武田鉄矢 主演 杉村六郎 監督作品。
長崎県福江市の五島列島の近くに配属された刑事・片山はパチンコ帰りに、橋から飛び降り自殺をしようとする人物を止め、代わりに落ちた。
スカンピンの片山は郵便局で強盗と遭遇し、逮捕する。
しかし負傷し入院。ようやく退院した片山は、東京から来た刑事・村上の捜査の手伝いを金目当てに協力。警視庁の村上達は、殺人犯の仁科が帰ってくるであろう仁科の母の経営するバーを見張る。仁科は暴力団の組長を殺し、警察だけでなく、暴力団、サラ金からも追われていた。
しかし仁科は札幌に渡ったとの情報が。村上は同僚の木崎を残し、残った片山と木崎は刑事であることが仁科の母にバレ、それでも張り込みを続ける。
そして逃げる人影を追いかけるが、立ちふさがる殺し屋と相対し、ボロ負けしてしまった。
仁科の母から、仁科の妻と娘がいると知った片山は木崎と、冨江町黒瀬郷の民宿「海っ子」の張り込みを開始。だが子供を助けるために片山はケガをし、仁科の妻・清子に助けられる。礼として仕事を手伝い、住み込みで働き出す。だが、清子に気付かれてしまう。
ある夜、清子に想いを寄せる修が父親と喧嘩し、修が清子を家に送り届けると、清子は修の父になじられ、修は清子をかばう。
仁科の気配が感じられた頃、民宿に東龍会の組員たちが現れ、片山はハンガーヌンチャクと中国拳法で返り討ちにする。だが刑事ということがバレ、片山は民宿を追い出された。
そんな中、仁科がモーターボートで奈留島に向かっているという連絡が入り、清子もまた、電話を受けて船に乗り、片山は清子の後を追う。
清子は岩場で仁科と再会。そこに片山も現れ、仁科は逃亡し、自殺しようとするが片山に止められる。そして片山の計らいで、仁科親子は家族3人水入らずに。だが、娘の海子は飛び出し、片山の元へ。片山は海子を諭す。
翌朝、手柄を捨てる片山はクビに。それでも片山は仁科と船に乗り込み、清子が見送っていると、後から海子も強く見送り、片山は「もう人なんか助けない」と強がった。
1984年、日本の作品です。
共演:星由里子 沢口靖子 ハナ肇 青空球児 青空好児 関口宏