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ラスト・アクション・ヒーロー

アーノルド・シュワルツェネッガー主演 ジョン・マクティアナン監督作品。
クリスマスの街を襲った凶悪な事件。犯人は子供達を人質に取り、刑事ジャック・スレーターは自分の子供を人質に呼び出されるが、犯人の待ち伏せるビルの屋上へ。因縁の相手に窮地を迎えるも、ワイルドに解決する。
そんなジャック・スレーターシリーズの映画が大好きな少年ダニーは、学校をズル休みしてまで映画館に入り浸る。
母に叱られながらも、ジャック刑事シリーズの最新作を、老映写技師ニックの招待で見に行ったダニーは、ニックが少年時代、魔術師フーディーニから譲り受けたという魔法のチケットを使って新作の席に着く。
見始めると、スクリーンの中からダイナマイトが飛び出し、客席で爆発。ダニーの姿は劇場から消えてしまう。
爆発による気絶からダニーが目覚めたのは、走行中の車の中。運転しているのはジャック・スレーターだった。

結末 ネタバレ注意

さっそく激しいカーチェイスを映画のご都合主義的な耐久力で制したジャックに、撮影ではなく、映画の世界そのものと感じたダニーは大興奮。今追っている事件の敵の企みのシーンを劇場で既に観ていたダニーは、ジャックの力になるため、行動を共にする。
さっそく、敵のボスの豪邸へ行くジャックとダニー。だが証拠が何もない状態では追い返され、ダニーは真実をわめくため、赤目の殺し屋ベネディクトに注目される。
ジャックの家に行き、ダニーは踏み込んで来たベネディクトとボスの部下達にジャックの娘と人質にされる。だが、事態を煙で察したジャックは返り討ちに撃退。だがダニーは殺し屋に魔法のチケットを奪われてしまう。
そして何かの企みが隠された、悪者達が集まる悪者の葬式が行われるビルの屋上に向かったジャックとダニーは、爆弾の付いた死体を回収。ダニーの操縦するクレーンで死体をドブ池の中で爆発させる。
その間、豪邸でベネディクトはボスを殺し、魔法のチケットの力で悪の神になろうと企む。しかし、ジャックとダニーに踏み込まれ、投げ技を食らうが、チケットの力でその勢いで手下と共に現実世界へ。ジャックとダニーも後を追う。
現実世界に来た事で、ジャックは映画の(フィクションの)力を失い、心配されるも、頭の良さで映画さながらの車での度胸試しをやってのけ生き延びる。
現実世界に戸惑いを隠せないジャックと落ち着くため、ダニーはニックや母にジャックを紹介。ジャックはこちらの世界ではジャックを演じる映画俳優になりすます事に。
一方、ベネディクトはジャックの映画のパート3から、ジャックの息子を殺した凶悪犯リッパーを連れ出し、現実世界のプレミアに出席するシュワルツェネッガーを殺そうと考え、それを知ったジャックとダニーもプレミアへ急ぐ。
ジャックは会場でリッパーを見つけ、殺そうとするリッパーを止めるが、シュワルツェネッガーに止められ、怒る。
屋上に出たジャックは、リッパーとその人質になったダニーを見つける。 リッパーは映画と同じ展開を避けるため、先にダニーを落とす。怒ったジャックは高圧電流でリッパーを倒し、引っかかって生きていたダニーと合流。
だがそこにベネディクトが現れ、ジャックは撃たれる。だがダニーの補助によってベネディクトを倒し、ダニーは救急車を呼び、死にそうなジャックを、救急隊員を銃で脅して映画館へ。
映画館でダニーは、ベネディクトが落とした魔法のチケットによって「第7の封印」から出てきた死神に助けを求めると、もう一つの半券というヒントを貰い、入口の箱から魔法のチケットの半券を見つけ、ジャックと映画の世界へ。
ジャックは別れを惜しむダニーを励まし、映画の力で奇跡的に、しかし当たり前に快復した。
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管理人の批評

1993年、アメリカの作品です。
アーノルド・シュワルツェネッガーが一人二役を演じたコメディーですが、まさかのちに「シックス・デイ」で本格的に一人二役に挑戦するとは夢にも思っていなかった事でしょう。
映画の世界が舞台という事で、他の映画のパロディーなどもよく見受けられます。そもそものコンセプトが映画の世界がフィクションなんだという事を皮肉った作風なだけに、アニメキャラが出るなども、悪くない演出です。
だいたい93年くらいまで、我々は現実世界とドラマの世界をごっちゃにしてしまう感じがありました。芝居の世界を本物と感じてしまい、街で俳優さんを見つけると、ついなれなれしく、ああだこうだと話の流れに割って入ろうとしてしまう。
一見ダニーが生意気に見えますが、思えば我々もそんな感じだったんじゃないでしょうか?だからダニーはある意味、我々の事を面白おかしく皮肉った制作者達の皮肉であり、我々の願望だったのではないでしょうか?
このたび書いてみて、あまりにも漠然としすぎていて記憶の修復に役に立たないという声も多いと思います。反省しますが、ぜひもう一度見てみようという気持ちになって作品をご覧いただければ幸いです。
その代わり、絵で覚えているシーンは多いので、映画クイズの方は充実させて作れると思います。そちらの方をお楽しみに。