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キンダガートン・コップ

アーノルド・シュワルツェネッガー主演 アイバン・ライトマン監督作品。
ある男クリスプは、姿を消した妻と息子がオレゴンにいると知り、金をせびってきたダニーを殺す。
だがクリスプを追う刑事ジョン・キンブルは彼を逮捕し、クリスプの関係する麻薬密売組織の情報を手に入れるため、キンブルは同僚の女性刑事オハラとオレゴンへ飛ぶ。だがオハラは体調が急変し、ダウン。やむなくキンブルは、オハラが潜入予定だったクリスプの息子が通うと思われる幼稚園へ教師として潜入するのだった。

結末 ネタバレ注意

潜入初日、正体を隠して赴任したキンブルは、クラスでクリスプの子供を探そうとするが、子供たちは大暴れ。収まらない子供たちを怒鳴りつければ泣きわめき、仕方なくキンブルは教室を飛び出し、ペットのイタチを持ってきて気を惹き、収集した。
ようやく1日目が終わってキンブルはグッタリ。ベッドで眠るオハラと交代することもできず、次の日も教室へ。そしてキンブルはザックという男の子に目を付けた。
食事に出かけたキンブルとオハラは、クラスの生徒ドミニクとその母で、同僚の教師でもあるジョイスと偶然会い、オハラはキンブルとジョイスを取り持とうとする。
キンブルはホイッスルを使い、子供たちを厳しくしつけ、子供たちも従っていく。
そしてキンブルは、ザックの母を捕まえ、話を促す。だがザックの母は虐待を隠していただけだった。
ジョイスに招かれたキンブルは、ドミニクの言動から、ジョイスがクリスプの妻と考えだす。だが遅れてきたザックの体にアザがあるのを見つけ、ザックの母を問い詰め、ザックの父を殴りつけてしまった。
なんとか校長は大目に見てくれたが、一方、ロサンゼルスでは、ダニー殺害証言者のシンディーが殺され、クリスプが釈放されてしまった。
報せを受けたオハラとキンブルはジョイスを問い詰めると、ジョイスはドミニクを連れて逃げ、キンブルに、クリスプの狙いは金ではなく子供だと伝えた。
キンブルは2人の後を追い、ジョイスの家へ。ドミニクを保護し、金はクリスプが追手を増やすための口実だったと知った。
キンブルは2人を守る事を誓い、翌日、クリスプが現れ、ドミニクを見つけるや、図書館に火をつけた。
混乱の中、クリスプはドミニクを確保。逃走するのをキンブルが後を追う。一方、オハラはクリスプの母エリノアに車で当てられダウン。エリノアは銃を奪う。
キンブルとジョイスはクリスプを見つけ、クリスプはドミニクを盾に。だがドミニクからイタチが飛び出し、クリスプが怯んだその隙に、キンブルはクリスプを射殺。だがキンブルも足を負傷し、さらにエリノアに撃たれる。絶体絶命の中、エリノアをオハラがバットで殴り倒した。
キンブルとオハラは病院へ搬送され、入院することになったキンブルはオハラとヘンリー部長の見舞いを受け、オハラの結婚式の招待状の宛先を聞かれ、退院したキンブルは、幼稚園へ教師として戻った。
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管理人の批評

1990年、アメリカの作品です。
アーノルド・シュワルツェネッガー&アイバン・ライトマン監督のゴールデンコンビによるドタバタアクション映画の一つです。2人はこれまで数々の名作(迷作?)を作ってきました。『ツインズ』『ジュニア』など、そして名脇役のダニー・デビートの存在も忘れてはなりません。
ただ挙げた2作と違って、作り方のシリアスさ、真剣さは格段に違います。2作は荒唐無稽な設定ですが、今作は可能な限りのリアリティを追及している、2作よりもありそうな話なのです。ある意味では2作への裏切りですね。
現在でも子供の事件のニュースは多く報道されますが、この頃はまださして注目されていませんでした。まだ社会や経済が明るかったからでしょうか。ゆえに今作でも表層的な部分しか取り上げていませんが、もし現代版にリメイクされるとしたらきっと深堀りされたものになるかと思います。
この作品はコメディーのようでコメディーではなくまじめな作品なので、そこだけ注意してから観ていただきたいと思います。知事時代にカメオ出演した『80デイズ』もそうですが、シュワちゃんにはコメディースターとしての一面があるんですよね。