トップページ

紹介映画リスト

管理人コラムへ

アトランティスのこころ

アンソニー・ホプキンス主演　スコット・ヒックス監督作品。
ロバートに小包が届いた。中身は野球のグローブと、幼馴染のジョンが交通事故で死んだという報せだった。
すぐさま葬式に向かったロバートはジョンの弁護士から、幼馴染のキャロルも亡くなっていたことを聞かされる。
ロバートは思い出の地を巡り、子供の頃を思い返した。
借金まみれの父に先立たれたロバートと母リズの母子家庭は、裕福な暮らしなどできるわけもなく、下宿人としてテッドを招き入れる。
その夜、リズは残業になり、ロバートはテッドと会話する。そしてロバートは自転車を買うため、テッドに新聞を読んであげることと、テッドが気にしている悪党を見張るバイトを引き受けた。
祭の日、ロバートはテッドを誘う。だがテッドは目を見開いたまま動かない。仕方なく揺り動かしたが、テッドは、次からは触るなと言い含んだ。
祭に行き、トリックを見破ったロバートはゲームに勝ち、ガールフレンドのキャロルとキスをした。
翌日、テッドは子供たちのお守りをしながら、子供の心は幻の国アトランティスにある、とつぶやいた。

結末　ネタバレ注意

リズは不動産仲介人セミナーに誘われ、２日間外泊することになり、止むを得ず、テッドにロバートを預ける形に。リズは行けると決まり大喜び。一方、ロバートは怪しい貼り紙や車を見つけ、テッドが止まる時間も長くなっていく。
ロバートとキャロルは悪ガキに絡まれ、そこにテッドが現れる。テッドはなぜか悪ガキのリーダーの女装趣味を知っており、それをささやき、謝らせた。
リズが出かける日、迎えに来たリズの上司をロバートは疑う。
夜、テッドに裏街に連れてこられたロバートは、父を知っている人に会い、父の良かった思い出を聞いた。
そしてテッドはロバートに、悪人から隠れるために、幸せなことやキャロルの事だけを考えろと言い、賭けボクシングで大金を得て、逃げるため、別れを切り出した。
ある日、ロバートは新聞で、テッドがＦＢＩに追われる超能力者と知る。そしてテッドの忠告を受け、キャロルの元に急いで向かうと、キャロルは悪ガキたちのリーダーにバットで殴られ、大ケガをしていた。ロバートは彼女を背負い、家へ向かう。そしてテッドに、キャロルの脱臼した右肩を治してもらう事に。だがそこに、上司にレイプされて帰って来たリズが早とちりし、テッドの事を通報しようとする。だがテッドはリズの身に起きた事を言い当て、出て行くまでの猶予を与えてもらう。
しかし、リズは貼り紙を見つけ密告。ロバートはそれをテッドに伝え、賭けボクシングの金を受け取りに行けないテッドに代わって受け取りに行く。だがテッドが戻った時、テッドは既に連行され、２人は別れのあいさつを交わした。
ロバートはリズとケンカし、持ってきた大金を「謝礼」だと投げつけた。そして、またケンカを吹っ掛けてきた悪ガキからバットを奪い、叩きのめした。そして、ロバートとリズ親子は再出発のためマサチューセッツに引っ越していった。
大人になったロバートはキャロルの娘モリーと遭遇、あいさつを交わした。

管理人の批評

２００１年、アメリカの作品です。
原作：スティーブン・キング
この作品には派手さもなければ、恐ろしいほどの不気味さもありません。少し不思議な、純文学的な風合いを楽しめる方には、お薦めです。