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逃亡者

ハリソン・フォード主演 アンドリュー・デイビス監督作品。
外科医リチャード・キンブルは、パーティーから帰宅すると、何者かが妻を殺し、その犯人と揉み合い、取り逃がす。
だが、警察の捜査の結果、犯人の痕跡は見当たらず、リチャードの狂言という疑いが持たれ、裁判で、死刑を言い渡される。
死刑を待つための刑務所への護送中、同乗する他の囚人達が反乱を起こし、バスは傾斜を転落。リチャードは医者として生存者を助け脱走する。
事故処理の現場で、保安官や護送官がリチャードの死を確信する中、英雄ぶる護送官のウソを見抜き、リチャードの生存の可能性を懸念する男が一人。FBIのジェラード捜査官はリチャードの生存、逃亡を確信し、非常線を張る。
病院に逃げ込んだリチャードはトレードマークの髭を剃り、ケガをして運ばれてきた護送官とすれ違い、救急車を奪って逃走。その知らせを聞いたジェラードはヘリコプターでトンネルに追い詰めるが、リチャードは下水道へ。ジェラードは後を追い、後が無くなったリチャードはダムの底へと飛び降りるのだった。…続く。

結末 ネタバレ注意

下流に顔を出して流れついたリチャードは弁護士に電話を入れるが、それでジェラードに生存を気付かれる。
リチャードは友人の医師チャールズの車を捕まえ、金を借り、民家の一室に宿を借り、独自に犯人を捜す事にする。
クック郡中央病院で、犯人の特徴である義肢の人間を調べ、リチャードは別人のIDを手に入れ、成り済ます。
一方、ジェラード達はチャールズら、リチャードの友人たちに捜査協力を求めるが、やんわりと拒否される。
リチャードは清掃員に化け、病院で5名の犯人候補者リストを手に入れる。だが途中、医師のアンに、搬送されてきた子供を外科に送るよう頼まれるが、医師として脳に原因があると判断したリチャードは子供を脳外科に送り届ける。その事がアンにばれ、怪しまれたリチャードは逃げだすのだった。
一方、ジェラード達は、リチャードの下宿先の息子が薬物の売人だった事から宿に踏み込み、アンの通報で病院に向かい、リチャードが犯人を追っていると知る。
拘置所に居る男がハズレと分かり、帰ろうとしたリチャードはジェラードと遭遇し逃走。間一髪逃げのびる。
そしてリチャードは、最後の候補者が妻を殺した真犯人、元シカゴ警察のF・サイクスの家へ行き、留守中の其処からジェラードに電話を掛け、逆探知でジェラードをサイクス宅へ招く。
サイクスの家へ辿り着いたジェラードは、サイクスを尋問するが、何も出て来ない。
しかし、リチャードは自分がD・マグレガー社の薬の欠陥に気付いたため、揉み消しの為に嵌められた事を知り、チャールズに報告する。だが、マグレガー社の社長は既に事故死していた。
リチャードは薬害を立証するため、知人の薬剤師ルーズベルトから問題の薬を入手。
サイクスも事態に気付き、ジェラードの部下の監視から逃げるため、消防車を呼んで騒ぎを起こし、家から脱出する。
リチャードは研究者のキャシーと薬を研究し、黒幕の存在に気付き、列車で黒幕の元へと向かう。
だが、列車の中でサイクスに狙われ、隙を突いて逆襲。サイクスを手錠で拘束し、緊急停止した列車から脱出する。
リチャードは学会に乱入し、マグレガー社の新理事に就任する黒幕のチャールズを追い詰める。チャールズは逃げ、リチャードは後を追う。そこにジェラード達もやって来て、壮絶な追いかけっこを繰り広げる。
膠着状態の中、背後からジェラードを撃とうとするチャールズを叩きのめしたリチャードは、ジェラードに保護された。
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管理人の批評

1993年、アメリカの作品です。
これも言わずと知れた作品です。観た事が無くても、名前だけは知っているという方も多いでしょう。
ヒーローを求めるアメリカ人らしい発想から生まれていますね。頭が良くて、体力や、何より勇気がある。新たなヒーロー像の構築が課題だったのでしょう。
オープニングの主人公の髭は、後で変装で役に立つ伏線なわけですが、外科医であの髭は多少違和感があります。
私のお薦めは、ルーズベルトに奥さんの件を聞かれて、「まだ終わっていない」と答えるところです。グッときました。
この後、ジェラードを主人公にしたスピンオフ「追跡者」が5年後に公開されるわけですが、まあ、ジェラードのある種の頭の良さも作品に一役買っているので申し分ないですが、この作品を見た限りでは、やはりジェラードの良さというものはあまり理解できません。
ですが、私は個人的には「追跡者」の方が良いドラマだと思います。よくぞあのキャラの素晴らしさを見抜いたなと感じます。それほどアメリカではトミー・リー・ジョーンズの評価が高まっていたのでしょう。