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風と共に去りぬ

ビビアン・リー主演 ビクター・フレミング監督作品。
戦争の気配が高まるアメリカ南部。良家の娘であるスカーレット・オハラは、想いを寄せるアシュレー・ウィルクスがメラニー・ハミルトンと結婚すると知り、イラ立つ。
アシュレー家でパーティー行われ、女たちが昼寝をしている間、男たちは戦局について議論し、レット・バトラーは南軍は北軍に勝てないと言い、皆の不興を買う。
抜け出したスカーレットはアシュレーに告白。だが断られ、怒りで花瓶に八つ当たりする。一部始終を聞いていたレットが現れ、口論に発展する。
部屋を出ると、リンカーンが南部に対し、宣戦布告をしたというニュースが流れてきた。男たちは飛び出し、その中のチャールズ・ハミルトンはスカーレットにプロポーズし、スカーレットは承諾した。
アシュレーとメラニーの結婚式の翌日、スカーレットも結婚式を挙げる。だがチャールズは出征先ですぐに病死。喪中で着飾ることのできないスカーレットは、母の勧めでメラニーの所へ行く。
チャリティーパーティーが行われ、南軍の一部地域での勝利を知り、輸送船の船長に就いたレットと再会。レットは多額の寄付を行い、喪中の禁を破ってスカーレットと踊る。レットはスカーレットにプレゼントを渡す。だがスカーレットの気持ちはまだアシュレーにあった。
ペンシルベニアのケディスバーグで、南軍と北軍は三日間の死闘。アトランタで戦死者の名が発表され、アシュレーは無事であると知る。
アシュレーがクリスマス休暇で戻り、また出征し、その際、アシュレーはスカーレットにメラニーの事を頼んだ。
北軍に追われ、南部の難民はジョージアへ移動し、病院へ。メラニーは慈悲深くケガ人に看病する。戦災が激しく、スカーレットはケガ人たちに耐え切れず病院を出るが、町はパニックになっていた。そこをレットに馬車で拾われ、家へ戻る。だが医者に捕まり、病院に戻らない代わりに、メラニーの世話をする事に。
アトランタは激しい砲撃にさらされ、静寂に。そしてメラニーが産気づき、スカーレットは医者もおらず、経験もないまま、男児を取り上げた。そしてレットを呼び、馬車にメラニーたちを乗せ、暴動と爆発の中を通過した。
そして故郷に帰るスカーレットを置いて、レットは最後の戦争に志願した。
ウィルクス家のオークス屋敷から牛を得て、自宅に辿り着いたスカーレットは母の死を知った。様々な窮状の中、スカーレットは生きることを強く誓った。

結末 ネタバレ注意

性格がきつくなったスカーレットは、妹を叱り、惚けてしまった父を支え、メラニーの面倒を見る。北軍から脱走してきた強盗に遭遇。スカーレットは強盗を撃ち殺すが、平気だった。
南軍の降伏で戦争は終わり、アシュレーが戻り、メラニー、スカーレットは喜ぶ。税金が上がり、スカーレットはアシュレーに助けを求め、迫るが断られる。昔追い出したウィルカーソンを追い返し、惚けた父が馬で突撃し、落馬。命を落とした。スカーレットはレットに無心するが、徒労に終わった。だが街で義弟になるはずのフランクの事業の成功を知り、スカーレットはフランクと結婚して税金を納めた。その振る舞いにアシュレーは責任を感じた。
スカーレットは事業を手掛け、商売人として活躍。処刑を免れたレットをなじる。
ある日、スカーレットは強盗に襲われ、ビッグ・サムに助けられる。
フランクとアシュレーは家を出るが、それはスカーレットを襲った犯人を仕置きするためだったと、レットが警察から彼らを連れ戻すために現れ、スカーレットは知った。
アシュレーはレットと医者と帰宅。警官を一世一代の大芝居で騙し、肩を撃たれたアシュレーの治療をする。だがフランクは死んでしまった。
メラニーはベルと密会し、互いに感謝する。
喪中にレットが訪れ、後悔するスカーレットに求婚。スカーレットは、それを受けた。
2人は新婚旅行をし、タラ町に戻ると、娘が生まれ、ボニー・ブルーと名付け、かわいがる。
ボニーの成長を見守り、評判を上げるレット。一方でスカーレットはアシュレーを諦めきれず、たびたび会いに行き、不倫と勘違いされ、部屋に戻る。しかし、レットの命令で、アシュレーのパーティーに出席することになり、メラニーに温かく迎え入れられる。
レットは、アシュレーの事を忘れさせようとスカーレットを抱き、ボニーを連れて別居する。だがボニーが恋しがるので、戻った。そしてスカーレットはまた子供を身籠るが、些細なケンカから階段から落ち、レットは責任を感じる。やり直そうと思い直すが、今度はボニーが落馬事故で死んでしまった。
慰めに来たメラニーだったが倒れ、アシュレーに看病される。スカーレットは真の愛に気付き、飛び出し、出て行くレットを追う。だがレットは止まらず、スカーレットはレットを止める方法を考えるため、タラに戻る事にした。
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管理人の批評

1939年、アメリカの作品です。
共演:クラーク・ゲーブル レスリー・ハワード オリビア・デ・ハヴィランド
時間:3時間47分
この作品は南北戦争敗戦後のアメリカ南部で、財産や夫を失っても、たくましく生き抜く女性を描いた、アメリカの女性作家マーガレット・ミッチェルの不朽の名作で、多くの女性が主人公スカーレットに心を奪われました。
マーガレット・ミッチェルはコーヒー好きで、原作では主人公スカーレットにもコーヒーのくだりを入れています。
主演のビビアン・リーの撮影中の日記や遺品などは競売され、30〜40万円前後で取引されるそうです。この作品が名作過ぎるゆえに、関連する衣装や小道具などは競売にかけられ、スカーレット・オハラのドレスは1630万円で、緑色のリボンの付いた麦わら帽子は620万円で取引されたそうです。
ビビアン・リーはオスカーを受賞しましたが、1967年、53歳の若さで亡くなり、レット・バトラー役のクラーク・ゲーブルも1960年に59歳で亡くなりました。しかしなんと、メラニー役を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオリビア・デ・ハヴィランドは存命で、2018年7月1日に102歳の誕生日を迎えたそうです。
オリビアは映画製作会社の言いなりだった俳優の地位向上のためにワーナー・ブラザーズを相手取り、後に「デ・ハヴィランド」法と呼ばれる法律を成立させ、俳優たちの尊敬を集め、現在は全ての取材を固辞し、パリで暮らしているそうです。
今作は作品賞、監督賞を含む8部門でオスカーを受賞し、史上最高の興行成績を誇ると言われています。
この作品の監督は、最初、ジョージ・キューカーでしたが、撮影開始3週間後にクビになり、ビクター・フレミングが引き継いだそうですが、その依頼を受けた時、フレミングは「オズの魔法使」を撮影していたそうです。
原作本は新潮文庫から全5巻で出ていますので、ぜひそちらをお読みになるのも良いでしょう。
また「風と共に去りぬ」は「ベルサイユのばら」と並ぶ宝塚公演の人気演目としても有名ですので、そちらを観劇されるのもおすすめです。