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ゲロッパ!

西田敏行 主演 井筒和幸 監督作品。
極道の父と銭湯に行き、父の修羅場を夢で思い出した娘。
ドアベルが鳴り、交際相手(トータス松本)を隠して窓から逃がすも、その刹那に別れ話となる。
帰宅する幼い娘に疑われながらも、女(常盤貴子)は娘を預けて、岡部(長塚圭史)と仕事へ。
一方、新幹線には出所したての組長(西田敏行)と高齢の弟分(岸部一徳)が。
組長はジェームス・ブラウンに会いたい、と通路で踊りだすと、ものまね芸人一行を連れた女性(常盤貴子)と岡部の邪魔になる。
一方、総理の遊興にSPたちはそわそわしていた。
組長はファミレスで組員たちに解散を告げ、皆を泣かせる。一方、女は営業先のホテルの支配人(増岡徹)に挨拶を済ませた。
組長は弟分の経営するダンススタジオを訪ね、純金のジェームス・ブラウン像を託す。一方、女はものまね芸人事務所の社長であり、スイートルームで支配人に迫られる。
組員たちは裏仕事中、組長の弟分(叔父貴)にジェームス・ブラウンの誘拐を頼まれる。組員たちは知り合いの美容師から来日の情報を聞き、ホテルへ直行。 するとジェームス・ブラウンがチェックインしており、引っ越し業者に化けて、反撃を食らいながらも誘拐に成功する。
そこに居合わせた総理のSPが事態を確かめる中、本物のジェームス・ブラウンがチェックインした。

結末 ネタバレ注意

組長が電話で帰り、SPは引っ越し会社へ。
喜ぶ叔父貴だったが、対面して人違いに激怒。試しに唄って踊らせ、少しノリかけるが、計画を諦めた。
組長は美容師兼寿司屋の大将でもあるオカマのミッツに呼ばれ、娘のかおりの居場所を知る。
組員たちはSPに捕まるが、ある物の引き渡しを迫られ、理解不能。その隙に偽ジェームス・ブラウンが抜け出して、トラックを走らせて逃亡。組員たちもその隙に逃亡した。
偽ジェームス・ブラウンが来ないことに困る女社長は、支配人からディオールの時計をプレゼントされ、逃げる。今してる時計は、母の形見だった。
翌朝、トラックでラグーナ・リゾート蒲郡にたどり着いた偽ジェームス・ブラウンは、女社長・かおりに平手打ちされた。
叔父貴の金山たちは、本物のジェームス・ブラウンに交渉しようとするが失敗。だが偽ジェームス・ブラウンの行き先が蒲郡と気づき、急いで向かう。
組長は女性ドライバーのタクシーに乗るが、父と娘の愛情話で泣かせてしまい、やむなく運転を交替する。
金山組が現れ、かおりは追い返す。だがかおりに遊んでいたと思われて憤慨の偽ジェームス・ブラウンことウィリーは帰り支度をする。
組長は少女に訊ねるも逃げられつつ、かおりの家を訪ねると出てきたかおりの娘を預かってくれている佐藤さんを娘と勘違いする。
あの少女が孫と知り、少女・あゆみはかおりに電話する。訳がわからないかおりとあゆみの電話に、組長と組員の太郎(山本太郎)が乱入し、言い合い。 そしてホテルの支配人は妻が来て、不倫がバレ、ウィリーの離脱を一応の理由に、仕事の契約がピンチになる。その頃ウィリーはバスに乗っていた。
SPが来て、金山はハッタリで交渉。SPたちはあるフィルムを探していた。そして楽屋に不審者が出現した。
組長はあゆみと駅へ。かおりも太郎を追い払い、タクシーで駅へ。組長はあゆみが不倫でできた子供と知る。一方、ウィリーを見つけたかおりは壊れた彼の靴の中から フィルムを見つけて、隠す。
ラグーナに戻ったかおりはあゆみと、そして父である組長と再会。だが自分を捨てた父のことを許せないでいた。
完全に支配人と訣別したかおりの元に、組長との誤解を解きに行った金山はフィルムを渡され、ウィリー捜しを頼まれる。
その頃、ウィリーはSPたちに追われて逃げていた。
かおりは楽屋で不審者と遭遇。金山が不審者にケースを持たせ、逃げる不審者をSPに追わせた。だがケースの中身は偽物で、取引用のダイヤは入っていなかった。
岡部が支配人に食い下がる中、あゆみからかおりの事情を知った組長は、代わりにステージを盛り上げる。そしてウィリーが合流。ステージを完遂し、だがSPが来てまた逃げた。
帰る組長に、あゆみが似顔絵をプレゼント。かおりも組員たちから、組長が母の親類に土下座して頼んだことを伝えられ、かおりは組長を呼び止める。詫びる組長とかおりは、形見の時計を絆に抱き合った。
翌朝、ホテルで過ごしていると警察が迎えに現れる。
一方、金山は1億と引き換えにフィルムを手に入れ、全員を乗せた護送車の前に立ちふさがる。そして、総理大臣の赤ちゃんプレイのフィルムと引き換えに、釈放になったと報告した。
そのまま護送車で式典に向かう。組長は解散決定を変えず、太郎は惚れたかおりへの誠意を見せるため、マグロ漁船に乗り込むと約束。SPの車のトランクにはウィリーが潜んでいた。
小学校の式典にギリギリ間に合った組長は、孫娘の晴れ姿に感動した。そしてみんな踊った。
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管理人の批評

2003年、日本の作品です。
共演:常盤貴子 長塚圭史 山本太郎 岸部一徳 奥貫薫 根岸季依 木下ほうか ラサール石井 桐谷健太 増岡徹 藤山直美  篠井英介 小宮孝泰 田中哲司 寺島しのぶ 太田琴音 田中要次 塩見三省 徳井優 長原成樹 岡村隆史(ナインティナイン) トータス松本
この映画の監督をされた井筒監督は、大阪を拠点に活動されている監督さんです。ですが関東でも辛口コメンテーターとして人気を博しました。主な代表作には「岸和田少年愚連隊」、「黄金を抱いて翔べ」などがあります。
その縁があってか、「岸和田少年愚連隊」で主役を務めたナイナイ岡村さんや、教え子ともいうべき、現在ではイヤミ課長でおなじみの木下ほうかさんも出演されています。そのほか関西では知名度の高い役者さんも多く出演されています。
主演の西田敏行さんですが、出身は福島県ですが、関西では人気番組「探偵ナイトスクープ」の2代目局長として有名で、親しまれております。
常盤貴子さんと長塚圭史さんはこの作品での共演がきっかけで、後に結婚する事となりました。長塚圭史さんは俳優・長塚京三さんの息子さんで、演出家としても活躍されており、女優と演出家という組み合わせは良い相性だと言われています。
ジェームス・ブラウンと言えば、私にとってはジャッキー・チェンの「タキシード」でしょうか。シンガーだけにノリがいいようですが、さすがにそう簡単に日本には来てくれないようです。
この映画はやはり関西の客を納得させようという監督の思惑が下地にありながら、笑いあり涙ありなどなど、様々な感情が入り乱れた、とにかくごった煮コメディーです。
関西文化に触れてみたい時、関西の事を思い出したい時、とにかく映画で落ち着いて笑いたい時、この映画をご覧になってください。