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刑事物語2 りんごの詩

武田鉄矢主演 杉村六郎監督作品。
青森県弘前市、刑事の片山は美女を助ける。だが正体は泥棒で、片山は一係を外され、減俸処分。そして片山は札幌署の応援に回され、りんごの種を分析することに。その種は2年前の現金強奪事件の手掛かりだが究明は不可能だった。
喫茶店に行き、いじめられていた小学生と再会する。
片山は種を預かり、翌日、再依頼をしに、研究員の石戸谷忍に種を預ける。ここで片山は忍に好意を抱く。だが忍に男性の影を見つけ、諦める。しかしそれが勘違いと分かり、片山は忍とデートをし、忍も片山に心を開く。
新聞に種の事が載った頃、種からは双葉が出た。だが研究所に男が3人現れ、滅茶苦茶にされてしまった。
片山は報せを受け、駆け付けた時、病院に運ばれた忍は死んでしまい、片山は荒れるのだった。

結末 ネタバレ注意

片山は札幌に行き、記者に八つ当たりしてしまい、反省。犯人が道内にいると信じ、また、紫の花をつけるりんごを探す。
弘前に戻り、謹慎を命じられた片山は、いじめられっ子の小学生・タケシと肉体トレーニングに精を出す。その甲斐あって、タケシはいじめっ子たちを倒した。
そして、タケシは母親と引っ越す事になり、晩餐に招待され、タケシの父は、かつて牧場を営んでいたが、菌を出してしまい、賠償することができず、自殺してしまった。残されたタケシの母親は借金取りに体を弄ばれ、流れ流れてこの町へとたどり着いていた。
ある日、片山は籠城犯を逮捕し、待っていたタケシと署から一緒に帰ると、タケシの家の庭先に紫の花を発見。それで武の母は片山に、自分がかつて、借金を返すために働かされていたキャバレーで知り合った、自分と同じ境遇の若本と銀行強盗をしたことを自供した。
片山は親子を匿い、喫茶店で若本達を待ち受ける。現れた若本達と乱闘。多勢に無勢でピンチに。するとタケシが現れ、片山はハンガーを受け取り、ハンガーヌンチャクで、若本達を叩きのめした。
タケシの母は、置き手紙を残して消え、自首することに決め、片山はタケシを連れて母の所へと向かう。そこはタケシの両親が営んでいた廃牧場だった。母親を逮捕しようとする片山の前に、タケシは立ちふさごうとするが、片山はタケシに、強い男になれと教え諭した。
駅で別れを果たし、タケシは施設へと送られることに。涙の別れを済ませてタケシを見送り、異動が決まった片山は、忍の墓へと花を供えた。
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管理人の批評

1983年、日本の作品です。
共演:園みどり タモリ一義
全5作ある『刑事物語』シリーズの2作目の作品です。企画そのものが武田鉄矢さんであるため、テレビドラマの「刑事物語」とは何ら関係がございません。
他の作品でも書きましたが、やはり武田鉄矢さんというのはスターでございます。顔の美醜で判断される方も多いですが、その追いやられた人間にこそ芽生える表現力というものが、見事に完成された人間、いやスターの一人であると私は判じています。ほとんどの昔の日本映画が、ましてや超感動作でなければお目にかかれない昨今で、現在も見ることが出来るというのも、その証拠でありましょう。
さて、どうやらこの作品にはタモリさんが出演されているようなのですが、残念ながらテレビの再放送では確認できませんでした。確かめたい方は実際に作品を買って、ご確認されることをお奨めいたします。