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恋愛適齢期

ジャック・ニコルソン主演 キアヌ・リーブス共演 ナンシー・マイヤーズ監督作品。
恋愛対象は30代以下の若い美女にしか興味の無い63歳の男ハリー・サンボーン。彼は交際中のマリーンとのデートで、彼女の実家に寄る。
他の家族が留守で冷蔵庫で一人飲み物を探していたハリーは、マリーンの母エリカと叔母のゾーイに泥棒と勘違いされるが、誤解が解け、食卓を囲み、共に過ごす事になるが、互いに印象が悪い。
そんな中、ハリーは心臓発作で倒れ、近くの病院の医師マーサーに処置される。付き添いで来たエリカが自分の好きな舞台脚本家と知り、マーサーはファンとして喜び、それを観たゾーイとマリーンは2人の仲を深めようと勧める。
ハリーはまだ快復していないのに退院しようとして、マーサーに注意され、しばらくはエリカの家に滞在する事になるが、仕事の為マリーンが都会に帰ってしまい、エリカがハリーの面倒を見る事に。エリカとハリーの共同生活が始まった。

結末 ネタバレ注意

マーサーが往診に来るようになり、マーサーはエリカを食事に誘う。
やがて、さすがにハリーとエリカは徐々に会話をするようになり、心の氷が溶けだす。
そしてマリーンとハリーは別れ、ハリーはエリカと愛し合い、セックスをする。久しぶりの情事にエリカは感動。ハリーももらい泣く。
マーサー医師から快復を認められ、ハリーは涙ながらにエリカと離れる。
一人になったエリカは、マリーンから電話を貰い、元夫デイブがフィアンセを紹介したい、食事をしたいという事で、マリーンの為、マーサーとの食事をキャンセルする事に。だがそのレストランで、若い女性を連れたハリーと再会し、店を飛び出す。ハリーはエリカを追いかけ、弁解する。エリカはハリーへの愛を伝えるが、ハリーは踏み切れず、エリカはタクシーで去る。
後日、ゾーイがマーサーを連れ、エリカと再会させる。そしてエリカは脚本を完成させた。
ハリーは女優志望のガールフレンドから、ハリーの事が芝居になってバカにされていると知り、仕事中のエリカを訪ね、対峙する事に。
ハリーは心臓に不安を感じ、病院を再訪するが、気のせいだと言われ、リラックスを求められる。
半年後、エリカ作「愛すべき女」が上演された。
マリーンは結婚し、妊娠中。ハリーはエリカの居場所を教えてもらい、パリへと向かう。
ハリーはレストランにエリカを見つけ、向かいに座り、過去に付き合ってきた女性達と会って、幸せになっている女性達を見て、反省してきたと告げ、ヨリを戻そうとするが、エリカはマーサーと付き合っていた。2人と食事をして会話し、タクシーに乗る2人を見送ったハリーは、一人で橋を歩き、佇む。悲しむハリー。するとエリカが追いかけて来て、2人は和解し、キスをした。
ハリーとエリカは、マリーン夫妻とその赤ちゃんと食事を楽しんだ。
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管理人の批評

2003年、アメリカの作品です。
「恋愛に年齢は関係ない」というテーマですが、ここに出てくる人たちは、「年の差なんて」とまったく気にすることなく恋をしている事が、私たち日本人には背中を押してくれる反面、ギャグにも受け取れるような気がします。
しかも最期の結末を見ると、テーマと感じた事も違うような気がして、何が言いたいのかさっぱりわかりません。ただ、「年齢は無視して選んだ」のだと感じましょう。
ジャック・ニコルソンと言えば「最高の人生の見つけ方」、キアヌ・リーブスと言えば「マトリックス」ですが、今作では恋愛劇に挑戦し、名演を見せてくれています。主役を張ったキアヌが助演をしているのは、勉強したいと思ったからでしょうか?
この映画をアメリカ人がどう思ったのかが気になります。もし「恋愛に年齢は関係ない」というのが当たり前なら、取るに足らない安物の恋愛映画に思えるでしょうし、「この歳で恋愛はちょっと」と思うなら、「その歳でよくやる」と思った事でしょう。
セックス描写もあるので、ファミリー向けではありません。「いくつになっても恋をしたい」という発想から察するに、この映画はジャック・ニコルソンが主人公ながら、エリカ目線の恋愛ドラマで、女性向けかもしれません。
「イン・ハー・シューズ」のように、エリカを30代のモテなくて仕事ばかりしてきた女性に置き換え、ジャック・ニコルソンを20代前半の女性ばかり相手にするダンディなベテランに置き換えたならば、「ほら、あなたの魅力は若い女になんか負けないわよ」と聞こえるかもしれません。