エディー・マーフィー＆オーウェン・ウィルソン主演 ベティ・トーマス監督作品。
アメリカから特殊光彩によりレーダーはおろか視認も出来ない機能を持つステルス戦闘機のパーツがガンダースに盗まれてしまい、ＣＩＡはガンダースが逃げたブダペストへと、プライドが高く、優柔不断で女に免疫が無い、失敗続きのスパイ・アレックスと、ずっとマシンガントークしっぱなしの全戦無敗のスタープロボクサー・ケリーを送り込む。
現地の仲間と合流し、２人はパーティーに潜入。だがバレてしまい、追いかけられながら、命からがら脱出し、下水道に身を隠すことになり、思い思いに語り合う事に。
翌日、現地の女スパイで勝気なレイチェルと心通わせたアレックスは、急な出動要請に慌てつつ、公衆浴場へ。
だがそれは罠で、レイチェルは死に、アレックスとケリーはケンカ。ブダペストのスパイ基地は報復され、壊滅してしまうのだった。
本国からの凄腕スパイ・カルロスという援軍を意固地に断るアレックスは、一人で受け渡し場所へと向かう。
そこでガンダースを取り押さえるアレックスだったが、裏切り者の正体を現したレイチェルにより、逆に捕えられる事に。
戦闘機のコード入力のため、拷問を受けるアレックスは、スパイグッズのコンタクトレンズ型通信カメラでケリーに映像を送る。
ちょうど試合の真っ最中だったケリーは突然片方の視界が変わり混乱し、相手のパンチをもろに食らうが、すぐに状況を察知し、対戦相手を秒殺。人知れず現場へと向かった。
アレックスを救助すると、レイチェルの攻撃や、勝手に来た救援のカルロス、そして自爆装置の作動で大混乱。
２人はドタバタを繰り返しながらも、レイチェルを逮捕。そしてドタバタを繰り広げ続けた。
２００２年、アメリカの作品です。
とても軽妙であり、盗まれた戦闘機を取り返すという簡単な設定、そしてほとんどがアクションという、とても気軽に、気楽に見られる作品です。
調べてみると「アイ・スパイ」はロバート・カルプ（刑事コロンボ４回出演中、３回の犯人役）主演のドラマで、やはりそれを引き継いでいる感じがとてもよく出ています。
そのアメリカで人気のあったドラマと、全盛期時代の力を残したエディー・マーフィー。「シャンハイ・ヌーン」などでジャッキー・チェンと組み、グイグイ来ていたオーウェン・ウィルソンがタッグを組んだドタバタアクションコメディー。
オーウェンはドジなスパイとして失敗で観客を笑わせ、エディーはもちろんトーク術で客を引きこむ。そして登場する数々のスパイグッズもまた、映画に笑いを吹き込みます。
ただ、２００２年の作品ということもあり、ステルス戦闘機のその能力には驚きです。ＶＦＸのわずかな力で見せる衝撃をぜひご堪能ください。