クリント・イーストウッド主演 ウォルフガング・ペーターゼン監督作品。
大統領の安全を預かるシークレットサービスのベテラン捜査官フランクは、とあるアパートの大家の通報で、妙な思想を持つ人物の家を調査し、そこの住人であるマクローリーから宣戦布告される。
フランクは大統領護衛任務に志願し、マクローリーはフランクがかつてケネディ大統領の護衛任務に就いていながら、暗殺されてしまった事を突っつき、電話で会話し始める。
マクローリーは計画の為、銀行口座を開設。その後、世間話をした担当者の家に赴き、その担当者の女性と友人を殺す。
またフランクに電話をかけたマクローリーは、フランクに逆探知で姿を見られ、追われるが逃げ、だが指紋を取られる。
そんな中、フランクは仕事仲間のリリーと愛を深めていく。
大統領の遊説中、護衛中のフランクは風邪気味と緊張から、飾りの風船が破裂した音を銃声だと敏感に判断して大統領を守るも、「テロに怯える弱い大統領」のイメージを嫌う陣営からクレームが来て、護衛を外される。だが風船を割ったのはマクローリーだった。
捜査任務に戻ったフランクは、マクローリーを知る人物と会い、模型作りの線から向かったある家で、CIAとバッティング。彼らは危険人物となった同僚の始末を任務として動いていた。その男はミッチ・リアリー。フランクが見せられた顔写真はマクローリーだった。…続く。
フランクはCIAと協力。マクローリーことミッチからの電話で、ミッチがある街の安ホテルに泊まっている事が判明し、直行。逃げるミッチを追うフランクは、ビルの屋上を飛び移ろうとして、落ちそうになるが、あろうことかミッチに助けられる。引き上げられたフランクは力なく、後から来た相棒のアルフは銃を向けたため、ミッチに殺されてしまった。
悔むフランク。そんな彼をミッチは電話で刺激し続けるのだった。
新たな大統領の遊説先で、ミッチはIT企業の社長として大統領に寄付をした事で夕食会への出席が叶い、ホテルに現れる。
フランクはミッチが「これはゲームだ」と電話で出すヒントが電話番号や銀行の暗示だと知り、口座を調べさせ、ホテルへ向かう。
ホテルに着いたフランクは、寄付者のリストと席順の紙を確認しながら夕食会の会場へ。ミッチは既にテーブルの下で銃を組み立て、隙を窺っていた。だがフランクが現れたため、慌てて銃を向ける。
フランクは大統領の前に飛び、弾丸を受けた。だが防弾ベストを着ていたので命に別条はない。しかしアバラをやられたフランクはミッチに人質にされ、エレベーターに籠城。狙撃班に狙われている事に気付いたミッチはエレベーターの照明を叩き割って消した。
銃を奪われたフランクは隠しマイクを使って狙撃班にミッチの位置を知らせる。しかし間一髪、隠しマイクの存在に気付いたミッチだったが直後の銃撃に怯み、フランクと格闘し、外に飛ばされ、落ちそうになる。フランクは手を差し伸べるが、ミッチは転落死を選んだ。
この件でヒーローになってしまったフランクはシークレットサービスを引退。介抱するリリーと帰宅する。すると留守電にはミッチからの最後のメッセージが。だが、2人はそれを流したまま家を出て、デートに行き、身を寄せ合うのだった。
この作品は1993年、アメリカの映画です。
何を見せたいのかというと完全にクリント・イーストウッドです。どこからどう見ても完全におじいさんのイーストウッドが若手に交じって仕事に恋に生きる姿を見せつけてくれます。
強引に護衛任務に就いて、大統領の車の横をハアハア言いながら走ってついて回る姿は、ある意味泣けてきます。
仕事先でリリーと休憩中にやろうとするところは、お互いに身にまとった荷物を捨てながらベッドに行く画は格好いいですが、結局仕事でお預けをくらってしまいます。残念。
とにかく、必死で俺は若いんだ、若い者にはまだまだ任せられないという姿。見て損は無いでしょう。