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アイアンマン(1)

ロバート・ダウニー・Jr主演 ジョン・ファヴロー監督作品。
アフガニスタンに視察に訪れた兵器開発企業社長トニー・スタークは、強襲を受け、テロリストに捕まってしまう。ほんの36時間前まで、ラスベガスで豪遊し、批判的な取材をしてきた美人女性記者とマリブビーチの自宅で楽しんでいたというのに…。
強襲により爆弾の破片が心臓近くに留まり、医療設備もなく、いつ心臓に突き刺さって死に至ってもおかしくない中、トニーは自社の製品がテロリストに使われている事実を知り、テロリストのための兵器開発を強要される。
トニーは、同じく捕まっている医師のインセンと、強化疑似心臓の小型アーク・リアクターを開発し、自らの体に埋め込み、破片を磁力で固定し、パワードスーツを設計、作成する。
トニーは完成したパワードスーツを装着し、アジトの中で大暴れ。テロリストを混乱に陥れ、しかしピンチになるも、囮となったインセンを犠牲に、トニーは敵のアジトを焼き払った。そして脱出したトニーは、米軍ヘリに拾われ、帰還した。
トニーは記者会見を開き、兵器製造からの撤退を明言。小型リアクターをアップグレードし、新型のパワードスーツを極秘製造していた。
完成したスーツで空を飛び、赤と金のカラーリングで塗装。パーティーに出て、秘書のペッパー・ポッツと踊り、記者のクリスティンからトニーの会社がテロリストに武器を供給していると聞き、トニーは共同経営者のオバティア・ステインに詰め寄る。だが軽くあしらわれ、トニーは裏切りの匂いを感じるのだった。

結末 ネタバレ注意

トニーはパワードスーツを着てアフガニスタンへ飛び、ゲリラテロリストを殲滅。駆け付けた米軍戦闘機から逃げ、ペッパーは驚く。
一方、テロリスト達はオバティアの命令でトニーを殺そうとしていた。オバティアは回収された、トニーが脱出用に作った試作型のスーツを接収。用済みのテロリストを始末し、パワードスーツの開発に着手した。
トニーはペッパーに武器の密売データを入手するよう求め、ペッパーは調査する内、オバティアの企みを知る。だがオバティアに気付かれ、ペッパーは逃げ延びる。だがオバティアは静養中のトニーを麻痺させ、リアクターを奪った。
ペッパーはコールソン捜査官とローズ中佐に報告。トニーは旧型のリアクターを付けて、パワードスーツを着ける。
ペッパーはコールソン達と、オバティアのアジト・セクター16に踏み込む。だが巨大なパワードスーツを装着したオバティアに襲われる。そこにトニーが現れ、巨大パワードスーツと戦闘。圧倒的なパワーの差に押されるが、空中戦に持ち込み、氷結対策をしていない巨大スーツを止めるが、工場の上で戦闘になり、その末、トニーはペッパーに下の工場内の巨大リアクターのオーバーロードを指示。稼働の衝撃でオバティアはリアクターに落ち、爆発した。
後日、爆発は世間を騒がし、事故と処理されて公表され、そしてトニーのパワードスーツ姿が「アイアンマン」と呼ばれ出す。トニーは会見を開き、コールソンの用意したシナリオを無視、自らがアイアンマンだと公表した。
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管理人の批評

2008年、アメリカの作品です。
共演:グウィネス・パルトロウ テレンス・ハワード ショーン・トーブ
今となっては言わずと知られたマーベル・ヒーローズの始まりというべき作品です。ここからアベンジャーズへとつながり、多くの俳優たちを巻き込み、マーベル・ヒーローズは映画界では当たり前のコンテンツになっていくわけです。
主演のロバート・ダウニー・Jrは、古くはトミー・リー・ジョーンズ主演の『追跡者』で新米エリート捜査官役という脇役を演じるなどキャリアを積み上げてスターの階段を上がっていましたが失速。というのも薬物事件に絡んでしまうわけですが、そこから復活し、再キャリアを積み上げ、多くの主役を演じ、ましてやアメリカの欠かせないヒーローになってしまうところは、彼とアメリカの偉大さを感じずにはいられません。
グウィネス・パルトロウは、お母さんも女優でして、かつては『刑事コロンボ』に犯人役ではありませんが、出演したこともありました。しかもその時、グウィネス・パルトロウはお腹の中にいたので、ある意味デビューしていると言えるでしょう。
インセン医師役のショーン・トーブ氏はイラン出身のアメリカで活躍する俳優さんです。実力はもちろんですが、やはりその出自と容姿から、日本人でも知っている作品(映画・ドラマ)に数多く出演されています。
2001年のアメリカ同時多発テロから、アメリカにとって、首謀者ウサマ・ビンラディンの潜伏するアフガニスタンは、敵国であり、戦場でした。イラクのサダム・フセインの独裁や、イランの核開発などもあり、アメリカにとって中東は危険視すべき地域でした。紛争と米軍派遣の長期化により、おそらくアメリカ国民のストレスは高まり、戦争で儲ける兵器開発企業にも怒りの目は向けられていたことでしょう。だからこそこの作品のオープニングで描かれたのは、リアリティだったのかもしれません。
単なるヒーロー物と思いきや、今や大ヒットのマーベル・ヒーローズの礎ともいうべき作品です。わかりやすい方なので、老若男女どなたでも楽しくご覧になられると思います。