリザベス女王一家の所有物で、国民は“借りている”状態ですから、そういった先に民衆の憧れ、目指すべきヒーローを置く事が必要なのかもしれません。
一方で、リチャード・ギアとショーン・コネリーが名演対決をしていますので、そちらもぜひご注目ください。